ひろはし薬局 廣橋義和ブログ

2008-11-27 カゼの漢方薬

つい先ほど相談に来られた70前後の男性「カゼ薬を下さい」と。症状を確認すれば頭痛だけ、鼻水や寒気などもありません。チョット顔色が赤っぽいかと思われる程度です。なんとなくカゼでなくて高血圧性の頭痛のように感じたので店頭の血圧計で測ってもらいました。


この方の血圧は、最高血圧が212最低血圧が97でした。以前飲んでいた血圧の薬も今は飲んでいないとのこと。他の症状からも高血圧性の頭痛であろうとの説明をし、オウレンゲドクサンを渡して早めにかかりつけの医師の診察を受けるようアドバイスしました。


この方にカゼ薬を渡せば更に血圧が上る可能性も高く事故が起きたかもしれません。規制緩和推進者は薬の販売規制もゆるくするよう求めています。一方薬害の被害者たちは規制強化を求めています。あなたはどう考えますか?


カゼの漢方薬といえばカッコントウが有名です。他に使われる漢方薬といえば、鼻かぜにショウセイリュウトウ、こじれた時のサイコケイシトウ、長びく咳のバクモンドウトウ、くらいでしょうか。


かぜなど急性感染症の治療法のテキストとして傷寒論という古典書物があります。漢方家のバイブルみたいな本ですが、この本には100種類以上の漢方薬が登場します。つまりカゼでも症状や経過によって100種類以上の漢方薬を使い分けなくてはいけません。


テレビコマーシャルではカゼの漢方薬はカッコントウで全て解決できるような言い方です。私の薬局に相談に来るケースで考えれば、このコマーシャルを信じて飲むと半数以上の方は具合が悪くなるのではないでしょうか。


実際の使用頻度を考えると100種類まで必要ないにしても30〜40種類は揃える必要があると私は考えています。当薬局のエキス剤で調べてみたら40種類の漢方薬が挙がりました。


一口にカゼといっても、いろいろな症状があり、身体の状態も様々です。同一人物であっても経過によって薬を変える必要があります。ですからこの文章を読んでいるあなたには安易にカッコントウを飲んで欲しくないのです。貴方の安全のために。


でもあなたが自身のパターンを知って漢方専門家に相談されたら適切な薬をもらうことができるでしょう。その時は是非2時間ぐらいの間隔で集中的に飲んでみてください。これこそバイブルに記された効果的な飲み方であり、学会でも発表された効果的な飲み方なのです。

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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局

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