ひろはし薬局 廣橋義和ブログ

2009-02-24 不眠と漢方薬

昨日は市内病院の医師と漢方古典の輪読会を行いました。漢方治療を行う者にとって漢方古典は生涯続けなくてはならない勉強と言われます。地方では古典の勉強をする機会が少ないため、私が声をかけ始めました。漢方内科・東洋医学会専門医など漢方薬を治療に取り入れている医師40名ほどに声をかけましたが、古典の勉強を一緒に行う医師は現在1名しかいません。長岡医療圏における医師の漢方に対する意識は残念ながら高くはありません。


土曜日に参加した東洋心身医学研究会は鹿島労災病院の伊藤隆先生を会長として行われました。伊藤先生とは心療内科学会のシンポジストとして一緒に発表した時から親しくさせていただいています。その伊藤先生が今回のテーマに選んだのが不眠症です。


私も時々眠れないとの相談を受けます。恐らく眠れないことで悩んでいる人は相当いるのではないでしょうか。かと言って睡眠薬に対する不安もあり”安易に睡眠薬に頼りたくない”との気持ちもあるようです。そこで漢方薬の相談を受けるのですね。


ところが一般の方が抱くイメージ(期待)とは異なり、飲めばすぐに眠れることは多くありません。それは不眠状態に至った心身のアンバランスを正す漢方薬の働きを考えれば当然なのです。バランスが調うに従って、自然な眠りのリズムが得られるようになるのです。


シンポジウムと合わせて紹介された漢方薬は酸棗仁等・上期ヒトウ・オウレンゲドクトウ・サイコカリュウコツボレイトウ・ヨクカンサン・ハンゲコウボクトウ・シギャクサン・ケイシカリュウコツボレイトウ・など多数あり、個人の体質などを考慮して決められるべきものです。


北里大名誉教授の西山茂夫先生の言葉「皮膚病変の現れた理由を知ることが大切」ではありませんが、特別講演の精神科医は「どんな症状で眠れないのか確認しなくてはならない」と話されました。RBD・RLS・PLMsなどの睡眠障害が隠れていれば治療機会を逃すことにつながるとの意味です。


私は最近少しでも早く効果を出すために漢方薬自律訓練法を組み合わせたりします。ただ今まで確認することのなかった”睡眠に伴う不快な症状の存在”も気がつきました。漢方が全身状態の改善を図る医学である以上、時間をかけてでもチェックしてあげなくては満足度は高まらないのでしょう。

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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局

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