ひろはし薬局 廣橋義和ブログ

2009-03-07 拒食症と薬品業界

今年1月の自殺者数は2500人超で、このまま行けば今年も3万人を突破します。それだけ今の日本は心を病んでいる人が多いのでしょう。景気悪化・雇用状況の悪化もあり経済的な理由が増えるように感じています。悩みを打ち明けることが出来るか出来ないかが生死の分かれ目ですから、日頃のコミュニケーションが大切だと感じています。


この世は矛盾を多く抱えており、痩せたほうがいいのにと思う人は痩せる努力をせず、充分痩せているのにダイエットに精を出す人が多くいます。


自分の体形にコンプレックスを持ったり誤った思い込みが生じると、病的なダイエット(拒食症)になることがあります。拒食症や過食症などの摂食障害は治療に手こずることが多いとされ、時には生命の危険まで生じます。


すらっとした体形を過度に賞賛するマスコミやファッション業界、次から次へとダイエット商品を開発し痩せ願望をあおる薬品業界、これらの業界が摂食障害を増やす原因の一つになっていると私は考えています。


薬品業界に身を置く者として非常に恥ずかしく私は感じているのです。安易なダイエット相談には応じず(と言うか、食事と運動が基本と言うと帰ってしまうのです)より健康的になるアドバイスを心掛けてきました。


摂食障害の多くは若い女性で、極端に落ちた体重で生理も止まり髪の毛は抜け肌も荒れます。身体の症状は漢方薬で改善が可能ですが、誤った認識を治さなければ効果は上がりません。ここが一番大変なのです。


今、勉強を始めている対人関係療法(IPT)はうつ病の心理療法では認知行動療法と並び高い評価を受けています。日本で対人関係療法専門のクリニックを開設している水島広子先生は、IPTを摂食障害治療にに応用しています。認知に働きかける点では、うつ病摂食障害も同じですから効果的なはずですね。


真の摂食障害の相談を受けたことはありませんが、食事に対する軽度の罪悪感を持った女性と話をしたことがあります。当時の私では太刀打ちできませんでしたが、対人関係療法を学んだら少しは効果があるのではと思っています。


拒食症を増やした可能性のある薬品業界に身を置く者として多少の罪滅ぼしが出来るのではないかとも思います。私が出来るのはこのくらいでしょうか。

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心療内科相談・皮膚科の病気・漢方薬生活習慣病不妊

新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局

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