テンカンと芍薬

寒波もいい加減にしてくれと言いたくなるような連日の雪です。水戸黄門なら「助さん角さん寒波さん、もういいでしょう」と言うのではないかと思いますよ、ホントにもう!


昭和時代の漢方医の一人、相見三郎先生はテンカンにサイコケイシトウカシャクヤクを用いて多くの患者さんを治療したといいます。私もゴレイサンでよく効いたケースがあるのですが水分代謝が関係したケースでした。


芍薬は筋肉の収縮を正常化する働きがあり、一般的には筋肉の異常緊張を緩める目的で使われます。こむらがえりや内臓痛に使われるのは、このような働きからですね。


さてテンカンと言うのは、私は脳の電気信号の異常状態が原因と考えています。この電気信号をコントロールしてあげればテンカンが治まると、思うのです。ひょっとしたら電気信号は結果かもしれないのですが、相見三郎先生の報告からサイコケイシトウカシャクヤクは脳に何らかの変化を与えるように思えますし、ポイントは芍薬なのかなと今考えています。


とは言え、悲しいかな!薬局ではそのような相談は少なくなかなか確認できないのですが、抑うつ状態の人に使って上手く行ったケースを経験して間違っていないように思います。


抗テンカン薬が、テンカン以外に躁うつ病や熱性ケイレンに用いられていることから、芍薬はこれらの病気にもよい働きをしてくれるでしょう。もっとも痙攣を抑えるのは芍薬の得意とする働きですからね。

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