昨日と今日の県内各地は交通網が乱れてました。またかなり大規模な停電もあったようです。この寒波の峠も超え、ヤレヤレといったところです。でも雪国に住む以上油断は禁物、気をつけましょう。
漢方的な症状のとらえ方ですが、この時期は風邪をひく方も多いですね。昨年はゴールデンウィーク頃より新型豚インフルエンザでバタバタしましたが、その陰に隠れてライノウィルスやコロナウィルスによる普通感冒が忘れられていた感はあります。
普通感冒は、いわゆる鼻かぜ症状から始まり、軽い悪寒や発熱を伴います。風邪のひき始めに、無色透明の鼻水を経験してない方はほとんどいないことでしょう。引き始めにこの無色透明の鼻水が症状にあれば、まず”肺”が冷えていると考えます。
ですから治療法も”肺”を温めるのです。何を使うか、漢方薬ではケイシトウ・ショウセイリュウトウ・カッコントウ・ケイマカクハントウ・マオウサイシンブシトウなどが”肺”を温める作用のある漢方薬となります。
また一般的に、風邪の引き始めにショウガ湯を飲みますが、このショウガは胃を温めると同時に”肺”も温めます。他には、ネギ・ニラ・ニンニク・などですね。どうです、風邪をひいたときに家の方（特に年配の）が、これらの食材を使って調理してくれたのではないでしょうか。
《おばあちゃんの智恵》などと言われる大切な遺産だと思うのですが、科学的な根拠がないなどと軽んじられる傾向にあることはとても残念なことです。
さて、風邪をひきやすい・ひくと必ずといっていいほど水っ鼻が出るような方は、日頃から”肺”を温める上記の食材を多めに摂って冷やさないように心がけてみましょう。薬に頼らない健康作りって身近なところにあるものですが、その人に合った方法でなければ意味がないので、安易に○○健康法に飛びつくことのないよう注意してくださいね。
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