ひろはし薬局 廣橋義和ブログ

2010-03-13 脱毛と貧血

今日は東洋心身医学研究会があったのですが、勤労青少年ホームでの2週連続の講演を引き受けたため、研究会には参加できませんでした。どのような内容だったのか気になりますが、学会研究会の参加はまたの機会です。


過去の文献を整理していたら興味深い文献が出てきました。脱毛の人に鉄を補うことは回復を高める可能性があるというものです。漢方薬の古典”傷寒論”序文に「皮ノ存ゼズンバ毛ハハタイズクニカツカン」という文章があります。


育毛剤で外からせっせと発毛の努力をしても、内面からの補給がなければ発毛などするわけないでしょう。と言い換えられるような文章です。読み返した文献は、正にこのことを示しているようでした。


ただ、この筆者は現在の鉄の正常値がかなり低いことも指摘しており、他の医療関係者から異論が出そうです。確かに鉄は体内で酸化剤として働き肝炎を悪化させたり、鉄の過剰症であるヘモクロマトーシスなどもありますから、現在の正常値を3倍以上引き上げることには懸念もあります。


私個人としては、脱毛の相談があれば女性なら血虚(≒貧血)を改善する漢方薬を使いますから、基本的にこの文献には賛成なのです。ですが、サプリメントで補給するとなると、有害作用も無視できないと思いますから、基本は食事となるのでしょうね。プラス漢方薬が無難な線かと。


筆者は男性でも女性でも、脱毛に鉄補給は効果的と書いています。

ただ、貧血の程度や貧血があるならその原因も確認することと書いており、脱毛が目立つ年齢になれば男性なら消化管からの出血なども考えられますから必ず診察を受けることが重要でしょう。


ちなみに鉄分の多い食品は豆腐、豆類、牡蠣ホウレンソウプルーン、レーズン、赤身の肉などですね。鉄は体内で、両刃の剣のようにメリット・デメリットの両方があります。ですから基準値がきちんと定まることが重要かと思いますが、脱毛の文献だけで鉄の基準値が変わることは難しいでしょうね。


改めて断っておきますが、サプリメントで安易に鉄分補給することは控えてくださいね。

 --------------------------------------------------

漢方薬心療内科相談・皮膚科の病気・生活習慣病不妊

新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局

http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/

過去のブログの主なものはホームページにリンクを貼ってありますから、見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探してみてください。

あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm

新型インフルエンザの情報はこちら

  ⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub13.html

メールは《Re:タイトル》でお願いします

⇒hirohash@seagreen.ocn.ne.jp

講演の依頼に関しては、ホームページに掲載してある講演内容を参考にして、お申込下さい