ひろはし薬局 廣橋義和ブログ

2010-04-01 詰まるか切れるか

どうしても経過の気にかかるお客さんは存在するものです。確認のために連絡すればいいとは思うけど、営業活動と取る人もいるであろうし、結局連絡もしないでモヤモヤした気持ちのまま日々を過すこととなるのです。こんな繰り返しですね。


一昨日は長岡地区内科セミナーに参加して来ました。立川総合病院循環器脳血管センター脳神経外科副所長阿部博史先生の『当院における脳梗塞治療の現状』と厚生連長岡中央総合病院脳神経外科副院長竹内茂和先生の『脳卒中治療〜最新の話題とCSPS−?〜』の講演がありました。


脳梗塞の血管内治療や最新の画像診断の特徴などを判りやすく説明され、とても参考になりました。また外科的治療だけでなく、内科的な薬剤を用いての治療を昨年発表された脳卒中ガイドライン2009に基づき解説され、どの薬剤を使うかを脳外科の立場で話され日頃内科医の話を聞くことの多い私にとって参考になりました。


一番印象に残ったのは竹内先生の勤務する病院で年間数十例は、抗血小板薬や抗凝固療法の効き過ぎによる脳出血であるとの点です。血管が詰まることで心筋梗塞脳梗塞などになりますが、詰まらせないようにすれば今度は出血の危険性が高くなるのです。


脳においてはどちらも致命的であるため悩ましいのですが、高血圧が治療されるに従い脳出血が減少したことを考えると、血圧をきちんと下げて血管が詰まらないように薬剤で予防するのが一番でしょう。竹内先生もそのように説明されていました。どの程度まで下げればいいのかは意見が分かれることでしょうが、120/80あたりが早朝の家庭血圧での目安となるようです。


生薬にデンシチニンジンというものがあります。この生薬は、出血は止めるけど血液は固まりにくくするという相反する作用があります。血管が破れたり切れたりしたときは速やかに止めるので、戦場などでは活躍した生薬です。その効果から脳出血にも応用ができると考えます。


また漢方で言う”オケツを去る”働きは血流改善作用のことでもあり、血管内で血液がサラサラと流れるように働きますから、血管の詰まりを防ぐのです。脳梗塞心筋梗塞に応用できるでしょう。


私の考えでは、このデンシチを使えば脳卒中脳梗塞脳出血)のどの症状にも無難に(安全に)効くのではないかと思うのです。エビデンス重視の最近の傾向にはシックリきませんが、いろいろな文献を探してみたいと思います。


現在、脳梗塞予防のために薬を服用中の方は、転んだり頭をぶつけて脳出血を起こすと大変ですから、日頃から注意してください。そして出血の危険性をできるだけ減らすために血圧を上げないよう生活を見直すことも忘れないようにしてください。

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