ひろはし薬局 廣橋義和ブログ

2017-03-25 膝の痛みには何が有効なのだろう

 先日参加した勉強会での説明によると、某メーカーのAという薬剤の有効率は約45%で、薬効成分を含まないプラセーボ(偽薬)は約30%で、これを統計的に解析した結果”ある病気に対して薬剤Aは効果がある”とされています。この時、ある人は45%に注目するでしょうし、また別の人は15%(45%−30%)に注目するかもしれません。ですが、最近の私はプラセーボの30%に注目します。これは薬の作用以外の何かが働いた結果、有効成分を含まないプラセーボでも30%の人に効果があったとも解釈できるわけですから、それを研究すればいわゆる薬漬けからの脱却を図るヒントになるだろうと思うわけです。

 当薬局に来られるアトピー性皮膚炎の方は、ほとんどと言っていいくらい軟膏・クリームの使い方を説明されていません。ひょっとしたら説明されているかも知れませんが、私が確認すると知らないのです。私が作成したモデル図などで要点を説明するとようやく理解していただけます。正しい使い方をしてなかったからアトピー性皮膚炎が改善してないケースがかなり目立つのです(指導料などを頂いている調剤薬局に「ちゃんとしろ!」と言いたい気持ちです)。そして、ステロイド軟膏が出ている場合は心配や不安に寄り添いながら、正しい情報を説明して初めて薬を使う気になるのです。

 さて、私事ですが1ヶ月ほど膝を痛めていて、貼り薬と漢方薬で何とかしのいでいる状況です。原因は「老化」なのですが、衰えた筋肉が増えた体重に対して悲鳴を上げている状態と理解しています。20代の体重に比べ4〜5kg増加しているものの、まだ50代ですから筋力はさほど低下しているとは考えずに無理をかけてきましたから。昨年たまたま測った握力は20代に比べ60%程度にまで低下してたので、サインは出ていたわけですね。

 そこで私の膝痛対策は、急性期の痛みには漢方薬と貼り薬で”痛み”をコントロールし、同時にリハビリとしての筋力トレーニングとストレッチを組み合わせ、慢性痛への移行を防ぐことにしました。いろいろ調べた結果、変形性膝関節症の発症には筋力低下による膝関節の不安定性が大きく関係しています。ですから、膝関節を安定させることが、重症化を防ぐ最も重要な対策なのです。体重=筋力ではありませんから、見かけの体重に誤魔化されないよう注意しなくてはなりません。実際に握力の低下は想像以上だったわけですから、他の筋力も推測できます。

 テレビなどでは必ずと言っていいほど、グルコサミンコンドロイチンコマーシャルが流れています。医学的なデータでは、有効なデータも無効なデータもあり結論が出ていませんが、軟骨がすり減る原因も膝関節の不安定性ですから、この不安定性を解消しないで軟骨成分だけ補給しても効果的かどうか疑問です。もしかしたら有効なデータには筋力トレーニングやストレッチなどのリハビリが行われていたのかもしれませんが、原文を当たってないので推測の域を抜け出ません。

 このリハビリも図解で示せると、膝の痛みで悩んでいる方も理解しやすいだろうと思います。いくつかの病気・症状に対しては説明用リーフレットを作ってあるものの、膝の痛みバージョンも早めに出来上がらせたいと思います。

 整形外科疾患は、患者満足度が低いことで有名です。この理由として、充分な説明が少なく薬だけ出されているイメージが定着しているからでしょう。患者サイドも、薬だけに頼るのではなく、正しい情報で薬の効果を最大に引き出す工夫が必要なのではないでしょうか。



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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局   廣橋義和(薬剤師心理カウンセラー新潟薬科大学臨床教授)

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川上秀伸川上秀伸 2017/03/25 20:02 ただいま姑と話しながら チ ョ ッ ト ぉ酒を 頂いています。
女房は遅番、息子はどこへ飛んでいったやら。

高齢の姑が最近ポリポリと手足やお腹を掻いているのが気になっていました。
訊けば、「ぃゃ… 特に痒い訳で無ぇろも…」と。
春は激変の季節なんでしょうか? たしか昨年も『はてな?』と思いつつ状況を聞きませんでした。
肌がイライラするなら、昔は『乾布摩擦』が宜しいと云われました。
どうなんでしょうね? 肌をイジメるから良くない? ぃゃ、肌は、ある程度イジメた方が宜しいのか?

ときに先生、腰の痛みは何にでも響きますね。 お大事になさってください。
アケビの若芽とか、トリカブトの根とか、民間療法をお教えしますよ (-"-;)"

hirohasihirohasi 2017/03/27 11:41 川上さま

皮膚はあまりいじめないようにしましょう。意外とデリケートなんです。

アケビは歓迎です。ところで、トリカブトは栃尾では見たことありませんので、今度教えてください。


         廣橋 義和