第22回セミナー開催のお知らせ

今年2回目のセミナー開催です。準備の都合もあり、今回は申し込みの締め切りを設定しましたので、ご注意ください。 肝臓も腎臓も沈黙の臓器ですが、若い人や痩せている人でも脂肪肝が増えています。また腎機能が低下するCKDや透析導入一位の糖尿病性腎症…

コロナ感染した時、体内では何が起きていたか?

不覚にも、先週前半は私がコロナ感染したため、緊急に臨時休業をしてしまいました。ワクチンは5回済んでいたとはいえ、もはや効果は限定的だったのでしょう。でも、順調に回復し後遺症の心配も今のところないのは幸いです。 ところで、完璧ではないものの要…

間違いだらけの頭痛ケア

気にしてはいても、痛むとついつい手が伸びてしまうのが鎮痛薬。特に頭痛持ちの人は思い当たるのではないでしょうか。 40年位前から日本ではドラッグストアという業態が出現し、薬は相談して購入するというスタイルから、自分で手軽に選ぶスタイルに変わっ…

小林製薬の「紅麹」とセルフメディケーション

3月28日現在で4名の方が亡くなった小林製薬の「紅麴サプリメント」は、まだ全容が見えてきません。販売個数から想像するに、被害件数はさらに増加することでしょう。 今回の健康被害は、腎臓障害というだけで詳細は把握されていません。腎臓学会のサイト…

歯周病と糖尿病のイヤな関係

歯周病も糖尿病も、ともに罹患率が高い病気です。そして、どちらも増加しているという現状があります。日本において糖尿病に関係する医療費は透析医療も含めると莫大な金額になり、その対策は非常に重要なのです。 2型糖尿病は、食事や運動などの生活習慣が…

ストレスと喘息

私が所属する日本心療内科学会は、呼吸器心身医学研究会としてスタートしました。主に難治性の喘息を対象に、ストレスとの関係を研究し、心理療法やカウンセリングを組み合わせて改善を図りました。 現在のような抗体医薬品はなく、ステロイド吸入療法さえも…

内臓脂肪減少薬「アライ」について

「痩せる漢方薬が欲しいんですけど」って、たまに聞きます。商売っ気のない私は、正直に「食事と運動も必要ですが」とお答えするのですけど、大抵は黙って帰ってしまいます。 数日前からマスコミで報道されている大正製薬の「アライ」内臓脂肪を減らす効果が…

なかなか良くならない胃の不調に

胃のムカつきやゲップ、みぞおち周辺の痛み、などで悩む人は多いです。暴飲暴食などの心当たりがあれば修正も可能でしょう。そうでなければ、薬に救いを求めることになるかもしれません。 これらの症状は、逆流性食道炎と言われたり、GERD、NERD、胃…

痛み止めの効かない「痛み」って?

幻肢痛という「やまい」があります。事故や病気で失った手足が痛むものです。信じられないかもしれませんが、痛みの複雑さを示す一つの現象で、無いはずの手足が痛むのですから当然いわゆる痛み止めは全く効きません。 一般的に使用されるアスピリンやロキソ…

脳卒中の一つの原因、殿様枕症候群

新しい情報って扱いが難しいです。特に、医学に関する情報は正確であることが優先されるからです。スクープとして紹介したにもかかわらず、後で否定されたり研究方法に問題が見つかれば有益な情報にならないからです。 それでも、今回は早めに紹介する方がよ…

今年もセミナーを開催します

例年なら2月下旬に行う「まちゼミ」を企画できなかったため早めに計画しました。新型コロナ感染症は第10波とされ新潟県でも流行が拡大中です。 インフルエンザもA・Bともに流行しており、普通のかぜと新型コロナ感染症、インフルエンザが入り乱れていま…

心理療法やカウンセリングを受けるということ

何か不調を抱えたとき、人はどんな行動をとるのでしょう。しばらく様子を見て変わらなかったり悪くなるようなら、自分なりに情報を求めることでしょうね。 インターネットにアクセスしたり、本を読んだり、身近な人に聞いたりするのでしょう。専門家に相談や…

膠原病、漢方の視方

八代亜紀さんが膠原病の一種、皮膚筋炎からの間質性肺炎で亡くなったのは確か先月でした。治療法の進歩で、以前よりも効果的な治療法が多くある現在、本当に残念なことです。 膠原病をざっくりと説明すれば、身体にあるコラーゲンなど弾力のある繊維を膠原繊…

打撲を早く治す漢方薬

わずか数か月の間に、転んで打撲した話が数件、しかも身近で起こっています。転んだ原因は様々ですが、皆さん女性。顔面を腫らした人、歯を折った人、骨折した人、、、いずれも深刻でした。 歯を折ったり骨折したりすれば、歯科医や整形外科医にお任せするし…

子宮内膜症は感染症?

「女性の人生は痛みと共にある」という言葉が示すように痛みを抱えている女性は多くいます。中でも毎月訪れる月経に伴う生理痛は、生殖可能年齢女性の多くが経験していることのようです。 ある程度の痛みになると「月経困難症」と呼ばれますが、単なる痛みの…

気持ちと身体のリラクセーション

正月早々の地震で今年は明けました。被災された方には、お見舞い申し上げます。残念ながら亡くなられた方もいますし、親しい方や知り合いが被災地域に住んでいるなど、多くの方が心を痛める大きな災害になりました。一日も早く、穏やかな日常が戻ることを願…

心も身体も大掃除を

今年も残りわずかとなりました。1年の相談を振り返りつつ年末らしく大掃除でメンテナンスしてみませんか。 心の大掃除で大切なことは、溜めこまないこと、そして休めること。まず溜めこまずに何でも吐き出しましょう。グチだけでなく、嬉しかったことも楽し…

セルフメディケーションで損をする人

高齢化社会は医療費の増大を伴います。だから厚労省は、日本の保険制度を維持するためにセルフメディケーションを推進しています。(規制緩和の圧力も加わっていますが) セルフメディケーションによって医療費の増大がどの程度軽減できるか私にはわかりませ…

冷え症を「ゆで卵モデル」で考える

「シンプル イズ ベスト」私の漢方の恩師、寺師睦宗先生がよく話していたフレーズです。できるだけ簡略化して考えることはとても重要です。しかし、簡略化し過ぎて理論と現実が離れてしまっては元も子もありません。 その例として「冷え症」をとりあげます。…

12月のセミナーのお知らせ

今年も残り1か月となりました。県内でも雪が観測され、いよいよ冬の到来です。今年1年のセミナーを締めくくるアンコールセミナーです。 第20回セミナーテーマ : あの人の元気の秘訣~健康生成論から考える~ 内容 : どうして、あの人は元気なのか?(…

入浴による突然死を防ぐために

もう少し紅葉を楽しみたいと思ってはいますが、急に冷え込み気分は冬モードです。でも、秋という季節柄、温泉旅行を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。 私事ですけど、5年ほど前に町内の方が温泉入浴中に亡くなりました。交通事故と違って報道され…

カレンダー配布にストレス社会を想う

当薬局では年末恒例のカレンダー配布をはじめました。来局される方に差し上げると「1年って、早いですね」と大抵の方が話されます。 時の流れを早く感じることがストレス社会と関係しているわけではありません。昨年あたりから「タイパ」という言葉を聞く機…

止まらない咳を止める視点

「漢方相談をやっていて良かった」と思えることの一つに咳の相談があります。とにかく、咳に効くたくさんの漢方薬があるのです。ただ、効果を上げるためには、それらを使い分ける知識が必要ですけれど。。。 専門的には、3週間以上続く咳を遷延性咳嗽、8週…

糖尿病と「しめじ、えのき、こがに、かきは」

猛暑から一転、温度の急降下で体調管理に不安を覚える人も多いのではないでしょうか。一方、食欲の秋ですから、秋が旬の美味しい味覚にも気持ちは流れます。 ということで、本題の糖尿病の話題へ。糖尿病は、慢性の経過を辿る中で、いろいろな合併症を伴って…

糖尿病と「しめじ、えのき、こがに、かきは」

猛暑から一転、温度の急降下で体調管理に不安を覚える人も多いのではないでしょうか。一方、食欲の秋ですから、秋が旬の美味しい味覚にも気持ちは流れます。 ということで、本題の糖尿病の話題へ。糖尿病は、慢性の経過を辿る中で、いろいろな合併症を伴って…

糖尿病と「しめじ、えのき、こがに、かきは」

猛暑から一転、温度の急降下で体調管理に不安を覚える人も多いのではないでしょうか。一方、食欲の秋ですから、秋が旬の美味しい味覚にも気持ちは流れます。 ということで、本題の糖尿病の話題へ。糖尿病は、慢性の経過を辿る中で、いろいろな合併症を伴って…

19回目のセミナーを開催します

「性格を変えたい」このようなニーズに対して、心理士の立場はいろいろとあるように感じていますが、私は「性格は変えられる」という立場で相談者に対応しています。 その際、私の使うツールが「自己成長型エゴグラム」です。この自己成長型エゴグラムを使っ…

いわゆる「おでき」の治し方

私事で恐縮ですが、2週間ほど前に左の脇下にコリコリとしたしこりを触れました。一瞬、焦りましたが、よく観察してみると毛嚢炎のようなので一安心。ただ、大きさは直径7mm位、高さ3mm位と比較的大きく育って(?)います。 触れると軽い痛みもあり、…

不登校やひきこもりへの支援策

2、3日前の新聞で、小中高生の不登校に関する記事が紹介されていました。文科省の調査によると、22年度は21年度に比べて不登校者数が22%増加したとのことです。 さて、現状の問題を解決する考え方として、私たちはしばしば因果論に基づいて原因を探…

関節リウマチ対策は口の中から

病気の治療には全く異なる2つの方向性があります。一つは、病気を臓器レベル、細胞レベル、遺伝子レベルと細かく分析し、原因をターゲットとする方法。今、一般的に行われています。 もう一つは、病気とは直接関係なさそうな臓器にも目を向け、何らかの関連…