小林製薬の「紅麹」とセルフメディケーション

 3月28日現在で4名の方が亡くなった小林製薬の「紅麴
サプリメント」は、まだ全容が見えてきません。販売個数から
想像するに、被害件数はさらに増加することでしょう。

 

 今回の健康被害は、腎臓障害というだけで詳細は把握されて
いません。腎臓学会のサイトを見ても報道と変わらず、現状は
「とにかく注意しましょう」としか言いようがありません。

 

 個人的な見解ではあるものの、小林製薬の紅麴による腎臓
組織の炎症が関わっていると想像します。炎症により少しずつ
腎臓が壊れていくイメージです。

 

 腎臓は1日に約200リットルの血液をろ過しますが、尿と
して排泄するのは1~2リットル。つまり不要物を濃縮して
排泄します。不要物に毒性があれば濃度の高い尿に触れている
腎臓の組織は、その影響を直に受けることになります。

 

 これが今回のメカニズムとして私が考えていることなので、
腎機能が低下して尿量が減少している方は、長時間にわたり
高い濃度の尿に晒され、炎症が進行したのではないかと考え
ます。

 

 そこで今回の事件を通して「セルフメディケーション」を
改めて考えてみました。今回の被害にあった方々は、恐らく
人一倍健康に気をつけていた方でしょう。だからこそ、
コレステロール値を改善すべく紅麴を摂取したのだと思うの
です。

 

 数値を気にしたところまでは良かったと思います。その後
いろいろな選択肢を専門家を交えて検討していたら、今回の
被害はもう少し小さく収まっていたのではないかと思えるの
です。途中で異常に気づくこともできたでしょう。

 

 「セルフ」「自己責任」を前面に出すことで、専門家が
介在するときには取り返しのつかない状況になっていたの
では、何のためのセルフメディケーションかわかりません。

 

 「機能性表示食品」の制度にも問題があります。医薬品の
表現に様々な規制がある一方、機能性表示食品のパッケージ
には刺激的な表現が目立ちます。

 

 規制緩和の流れの中で生まれた制度ですから、売上高や
販売個数を上げることが目的です。国は医療費を抑える
ことが目的です。それで国民が健康になれば全て良しの
はずでした。。。

 

 では、私が考えるセルフメディケーションについて。
まず自身の健康度を把握することからです。ツールは、
健康診断だけでなく、体温や体重、血圧、食欲や睡眠、
排尿・排便の状況、全般的な体調、気分、なども重要
です。

 

 なんとなく変(?)と感じたら、程度にもよりますが
しばらく様子を見て戻らなければ専門家のアドバイス
求めたらいいと思います。専門家は医師だけではなく、
看護師、保健師、歯科医、薬剤師、栄養士、柔道整復師
心理士、など身近な人で構いません。

 

 得手、不得手があるので、何人かに確認してもいい
でしょう。場合によりコストが発生するかもしれません。
でも、この時点から専門家のアドバイスを参考にして
いくつかの選択肢から納得のいく答えを見つけることです。

 

 その後も定期的に専門家と経過をチェックしながら
継続したり修正したりするのが望ましいと考えます。
「紅麴サプリメント」を飲みだした人が、こんな行動を
とっていたら被害はもっと小さく済んでいたのではと
思います。

 

 セルフメディケーション自体は大切ですが、全てを
自分自身でと考えると誤ってしまうかもしれませんので
上手く専門家を利用するのが、ベストだと考えます。

 

 

 漢方薬東洋医学の相談、心療内科領域の心の相談、丁寧な説明

長岡の相談薬局・ひろはし薬局  TEL  (0258)37-7551

 薬剤師・公認心理師スクールカウンセラー  廣橋 義和

 

  ひろはし薬局のサイトでより詳しい情報を提供します。   https://hirohashi-pharmacy.jp/blog/

 

 問い合わせメールは《Re:タイトル》でお願いします。 

     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。

お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。

ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、

病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なく

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歯周病と糖尿病のイヤな関係

 歯周病も糖尿病も、ともに罹患率が高い病気です。そして、
どちらも増加しているという現状があります。
日本において糖尿病に関係する医療費は透析医療も含めると
莫大な金額になり、その対策は非常に重要なのです。

 

 2型糖尿病は、食事や運動などの生活習慣がその背景に
あり、内臓肥満から糖の流れが悪くなり発症します。
糖尿病になった後は、糖尿病性腎症による透析や、糖尿病性
網膜症による失明などの合併症に注意が必要です。

 

 また、心筋梗塞脳卒中などの致命的な血管の病気、
がんの発症リスクも増大するなど、寿命や健康度に大きく
影響することもわかっています。

 

 健康生成論でよく使われる河川モデルに当てはめると、
糖尿病の上流には生活習慣や肥満があり、下流に合併症や
大血管病やがんがあります。

 

 私は1本の河川モデルを修正して、いくつかの支流を
加えて使用しています。
例えば、歯周病があると糖尿病が悪化しやすいのですが、
歯周病を治療すると糖尿病も安定することから、本流とは
別に口腔衛生の支流を加えて説明しています。

 

 また、エンゲル係数(支出に占める食費の割合)が高い
人も糖尿病になりやすいとされますので、収入という支流を
加えることも可能です。医療よりも政治や経済政策が効果を
示しやすくなります。

 

 このように表現すると、本流の生活習慣だけを改善しても
支流から糖尿病につながる要因が流れてくれば、糖尿病の
改善につながらないことがわかります。

 

 話を戻しますが、歯周病の治療が糖尿病を改善する一方、
糖尿病の治療も歯周病の状態を改善します。良くも悪くも
互いに影響を与える関係なのです。一般的な河川モデルに
支流だけでなく湖を作る方が良いかもしれません。

 

 糖尿病対策として、食事療法や運動療法が重要なのは
言うまでもありませんが、薬もたくさん使っているのに
今一つ効果が乏しい場合は、口腔衛生に時間をかけては
いかがでしょう。

 

 脳卒中家系の人は脳卒中のリスク低下に、がん家系の
人はがんのリスク低下にもつながることでしょう。
たかが、歯周病と侮るなかれ! 口のメンテナンスが
5年後、10年後の健康度に大きく影響してきます。

 

 

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ストレスと喘息

 私が所属する日本心療内科学会は、呼吸器心身医学研究会と
してスタートしました。主に難治性の喘息を対象に、ストレス
との関係を研究し、心理療法やカウンセリングを組み合わせて
改善を図りました。

 

 現在のような抗体医薬品はなく、ステロイド吸入療法さえも
行われていない時代ですから、喘息死を如何にして減らすかが
大きな課題だったわけです。

 

 カウンセリングや心理療法は、専門的な技術を必要としますし
時間もかかります。それでも、丁寧に時間をかけただけ必要な
薬を減らせたと報告し、心療内科の確立に役立ちました。

 

 私の尊敬する吾郷2代目理事長は「本当に喘息を治せるのは
吾郷先生だけだ」と言われるほど心身医学的治療が上手かった
ようです。私も個人的に教えて頂き、今でも参考にしています。

 

 漢方薬も恩師から「やたらと増やすな」「増やすと何が
効いたかわからない」と教わり、必要かつ最小限のシンプルな
スタイルが出来上がりました。メーカー主催の勉強会で講師が
何種類も薬を使ったことを報告しますが、「本当に必要な薬は
どれ?」と考えてしまいます。

 

 話を戻します。喘息の病態には、いくつかのサイトカインが
関係します。ダニやほこりなどが抗原となりサイトカインが
産生され、気道で炎症が起こり喘息を発症します。この炎症を
ステロイド吸入で抑えているのが現在の治療法です。

 

 そして、どうやらストレスも条件によってはサイトカインの
産生に関与しているようです。それだけでなく腸内細菌叢や
内臓脂肪なども関与して、非常に複雑な状況が体内で起きて
いるようです。

 

 ですから、病的なサイトカインをコントロールすることは
喘息を安定させるため非常に重要で、1か月に数万円かかる
抗体医薬品が難治例では使用されるわけです。

 

 ストレス対策(ストレスコーピング)は、高価な抗体医薬品を
使わずにサイトカインをコントロールできるかもしれません。
また、いくつかの漢方薬にもストレス軽減効果が確認され、
心身医学的対応と合わせ、相乗効果が期待できます。

 

 最近の傾向として、ストレスがあると安易に抗うつ薬
抗不安薬が使用されています。視点は大事ですが、何か違う
ように感じてしまいます。心療内科スタート時の一つの原点
「薬を減らす」方向とは真逆ですから。

 

 近年増加している自己免疫疾患も、サイトカインが関係
しますし、元をたどればストレスが浮かび上がります。
ストレス対策がもっと注目されてもいいように感じます。

 

 

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内臓脂肪減少薬「アライ」について

 「痩せる漢方薬が欲しいんですけど」って、たまに聞きます。
商売っ気のない私は、正直に「食事と運動も必要ですが」と
お答えするのですけど、大抵は黙って帰ってしまいます。

 

 数日前からマスコミで報道されている大正製薬の「アライ」
内臓脂肪を減らす効果が示されたとして来月発売されます。
ただ、条件があって、生活習慣の改善を3か月前から実施して
いること。そして、直近の1か月は記録があること。

 

 なかなか高いハードルかと思います。多くの人は、楽して
痩せたいのです。このハードルを越えるには、かなりの意志が
必要かと思いますが。。。

 

 でも、大正製薬の資料をみると、強い意志があれば効果は
ほとんどの方で現れています。プラセボ(食事と運動のみ)の
方でも効果が出ているので、適切な食事と運動を取り入れると
誰でも内臓脂肪が減るといえます。

 

 「アライ」は、その減少効果を更に強力にする医薬品と
捉えたらいいでしょう。基本的に生活習慣の改善に取り
組んでない方は、どの程度の効果となるかは不明です。

 

 それと、データは肥満者を対象としてますので、BMI
22以下で腹部肥満のない方では適応から外れることにも
注意が必要と思います。

 

 また、「アライ」は、食事中の脂肪をターゲットにしている
ため、意識的に日頃から脂肪を控えている方だと、効果が
限定的になると思います。そのあたりも薬剤師はチェックする
必要があるでしょう。

 

 私のスタンスは、食事と運動などの生活習慣をベースにして
います。なかなか難しいとは思いますが、現状を変えようと
思った動機を共有しながら良い方向に進めたらと考えています。

 

 その点からも定期的なコンタクトが大切だと思うのです。
相談や購入は有難いですけど、年数回のセミナーもあります。
ブログ更新やメールなどは一方通行ですけど、上手に活用
しながら、立ち寄りたい雰囲気を作りたいと考えています。

 

 

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なかなか良くならない胃の不調に

 胃のムカつきやゲップ、みぞおち周辺の痛み、などで悩む
人は多いです。暴飲暴食などの心当たりがあれば修正も可能
でしょう。そうでなければ、薬に救いを求めることになる
かもしれません。

 

 これらの症状は、逆流性食道炎と言われたり、GERD、
NERD、胃酸逆流症、など色々な呼び方がされます。
ピロリ菌が認められれば除菌して、胃酸分泌を抑える薬剤を
使用するのが一般的な治療法かと思います。

 

 ところが、これらの治療で改善しない人も少なくなく、
胃酸分泌抑制剤もより強力な薬剤へと変更されます。
さらに、胃腸の運動を活発にする薬剤も加わり、場合に
よっては抗うつ作用のある薬剤が使用されたり、意外に
手こずることがあるのです。

 

 これらの原因として、胃酸や胃腸の運動のほか、好酸球
という白血球が関係するとか、胃粘膜が委縮しているとかが
いわれています。二神生爾は、第25回日本神経消化器病学会
において、膵酵素の異常を指摘しており、漢方薬の有効性に
ついて報告しています。

 

 また、米国消化器病学会では、睡眠の改善や鍼治療、
催眠療法などの可能性についても言及しているようです。
確かに、一部の人では心身症の色合いが強く、完璧な調子に
固執していることから、緊張をほぐすようなアプローチは
効果的と考えます。

 

 治りにくい胃の不調に対し、私のところで提案できる
こととして、専門的な漢方相談がありますし、心身症
対する様々な心理療法も可能です。幸い、胃腸の不調と
漢方薬は、比較的に相性がよく、改善しやすいことは
多くの論文で報告されていることです。

 

 心理療法もカウンセリングだけでなく認知行動療法
自律訓練法、マインドフルネス、催眠療法など幅広く
行ってます。その人にとって効果的な方法を提供すべく
研鑽してますので、安心してご相談ください。

 

 

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痛み止めの効かない「痛み」って?

 幻肢痛という「やまい」があります。事故や病気で失った
手足が痛むものです。信じられないかもしれませんが、痛みの
複雑さを示す一つの現象で、無いはずの手足が痛むのですから
当然いわゆる痛み止めは全く効きません。

 

 一般的に使用されるアスピリンやロキソプロフェンなどの
痛み止めは、組織の炎症による反応を抑えることで鎮痛効果を
発揮します。ケガや病気などによる急激な痛みは、炎症を伴う
のでアスピリンやロキソプロフェンが効いてくれるのです。

 

 急性期の痛みは炎症が中心になるものの、冒頭の幻肢痛
慢性の痛みになると、別の痛みシステムが働いているために
いわゆる痛み止めは全く効果を示しません。もし、多少でも
効いている感じがある場合は、炎症を抑える作用とは違った
複数のメカニズムが働いていると思われます。

 

 私達は痛みを最終的に脳で感じるので、組織-神経-脳という
ルートのどこかで異常があれば、痛みを感じることになります。
組織では、炎症という異常があるので炎症を抑えると痛みが
なくなります。

 

 神経の異常に関しては、神経障害性疼痛という病名があり
リリカやタリージェという薬が使用されています。脳では、
抗うつ薬てんかんの治療薬が使用されますが、セロトニン
などの神経伝達物質への作用を狙っており、うつ病てんかん
とは無関係です。

 

 ただ、認知行動療法などの心理療法やカウンセリングも
用いられており、神経伝達物質ではなく「破局化思考」など
の考え方・捉え方に働きかけます。程度に差はありますが、
慢性痛では破局化思考が関係するケースを多く経験します。

 

 また、痛みの強さを軽くする疼痛抑制系というシステムも
あります。ここにもセロトニンなどの神経伝達物質が関係し、
抗うつ薬などが使用されています。

 

 ですから、炎症が中心の急性痛と、炎症以外のシステムも
関係する慢性痛では、同じ痛みでも使用する薬が異なるわけ
です。

 

 そして、私の経験では東洋医学的な視点からとなりますが、
冷え(内寒)、血流障害(瘀血)、局所的な浮腫み(水滞)、
なども慢性痛の原因になってます。

 

 ほかにも、筋膜リリースなどの技術で改善する痛みがあり、
筋肉や筋膜などの癒着など滑走性の問題も慢性痛の原因として
挙げられます。

 

 とにかく慢性痛では、いろいろな状態が重なっており、
単純に痛み止めを使っても効果が期待できないのです。
いくつかの薬を使用しつつ、漢方薬やカウンセリング、
リハビリ体操などを適切に組み合わせることが痛みを早く
鎮めることにつながると考えます。

 

 単純に「痛みに○○」みたいな、安易なメッセージには
注意が必要です。痛みのメカニズムや複雑さを考えたら
そのような表現は安易に使えないと思っています。

 

 

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脳卒中の一つの原因、殿様枕症候群

 新しい情報って扱いが難しいです。特に、医学に関する情報は
正確であることが優先されるからです。スクープとして紹介した
にもかかわらず、後で否定されたり研究方法に問題が見つかれば
有益な情報にならないからです。

 

 それでも、今回は早めに紹介する方がよいと判断しました。
比較的若い人にも発症する脳卒中の一つに首の後ろの椎骨動脈が
裂ける特発性椎骨動脈解離という病気があります。
特発性というのは、原因不明という意味です。

 

 この特発性椎骨動脈解離の原因として、使用している枕の
高さや硬さが関連するという報告がありました。時代劇で
見るような高めで硬い枕を「殿様枕」と名づけ、そのまま
病名として、European Stroke Journalに掲載されてます。

 

 報告した国立循環器病センターの江頭らによると、若者や
中高年者にも多い脳卒中の一つ特発性椎骨動脈解離の原因に
枕の高さや硬さがあるといいます。

 

 報告では、12cm以上を高い枕と定義。すると、特発性
椎骨動脈解離の発症リスクは22倍になりました。枕が高い
ほど、その傾向は強まるため年齢が若くても高い枕の使用には
注意が必要だと考えます。

 

 ちなみに枕が柔らかいと、使用したときに頭が沈むので
硬さも重要な要素となっています。そうすると、時代劇で
見かけるような枕は、まさに高くて硬い枕ですので、特発性
椎骨動脈解離のリスクも高める枕といえるのでしょう。

 

 私も以前は高めの枕を好んでいたので椎骨動脈にどの程度
負担がかかっているのか? と心配です。若い頃だから大丈夫
かとも思いますが、注意深く観察しようと思ってます。

 

 

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