招待されたい研究者たち

私のまわりには,会議に招待されたい研究者が2人います.


1人は,それなりに有名な方で,実際,国際会議に招待されることが多いです.ただ,本人と話したとき,「自分は基本的には招待されない限り,会議には出ないことにしている」と言われていました.また,研究のことについて話したとき,「共同研究では,自分が主導でなければしません」と言われていました.ただただ,唖然としました.


もう1人は,自分の研究に相当の自信があるのか,自分は国際会議などに招待されるべきと考えているようです(次は,Natureに論文を出すと言われていましたが...).しかし,招待されたことは,ほとんどありません.一度,誰かに誘われて,中国で開かれた会議に出席していましたが,15分〜20分の発表にもかかわらず,帰国後,あれは,招待講演のようなものだと言っていました.誰も尋ねてないのに....


研究を始めたときの初心に返る必要があると思うのですが,ある程度の年齢や地位になると,初心に返りたくても返れないのでしょうね...真実を知りたい・新しい技術のためのアイデアを見つけたいなどの科学的動機があれば,招待の有無なんて,どうでもいいはずなのですが.「人の振り見て我が振り直せ」ですね.自分自身も気をつけたいと思います.