祭りの前

07/12/08
シャンティニケタンには、日本の雑誌に取り上げられそうな洒落たカフェがある。そこはお茶が10ルピーするのでかなり割高だけど、人の声を聞きながらゆっくりお茶をしたいときには、とてもありがたい。日が暮れたころ、お茶をしていると、どこかから歌声と楽器の音が聞こえてくる。音楽。お茶を終えてから、その音の出所を探りに行った。いったん外に出て、音の方向に向かおうとするとどんどん遠ざかっていく。そこで遠回りをしてまた少しずつ近づいて行くことにした。どんどん近くなってくる。のどを絞ったような歌い声と打楽器と弦楽器、鍵盤も。少しずつ少しずつ。そして一軒の祭りをしている建物にたどり着いた。「あの、私、入れますか?」もちろんと返事され、中へ中へと進む。真っ暗な外からにぎやかな祭りの場に。皆正装している。私は作業着に八百屋に行く買い物バックだったけど。いた!黄色い出で立ちのミュージシャンが7人。どの人もいい顔している。それから2時間、釘付け。興奮した。楽しかった。最高の夜だった。
08/12/08
学校にいると、知らない先生が話しかけてきた。何だろう、このタイミング。そして日本の北村先生に電話することになる。何だろう。何かが動く。
09/12/08
エクラムダーの家を訪ねる。コパイ川を超えて、ずっと向こう。なんて豊かなんだろうな。(夜ヨガに行ってみる。)
10/12/08
物を持たない。属さない。なんと美しい足。なんと美しい手。
11/12/08
ヴィシュヌプールへ久美子さんと出かける。バスで6時間。途中、おなか痛で、走りかけていたバスから飛び降りる。静かないい町だな。テラコッタ寺院が点在する町。赤い町。知的で精密な寺院は、そのころの賑わいをそっと教えてくれているようだ。明日は満月かな。
12/12/08
姉の誕生日。満月。ヴィシュヌプールから帰る。難しいことはよくわからないんだな。すっと消える。
13/12/08
ヨガへいく。月明かりがある。好きな映画の話、好きな音楽の話をする。このごろ朝霧が深いな。
14/12/08
よくわからない。
15/12/08
ブラジルから葉書が届く。1ヶ月かかったみたい。今日はたくさんのこども達に囲まれ、幸せだった。
16/12/08
ルイ.マルの「死刑台のエレベーター」をみる。マイルスデイビスの音はいいな。香りがある。夜の灯りは美しいな。寝る前に「谷川俊太郎の33の質問

パンツのはきかた  岸田今日子
パンツはね
はじめにかたあしいれるでしょ
それから もうかたいっぽいれるでしょ
それから きゅーっと ひっぱって
そこまで できたら たちましょう
そうして うえまで ひきあげて
つっかえたらば できあがり
あーあ せっかくはいたのに
うらがえし

17/12/08
ルイ.マル「さよならこどもたち」をみる。(全部ひらがなだったか、忘れた)はじめてみたときは、難しく思えたな。今はとてもシンプルに感じた。今晩はよく冷える。祭りの準備が始まっている。
18/12/08
水浴びは、お湯より体が温まるようだ。