数値を記録して眺めることでの気づき

本当は7月中に書きたかったエントリーなのですが、8月にずれこんでしまいました。
こうやって見ると気づくことがあります。エントリーを投稿しつづければ、微増ながらもページビューは増えているということです。本当に微増ですが。
また、3月あたりが一番バイオリズムがいいこともわかります。一番本を購入していたのもこの時期です。
今までこうして数値化して見たことはなかったのですが、いい気づきになるとともに今後の励みになります。

情報はどこへ向かう?

情報の収集・記録・処理のプロセスの習慣をまとめてみることにしました。下記のリストが全てではないのですが、おおまかにはこんなところでしょうか。収集:6 記録:3 処理:1という感じになっているように思います。本当は収集をもっと効率化して処理を増やすべきだとは思うのですが。

収集プロセス

FriendFeed
毎日眺めない日がないほど自分にとっては定番となりつつあります。
Twitter
周りに勧めるものの定着する人は少ないです。ある程度フォローして、ある程度続けないと面白さがわからないものの一つかも知れません。クライアントはHahlo3を使用しています。
Google Reader
全部で213個のブログを購読中。そのうち選抜した25個のブログ(A-List)だけは毎日購読しています。
メールマガジン
10前後のニュース系のメールマガジンGmailで購読中。とにかくスキャンするみたいに処理。

記録プロセス

Googleブックマーク
最近のお気に入りです。ノートブックと連携した最近のインターフェースが良いです。自動スクロールも軽快で素敵。
del.icio.us
ずっと使っているけどもずっと使いきれていない感じ。ソフトウェア、ウェブサービスのサイトなどを登録。
LaterLoop
ワンクリックでSaveしてくれるのが便利。たまってしまうのが困りもの。取りあえずの保存先に使ってます。
FriendFeed
オッと思ったトピックやアイテム、画像などシャアしたい情報をクリップする感じで。
メディアマーカー
気になった本をとにかくブックマーク。購入した本の記録にも使ってます。

処理プロセス

Backpack
とりあえずメモはここに。思いついたタスクもここ。インターフェースが軽快で使っていて気持ちいい。
Googleノートブック
あるテーマについてまとめるときはここ。ブックマーク集なんだか、メモの寄せ集めなんだかよくわからなくなってます。
Google Sites
手順などをまとめたい場合にはここ。まだまだ使い切れていない。
Google Clandar
イベント関係はもちろんカレンダーに。同期させているので入力はもっぱらiCalを使用。
Twitter
なんでもないことを言いいぱなしにしていい場所があるのはすばらしいこと。
はてなダイアリー
このブログ。動作が軽量だし、デザインも良いので気に入ってます。

記録と処理のプロセスがまだまだ不安定な感じです。特にブックマークは増えるばかりで整理できていないのが悩みの種。後で読もうと思って先延ばしにして未読がたまっているのは、一週間のなかで解消する日を作るべきなのかもしれません。

みなさんはどんなプロセスで情報を処理していますか?

そのツールは生産性を向上させるか?

Photo by FLEECIRCUS

iPhoneが欲しくてしょうがないこの頃ですが、そんな自分に対して問いかけたいのは「そのツールは生産性を向上させるものなのかどうか?」ということです。

使い心地のいい道具は明らかに生産性の向上に寄与します。逆に使いにくかったり愛着がわかないようなものを使っているとモチベーションも下がりますし、結果的に生産性が下がります。例えば私がロディアのメモを使うのにも理由があります。気に入ったメモは生産性の向上に貢献しているのです。

私が長らくMacを使っているのも同様の理由です。同じ作業をするのにも自分にとって使い心地のいい道具を使ってやるのとそうでないのとでは生産性が異なってくるからです。

そんなことを考えてiPhoneというのは自分にとって価値があるかどうかということを検討してみると、欲しいという熱情が衝動性を帯びたものであることが徐々にわかってきました。

iPhoneはインプットのツールか、アウトプットのツールか?

効率よいインプットとアウトプットというのは生産性に関係してきます。iPhoneにかかわらず、携帯端末というのは「どこでも」情報にアクセスできるという価値があります。つまり効率良いインプットが可能ということです。ぼーっと電車に乗っているのと、ビジネス本を読むのとでは違ってくるということです。通勤時にiPhoneが手元にあるとインターネットのサイトをそのまま閲覧できるわけですから、情報の収集が効率的になります・・・。なります?

いや、それならば今の携帯で十分です。Gmailでメールを読んだり、GoogleReaderでフィードだって読むことができるわけですから。なにもSafariでフルブラウジングしなくても情報にはアクセスできるわけです。

アウトプットの面ではどうでしょう。これについては評判を聞くかぎり向上するとは思えません。歴然と打ちやすさが違うというなら別ですが、携帯でもほとんど入力しないというのにiPhoneにしたからといって急に入力しだすということがあるでしょうか。

結論として、iPhoneが今の携帯と比べて生産性に寄与するということはなさそうです。今の携帯と同じポジションにきれに収まってしまいます。つまり、今の携帯をリプレースするとすればiPhoneでもいいかなという感じです。

しかし、効率的であるかどうか、実用的かどうかということを置いておいても欲しくなるモノとしての魅力がiPhoneにはあります。つまり、持ってることで、そしてそれをちょっとばかり使うことによって得られる満足感がモチベーションを上げることに繋がるということは、言いようによっては言えなくもないのかもしれません。そして、私はそういう言い訳でいくつもの生産性に関係しないモノを買ってきたのかもしれないのです。

iPhoneと進化または成長への欲望

Photo by Sigalakos

iPhone欲しい熱を発症してしまいました。欲しくて欲しくてたまりません。ただ、しかし、昨年12月に手に入れたInfobar2のフルサポート2年縛りがあって、今解約すると18,900円強の請求が起こされます。あと半年待てばそれが12,600円になるので、とりあえずそれまで我慢しようと思ってはいるのですが。

さておき、なぜにiPhoneがあれほど魅力的に映るのかということをつらつらと考えていましたら、「拡張可能であること」に尽きるのではないかということに思い至りました。もちろん、それ以外の要素も大きいのですが、もしアプリケーションが固定的であったとすれば、すぐに飽きることも想像できます。

ウェブ、FIrefoxiPhone

拡張可能であることというのはもともとコンピューター自体がそうであったわけです。アプリケーションの追加によって機能が拡張されていくというわけです。次にプラグインというのがあります。これはアプリケーションに追加していく機能ですね。Firefoxだとエクステンションとかアドオンとか言ったりしますが、指していることはほぼ同じだと言えます。そしてウェブです。閲覧するためのソフトであったブラウザにアプリケーションとしての機能が追加拡張されています。カレンダーやノートを共有したり、多岐にわたってウェブはツールとしての拡張し続けています。こう見ていくとiPhoneというのはまったくもってコンピューター、ウェブの流れの上にあると考えられます。

拡張可能ということは、能力をワンクリックで追加することができるということです。能力の追加というと、人間の場合簡単にはいきません。英語を達者に話せる能力をワンクリックでインストールすることはできないのです。しかし、コンピューターにはそれが可能です。たった数ステップで今までできなかったことができるようになるのです。この超成長感こそがコンピューターの魅力ではないでしょうか。

我らに力を!

人類の進化というのも、できなかったことができるようになっていくことの連続であったわけです。火をおこすことができなかったのに、できるようになった。操れるようになったというのが進化なわけです。やがて何でもできるという万能感が人間を支配していきます。それを後押ししているのがコンピューターの進化であることは疑いがありません。個人の生活を振り返ってみても、成長に限界がないことを感じさせてくれるのはコンピューターによる恩恵が大きいように思います。つまり、できなかったことができるようになりたいと心の底で思っている人はコンピューターに取り付かれずにはいられないのではないでしょうか。そして、iPhoneの虜になってしまう可能性が大きいのはまさにそういう人たちではないでしょうか。

しかしながら、コンピューターのように簡単に能力を拡張できないのが人間です。人間の能力拡張には数千クリックという地道な積み重ねが今でも必要なようです。コンピューターによる能力の拡張は非常に幻惑的です。あたかも自分自身がアップグレードされたような錯覚になります。そして、この感覚こそがおそらく私たちが求めているものの正体なのでしょう。

GTDで頭のなかをスッキリさせることができない理由

GTDの言うオープンループというのが、よくわかっていませんでした。しかし、この堀 E. 正岳さんによるDavid Allen氏へのインタビュー記事で、そのモヤモヤが一気に晴れたようです。

でも同じことを2度考えたなら,それは今はまだ完了していないことについて『私は○○をしなければいけない,したいと思っている,する必要がある』と気にしているというシグナルで,それが私のいうオープン・ループなんだよ。脳が『きみ,これをやると約束したよね』『これを実行すると決めたよね』という具合に心理的なリマインダを繰り返し君自身に向かって発している状態なんだ

第14回 GTDの生みの親 David Allenさんインタビュー特別編(2)「頭を空にする」習慣と,GTDへの信頼の作りかた:ライフハック交差点|gihyo.jp … 技術評論社

私も多くの人が感じるようにGTDにトライし始めた頃には「どこまで頭をクリアーにしないといけない?」と悩んだものでした。GTDの第一人者 田口元さんによると最初に頭の中にある気になることを全て吐き出すには「もうこれ以上書くことない!」となるまで2時間はダンプする必要があるとおっしゃっていました。そして「もう、これ以上ない!」となったときに頭がスッキリするとも。

しかし、私はこのプロセスに満足したことが一度もありません。どれだけ気になることを書き出してもスッキリするどころか、モヤモヤが増える一方で、いつも不完全燃焼のような感じでした。時間が足りなかったわけではありません。田口さんのおすすめするようにカフェでみっちり時間をかけたのですから。

次にGTDに関する理解が足りないのではないかと悩み始めました。もちろん関連書籍やウェブの記事などあらゆるリソースを当たりました。ただ、それで問題が解決するわけではやはりありませんでした。

スッキリしないのはなぜ?

GTDがダメな9つの理由という刺激的な記事があります。そのなかのひとつに "You can’t totally clear your mind" というのがあります。

GTD encourages you to get all those projects, next actions and open loops out of your mind and into a trusted system. That way it frees up your head from unnecessary remembering, tracking and stress. That’s the theory anyway. You can’t get everything out of your head. The best way to get it off your mind is to complete or resolve it, not just write it down!

Organize IT

気になることを消すにはそれをやり遂げるか、解決するしかない、紙に書き出したところでスッキリはしないぜ、とのことらしく大いに納得しました。頭の中にある気になることを全部書き出したところで達成感があるはずもないのです。「気になること」を書き出したところで何も解決はしていないのですから、当然といえば当然です。

つまり、GTDは頭をスッキリさせるための仕組みではないということです。スッキリするのは、頭の中の気になることをダンプしたあと、プロセスにそって適切に処理していった後ではないでしょうか。そうやってToDoが適切な場所に収まることで不安感が減り、やるべきことにフォーカスできるわけです。

Slifeが自動的に記録してくれる行動履歴から気づくこと

http://www.slifelabs.com/

Macでの行動を自動記録してくれる時間管理ツール Slife を入れて3日になります。このソフト、インストールして後は放っておくだけ。自動的にMac上で何をしているかの記録をとって、集計してくれます。safariを何時間使ったか、coteditorを何時間使ったか、メールを何時間使ったかというのを、1日単位または月単位で見せてくれるのです。時間軸のビジュアルで表現されるので、一日のなかでの作業の集中度がわかってとても面白いです。一月続けてみて、どういう統計がとれるのか楽しみでもあります。

記録するということ

私は記録好きです。1日の出来事をできるだけ手帳に記しますし、何を食べたかの記録もつけていたりします。なぜそういう記録行為が好きなのかというと、自分を客観的に見ることができるからなのです。自分のことでありながら、他人のように見るという行為、そこから発見できる自分の見知らぬ一面。そういうのが好きなわけです。

勝間和代さんの「無理なく続けられる年収10倍アップ手帳2008」は自分の時間の使い方を「投資」「浪費」「消費」「空費」の4つに分けて記録するというのが肝になっています。

無理なく続けられる年収10倍アップ手帳2008

無理なく続けられる年収10倍アップ手帳2008

http://www.d21.co.jp/shoseki/2008diary/13.html

ここでもやはり数値を記録です。

Casual thougtsさんのこの記事は「数値を記録すること」の効果が非常によくわかります。
測定できないものは管理できない - Thoughts and Notes from NC