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片柳神父のブログ「道の途中で」

2016-05-19

【熊本地震復興支援from宇部・小野田4】

熊本地震復興支援from宇部・小野田4

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 先日、阿蘇YMCAでお会いした日本福音ルーテル大江教会の立野先生のご紹介で、お坊さんや牧師さんたちが協力して運営する移動式傾聴カフェ、「カフェ・デ・モンク」に参加させて頂きました。今回の会場は、益城町にある総合展示場、グランメッセの庭です。

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 テントを立て、椅子を並べると、被災者の皆さんが続々と集まって来られました。グランメッセの駐車場で車中泊をしている方や、近隣の避難所におられる方が多いようでした。カフェでは、本格的なドリップコーヒーとケーキを無料でサービス。「避難生活が長引いていて、こんな風にほっと一息つける場所は本当にありがたいです」と、お客様の一人が言っておられました。

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 さわやかな五月の風が吹き抜ける木陰での、楽しい語らいのひと時。始めは何を話したらいいのかと迷っていましたが、お客さんの方からどんどん話してくださるので、何も心配はありませんでした。避難所や車中での生活の中で感じていることを、気兼ねなく話せる相手を求めておられたのかもしれません。皆さんの話を、ときに一緒に笑い、ときに涙をうかべながら聞いているうちに、あっという間に4時間あまりが過ぎてしまいました。

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 「カフェ・デ・モンク」は、もともと東日本大震災の被災地で始まりました。東北大学に開講された「臨床宗教師」の講座を受講した僧侶や牧師の皆さんが、宣教を目的とせず、ただひたすら被災者の皆さんの心に寄り添うために超宗教で始めた移動式傾聴喫茶です。九州でも、この講座の卒業生の皆さんが中心になって運営しておられます。

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 テントやテーブル、椅子、大型クーラーボックス、コーヒーカップなどを満載したトラック。これ一台でどこにでも出かけて行き、「カフェ・デ・モンク」をオープンできます。陽ざしが強かったこの日は、アイスコーヒーが大人気でした。

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 この日は、熊本まで新幹線で片道2時間の日帰り往復。駅で、くまモン駅長を見つけました。くまモンは、あちこちで大活躍です。

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 カフェでの語らいの中で宗教の話が出ることはほとんどありませんでしたが、お坊さんや牧師さんたちの、「人の心に寄り添うプロ」としての力量がいかんなく発揮されているようでした。超宗教の自由な雰囲気も、被災者のみなさんを安心させているのかもしれません。宗教者だからこそできる心のケアと言っていいでしょう。わたしもまた、時間を見つけて参加させて頂こうと思います。