本質的なこと

年末に3時間もかけてじっくりと実施してもらったコーチングのプレセッション。コーチの印象をまとめてもらったので、じぶんでもナルホドと思ったキーワード(ほぼ全部)を備忘録にメモ。

コーチングの目的
・新しい世界に触れ、自分の感性に素直に耳を傾けることで、新しい自分に出会い続ける
・自分の持ち味を活かしながら心豊かに生きるために、自分自身の軸をより確かなものにする
・自分が今後エネルギーを注ぎたいもの、本当に興味があることがなんなのか、探索する

■大事にしている価値観・考え方
・本質的なこと
・ありのまま
・受容する
・人との繋がり、共感
・ひとりひとりを尊重する、大事にする
・活かし、活かされる
・豊かさ
・全体・まるごと
・一致していること(表と裏、仕事とプライベートなど)
・境界を設けない
・貢献する、役に立つ、存在価値
・心の赴くまま、自由
・新しいものへの好奇心
・みずみずしさ
・躍動感

サボタージュ(自己制限/自己抑制的な思考)
・自分の動機(Motive)をおさえて行動すべき
・個人として(境界を設けず)サポート、サービスすべき
・より貢献できる自分でいなければならない
・相手の立場に立つ/相手を優先させるべき

コーチングの目的は、ここさいきん思ってることを確認・確信して、後押ししてもらうことかな。コーチングを受けなくてもきっとアレコレ動いてるんやろうけど、もっとシンプルに前に進めるように。

大事にしている価値観・考え方をぜんぶひっくるめて表してるのが、「本質的なこと」なのかな。自分自身の内側も、人との関わりも、仕事や生活で大切にしたいことも。

サボタージュはきっと、もうすっかり過去の自分を遠くから見てる感じ。あえていま、そういう環境をつくってるからというのもあるけど。


あとは、やりたいこととできることをどう一致させるか(できることをやりたいことにどう近づけるか)、かな。
でもコレが一番、ムズカシイのかも。壮大すぎる妄想ばかりが先に立って、さいきんどうもクラクラしっぱなし。
でもこの状態、けっこう悪くない。
なにかが劇的に変わる前ぶれのような。いやきっと、変わる気がしてきた!

ライフ&ワークのごちゃまぜコーチング、フワフワした期待感を持ちつつ、スタートすることに。

年始もだいぶ過ぎてるけど、今年の漢字を、なんとなく。
(目標とか計画っていうのは、どうもニガテなので、ゆるゆる〜っとした方向性だけ。。)

「流」

流れ、流され、流れに乗ってみるくらいの、肩の力の抜けかげん。てことで。

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ふと気がついてみると、昨年の11月でこっち(東京)にきてから丸2年が経ってました。

1年目よりもずっと、いや、いままでの人生できっと一番心地いいペースというか、気の向くままに&穏やかに生きてる気が。
仕事もいい感じに、機嫌よくやってます。やっぱり、自分の伸びしろを発見できるのは楽しいし、いい環境・人に恵まれてるという実感。

今年はもっと、日々の暮らしを楽しみつつ、新しい世界を広げていきたいなと思っています。

・「美しい」モノ・コトに、もっと触れられる機会をつくりたいな
・今年は北欧方面に、ゆっくり旅できるといいな
・せっかくめずらしく英会話レッスンが楽しく続いてるので、調子に乗って、もっともっといろんな文化・人に出会っていきたいな
・日々の暮らしやこれまでの人とのつながりも、もっと豊かにできるといいな
・若い人や異なる感性、バックグラウンドの人とも、出会える機会があるといいな
・いまの仕事の奥深さも、さらにどっぷり楽しみたいな

さてと。1年後が、楽しみ。
どこで、どんなコトを感じて、どこに向かおうとしてるのか。

今年もどうぞ、よろしくお願いします。

得るもの

少し前に読んだ本の著者から、直接話をうかがえる機会に恵まれた。

サムスンの戦略人事―知られざる競争力の真実

サムスンの戦略人事―知られざる競争力の真実

ここにきてやっと、日系企業も関心を持ち始めたかもしれない、韓国企業の、15年・20年前からの組織・人事に関する戦略的な取り組み。
どうしても、「使い捨て」「超実力主義」のイメージが先行しすぎて、情報を入れる前から日系企業がシャットアウトしてしまっていたかもしれない、取り組み。

少しでも多くの企業、特に人事の方(と現場のリーダー)に、読んでもらえたら。
きっと、欧米企業以上に、いまの日系企業にとって得るものがある取り組み・姿勢があるように思うので。
アジア通貨危機を機に、それまでの日本的経営からどのように舵をきったのか。そこで人事が、どのようにな役割を果たしたのか。)


私自身の一番の発見としては。

いまでは5000名近くが育っているともいわれる地域専門家制度が、サムスンですらスタート時はトップが言い続けて言い続けてやっと、実現に至ったという事実。

いまでこそ、日系企業がこぞって似たような制度を導入しようとしてるけど、本当にその本質と目的を理解してないと、ただの流行りに乗っただけの、ナンチャッテプログラムになってしまう気がする。

あと、「日本企業と変わらない」という言葉と同時に、李さんが発した「先進国(日本も含め)の人は自分たちよりも後進の国からきた駐在員の話を聞こうとしない」という言葉に、いろんな意味で、とても残念な気持ちになった。

欧米系企業とは違うから、韓国企業とは違うから、IT系企業とは違うから、ムリ。おわり。
じゃなくて。
(思考停止するのは、カンタン。)

違うからこそ、得るものがある。
そういう謙虚でオープンな姿勢(感性?)が、いまとても必要な気がする。

人事にも、組織・人事を扱うコンサルタントにも。


※本を読んですぐに韓国まで著者に会いに行って、日系企業と自社社員に直接話をしていただくきっかけをつくってくれたコンサルタントの、感性とフットワークと想いに、感謝。

当事者と第三者

やっと、行ってきた。初の、東北。

東京に引越してきて、1年半。関西からよりは近くなってずっと気になってたものの。
自分の環境が整わないままに、気持ちだけ先行して乗り込むことだけはしたくなくて。

といっても、今回もせいぜい、「気になってます。これまでも、これからも。」ということを、たまたま出会えた方に、言葉でなくそこに行ったという事実でだけ、表現できた程度。

それでも、行けて、話を聞けて、よかった。
たまたま1室だけ直前に空室がでて宿泊することになったホテルのフロントの方や、そこで教えてもらって行った復興商店街の居酒屋カウンターで話をしてくれた板長さん(呼び名)や、そこに置いてあった本がきっかけで覗いてみた市役所の観光課のおねーさんや、さらにそこで教えてもらった美術館の展示、さかなの駅のおっちゃん、巡回バスでうしろの席から話しかけてくれた復興協会のおねーさん。
それぞれの話がどんどん繋がって、それと目の前に広がる光景からその街と人の過去と未来を思い、思うだけでなにもできないけど、それでもやっぱりいまこのタイミングでこの場に足を運べてよかった。

2度と会わないだろうただの通りすがりの観光客に心のうちを話してくれた方に対して「また近々来ます」と軽々しく言えなくて、「また何年か後に来たいです」というのが精一杯。
(結局、なぜいま自分がここにいるのか、不用意な共感の言葉も出せないまま。)
でも、阪神淡路大震災とは比較にならないくらい復興への道のりが長いとしたら、これから5年10年単位で自分なりのかかわり方が見えてきたらいいのかもしれないとも思う。


で、やっぱりまたいつかのタイミングで(もしかしたら1ヶ月後かもしれないし、10年後かもしれないけど、)今回お会いした方にまたお会いしたいなと思うので、そのときのために備忘録としてメモ。

気仙沼市 東日本大震災情報
http://www.city.kesennuma.lg.jp/www/genre/0000000000000/1300688086089/index.html
気仙沼復興協会
http://kra-fucco.com/
▽リアス・アーク美術館 新常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」
http://www.riasark.com/modules/news/article.php?storyid=110
▽ホテル一景閣
http://www.ikkeikaku.co.jp/index.html
気仙沼さかなの駅
http://sakananoeki.com/
気仙沼復興商店街 南町紫市場 (居酒屋まるきん)
http://kesennumafs.com/storeguide

美術館の展示にあったコメント(正確じゃないけど)、「第三者が当事者(の気持ち)になることもあれば、その逆になってしまうことだってある」。


ほんとうの意味での当事者ではないことに対して、私なりのかかわり方を、あせらずていねいに、ひとつずつ模索していけたらいいな。すごくすごくちっぽけな、自分自身の日々のかかわり合いのなかで。

環境を整える

個人のモチベーションをあげるだけじゃ、片手落ち。
環境を整えることも、同時に考えないと。。

ほぐす - hirosuga1005の日記
水を飼う - hirosuga1005の日記

ってことを現場で試行錯誤しながら漠然と考えてるうちにたどりついたのが、組織開発という視点。

じゃあ、まず「だれの」環境を整えるのが、組織にとっても個人にとってもベストなのか。
の、とてもとてもシンプル答えが、この本↓にあった。

エンゲージメント革命 -フラストレーションから社員を解放する-

エンゲージメント革命 -フラストレーションから社員を解放する-

  • 作者: マーク・ロイヤル,トム・アグニュー,市川幹人
  • 出版社/メーカー: 生産性出版
  • 発売日: 2012/10/10
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 3回
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「組織の中でのフラストレーションとは、〜〜組織の壁のために、または自分の才能、スキル、能力の多くを仕事に活かすことができないために、自分の役割において成功できないことである。」(P.36)


「会社にとって特に重要なのは、『フラストレーションを感じ、きっぱり辞めることを決断する社員は、現時点で最も優秀な人やいずれハイパフォーマーになる潜在力を持つ人であることが多い』という事実である。」(P.39)


「エンゲージメントが高い社員に適切な職場環境が与えられていないと、環境は整っているがエンゲージメントが欠けているときよりも問題が大きくなりやすい。」(P.70)

「社員エンゲージメント」だけじゃなく、「社員を活かす環境」とその要因にも目を向けることで、「活躍する社員」を増やすというアプローチ。
業績が低迷するとき特に、その理由をリーダーや組織が個人に求めてしまいがちやけど。
そうじゃなく、ちゃんと「仕組み」として捉えて、組織として対処することの重要性。
個人も組織も、取り返しがつかなくなるまえに。


あと、「だれが」その環境を整えるのか。

「エンゲージメントに影響する戦略的な問題には経営幹部(リーダー)が対応するのが適切である。
社員を活かす環境に影響する業務運営面の要素は、現地のマネージャーや前線のスーパーバイザーが直接管理できる場合が多いだろう。」(P.146-147)

加えていうと。その両方に関与していける立場があるとしたら、それをアクションプランに落とし込んでいくサポートができる人事部門(経営企画ではなく)なんやろな。そういう人事部門の機能が、少しでも多くの企業で増えるといいな。
内部からだけだと不足なら、それを外からサポートする専門家をうまく活用できる企業が増えるといいな、とも。
それを伝えていくのが、自分自身の役割でもあるんかな。


※自分自身がサポートしたいと思う相手が、どうしてもマイノリティや弱者(若手、キャリア入社者、女性、外国籍)に偏りがちだった理由が、やっと腑に落ちた気がする。自分自身がマイノリティの立場に共感しやすい立ち位置というのももちろんあるけど、モチベーション高いのに環境が整ってないのを見過ごされがちやからよけいに、なんとかしたいという思いがあったんやろな。

あけましておめでとうございます。

ブログ、また気が向いたときに、ボチボチ書いていこうかな。
とりあえず、今年の漢字を。

去年は「繋」、一昨年は「周」。
2012-01-09 - hirosuga1005の日記

今年は、まわりよりも自分に、より意識を向けて。
ありのままの自分の、気持ちに誠実に。
そんななかで、まわりの人と、よりいい関係が築けていけるといいな。

今年もどうぞ、よろしくお願いします。

コンサルぎらいと心意気

セミナー参加ついでに、美味しいお酒と楽しい議論(?)の場にお誘いいただいた。
http://www.b-forum.net/event/jp332b_1.php


セミナー自体は、理念浸透(共有)を考えるうえで、業態や目的によって3社3様のアプローチ&担当部署だったことが、とても興味深かった。
理念浸透にしてもダイバーシティにしてもグローバル化にしても、部門や国・地域を横串に刺した&変革を推し進めるアプローチなだけに、トップダウンの色が濃いイメージだったのを。
逆に、一方通行だとホントウの意味での浸透(共有)がムズカシイからこその、各社の取り組みだったように思う。

それにしても、こういう組織開発に関わるテーマで、事例発表の企業に1社も人事部門が入ってないことが、いまの人事部の置かれている現状なのかもしれないなと思ったり。。
こないだのフォーラムといい、部門や国・地域を横串に刺す組織・人事の戦略に人事部門が関われてないとしたら、今後の人事の役割ってなんなんやろう?って、ますます余計な心配をしてしまった。(人の心配してるバアイじゃないんやけど…。)

って、ここまで前置き。

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議論(?)のなにが楽しいって、「コンサルきらい」とか「関西人きらい」とか、アレコレふっかけられつつも、そのココロは「いいから俺にまかせとけ」って心意気を感じ取れたことな気がする。
それって、答えを持ってるからじゃなく、むしろ持ってないけど一緒に試行錯誤を引き受ける、懐の深さなんじゃないかって思ったりする。
答えがワカラナイから動けないんじゃなく、だれもワカラナイなら、自分がまず動く。リスクも引き受けて。
こういう人が、組織風土をつくっていくんやろうし、まわりを明るく巻き込んでいくんやろなって、思えるうれしさ。


あ、コレって、話し合いの場でもいえるんかも。

昨日参加したFAJ総会。
FAJ:特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会
正直、完全にお客さん的&傍観者的な気持ちのキョリ感で参加したのを。気がついたら名ファシリテーターの議長さんに乗せられた形でモヤモヤを伝えてて、そうするとその気持ちを引き受けてくれる人が会場内から出てくる。
時間どおりの進行じゃなく、参加者のコトバにできてない気持ちを察して拾って、それをお互いに繋ぎ合わせるプロセスそのものが、ナットク感につながっていく。めんどくささをあえて拾いにいくことで、より深く見えてくるものがある。


高いとこから見下ろして、シンプルに「答えはコレ!」って言えると、一見カッコイイんやけど。
そうじゃないときに、現場で逃げずに一緒にもがけるカッコワルさが、もしかしたら逆にカッコイイって思えるんかも。。

外や上のだれかに投げてしまう前に、自分たちでできることを試行錯誤する。
少なくとも、わたし自身はそんな人と関わりを大切にしたいなって思うし、自分もそうありたいなって思えた、ここさいきんのうれしい発見。
(きっと、そういうのがあってはじめて、外や上とのいい関係がつくれるんやろな。)