同色三順子手役と1点役の関係

一色三同順(24点)・1歩上がりの一色三歩高(16点)・2歩上がりの一色三歩高(16点)・清竜(16点)を総称して同色三順子手役と呼ぶことにする*1
例えば下の手。六筒なら2歩上がりの一色三歩高が完成だが、九筒でも連六(1点)が成立する。

二筒三筒四筒 四筒五筒六筒 七筒八筒

実は両面待ちの一方で同色三面子手役が成立するような手は、全てもう一方の待ちで上がると1点役が成立する。
以下、本質的に同じ牌姿*2を除き全てのパターンを列挙する。

  • 一色三同順

四筒五筒六筒 四筒五筒六筒 四筒五筒 : 三筒でも一般高

  • 1歩上がりの一色三歩高

三筒四筒五筒 四筒五筒六筒 五筒六筒 : 四筒でも一般高
三筒四筒五筒 四筒五筒六筒 六筒七筒 : 八筒でも連六
三筒四筒五筒 四筒五筒 五筒六筒七筒 : 三筒でも一般高

  • 2歩上がりの一色三歩高

二筒三筒四筒 四筒五筒六筒 六筒七筒 : 五筒でも連六
二筒三筒四筒 四筒五筒六筒 七筒八筒 : 九筒でも連六
二筒三筒四筒 四筒五筒 六筒七筒八筒 : 三筒でも連六

  • 清竜

一筒二筒三筒 四筒五筒六筒 七筒八筒 : 六筒でも連六
一筒二筒三筒 四筒五筒 七筒八筒九筒 : 三筒でも老少副

(参考:http://d.hatena.ne.jp/quilty/20050724

*1:これらはそれぞれ0歩、1歩、2歩、3歩上がりの一色三歩高と呼ぶことも出来る。参照→http://d.hatena.ne.jp/hirotashi/20050908#p2

*2:平行移動・対象移動・変色で一致する手牌を区別しない

全帯幺(チャンタ)に関する自分用メモ

(当エントリの内容はちゅんま打ちには常識かもしれませんが、気付いたので書きます)

全帯幺(4点)+平和(2点)なら必ず上がれる。

証明:
残り2点が成立することを示す。
手に含まれる4順子のうち、ランクが123であるものを数え、その数によって場合分けする。
1. 3順子以上あるとき
順子A,B,Cが全て123のランクを持つとする。このときAとB,BとCの間で一般高(1点)または喜相逢(1点)のいずれかが成立する。A,B,Cが全て同色・または全て異色である際にはさらに上位の役が成立するが、いずれにせよ2点以上を得る事が言える。
2. 2順子ちょうどあるとき
その2順子で一般高か喜相逢が成立する。
残りの2順子はどちらもランクが789であるため、これらの間でも一般高か喜相逢が成立し、計2点を得る。
3. 1順子以下であるとき
残る順子は3つ以上であり、それらのランクは全て789であるため、ここに1の議論を施せば同じ結論を得る。

字牌のない全帯幺、つまり日本麻雀で言うジュンチャンは最低7点を得る

証明:
残り3点が成立することを示す。
4面子に含まれる刻子槓子含む)の数によって場合分けする。
1. 2個以上のとき
刻子は全て幺九牌であるため、幺九刻(1点)×2と無字(1点)が成立し、計3点を得る。
2. 1個のとき
3つの順子のうち少なくとも2つは同ランクである。その2順子で一般高または喜相逢が成立する。これと幺九刻・無字とで計3点を得る。
3. 0個のとき
4面子が全て順子であるため平和が成立し、上の議論により十分。

最後に「上がれないジュンチャン」に必要な条件を記す。

  • 出上がり(ロン上がり)。
  • 待ちは2面待ち以上。
  • 4面子のうち1〜3個を鳴くこと。
  • 順子は2個か3個。
    • 2個の場合は異色異ランク。残る2個の刻子も互いに異ランクで、少なくともどちらかは明刻であること。
    • 3個の場合は「他の2順子と異色異ランクである順子」を含むこと。残りの2順子は何でもよい。(例:[123m123p789s])
  • 順子に属す牌からなる刻子は不可(四帰一になるため)
  • 槓不可。
  • 3色全てを使うこと
  • 上がり牌が場に4枚目の牌でないこと