hiroto-o's diary

とある大学の大学院博士課程を何とか卒業して、とある金融の仕事をロンドンでしています! リンクはご自由に♪ メールはhiroto_o20[at_mark] hotmail.comまで。([at_mark]は@に置き換えてね)

東北一人旅3日目@仙台

さて、この日は研究室の人達、アルバイト先の店長と会い、夜に行きつけだった床屋さんの店主と飲んで夜行バスで東京に帰るというスケジュールだ。

例の如く朝はホテルでゆっくりしてチェックアウト時間ぎりぎりで部屋を出る。情報を集めるためにフロントでパソコンを使いながら周囲の会話に聞き耳を立てる。ホテルは結構予約で一杯だそうだ。というのも災害復興の団体客が泊まるらしい。これが復興需要というやつか。

アルバイト先の店主とは昼ごろに会う予定なので、大きな荷物をコインロッカーに預けるため仙台駅に向かう。平日午前にも拘らずアーケード街は賑わっていた。「私たちは負けない!」という横断幕に心を打たれる。街中を歩いた印象は、僕が住んでいた頃より牛丼屋が増えたなということ。今この日記はロンドンで書いているのだが、牛丼が無性に食べたくなった。

さて、お昼はアルバイトをしていた先の店長家族とお店近くの牛タン屋に行きご馳走してもらった。ここ仙台市街でもコンビニは1ヶ月ストップしてたらしい。そしてやはり、六魂祭のときは凄い混雑振りだったという話を聞いた。ロンドン行きの話もして帰国の際は仙台にも遊びに来ますという話もした。

その後は大学の研究室へ。丁度オープンキャンパスの準備で忙しいところに来てしまった感じ。夏休み前最後の研究室セミナーをするということで参加させてもらった。変わらな斬新な研究を聞いていると物理の深さを改めて覚える。お世話になったスタッフと仕事のこと、向こうの研究のこと、今度ロンドンに行くことなどいろいろ話をした。僕が卒業するときには個別の現象を考察した理論だったものが見事に一般化されて論文になっていた。もう1日休みを取ってもう少し沢山話していたかったな。

大学を後にして仙台で住んだ1軒目の家へ行ってみた。流石に10年近く経っているので建物が古くなったかなという感じ。そして夜は行きつけだった床屋の店主とフォーラス前で待ち合わせる。文化横丁の飲み屋へ。この辺もとても懐かしい。避難所に床屋のボランティアに行った話や近況とかいろいろ積もる話をした。

その後、2軒目に住んだ家へ行ってみる。こっちは2年ちょっとしか経ってないので余り変わっていない。近くの西友も懐かしかった。そして、仙台駅のコインロッカーから荷物を取り出して高速バスに乗る。

この3日間は、南相馬でボランティアをして野間追を見て、仙台で恩師と友人達と会うというハードスケジュールだった。行く前は少しでも東北のためになれば、等と尊大なことを考えたりもしたが、結果としていろんな人に温かく迎えてもらい、そしてたくさんの元気をもらって帰ってきた。この日記は1ヶ月以上経った今まとめているが、そのときの感覚は今でも鮮明である。