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 ライトノベル読書感想を書いたりしてます。
 感想評点は個人的嗜好により★〜★★★の三段階で加点。
 ネタバラシしてるのがありましたらご容赦を。
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2017年06月28日(水)

[]ワールド・イズ・コンティニュー2

[著者:瀬尾つかさ/イラスト:早川ハルイ/富士見ファンタジア文庫]★★

 レベル百に到達した、その先のエピソード。レベ
ル上限開放イベントとかは特に前例も無いみたいな
ので、ここからはゲームに例えるとプレイヤースキ
ルを磨くような事が、主な目的みたくなって行くん
でしょうかね。無限コンティニューな世界なので、
更に多くの回数の死を乗り越えながら、経験値を積
み重ねて突破口を切り開いて進むような感じで。
 ……そんな風に期待していたんですけどねえ、ま
さかここまで見事に打ち切られるとは思ってもみま
せんでしたよ。たとえ駆け足でも、せめて浩史が姉
に到達するまでを描いてくれていたら、まだ受け入
れられたんでしょうけど。仲間集め最中の準備段階
だもの。残念惜しいの溜息さえ出ませんでした。

既刊感想:

2017年06月27日(火)

[]始まりの魔法使い1 名前の時代

[著者:石之宮カント/イラスト:ファルまろ/富士見ファンタジア文庫]★★

 第1回カクヨムWeb小説コンテスト『特別賞』受賞作。

 この一冊丸々、壮大なプロローグという感じでし
た。私=先生=主人公が転生先で為したいと思って
いる事、その本質を手探りで見つけ出して行くよう
な、そんな印象でした。過程には言語を教えたり魔
法を教えたり不老不死の法を探ったり。ただ、実際
これらの中からどの部分を押し広げてゆくかと言う
のは、まだ定まってなかったんじゃないかなと。
 一応魔法を教える事を前提に魔法学校を建てまし
たが、本来は自身の研究欲が先に立っていた筈で、
そこを満たすべく魔法指南を手段としているような
感じで。教える方に熱が入り始めたのはアイと出逢
ってからでしょうね。この最後のシーンから、再び
巡り合える希望は捨てないでいようと思いました。

2017年06月26日(月)

[]追伸 ソラゴトに微笑んだ君へ2

[著者:田辺屋敷/イラスト:美和野らぐ/富士見ファンタジア文庫]★★

 文字で気持ちを伝える手段が、前巻の葉書から今
回は携帯メールへと。超常現象風味なのも変わらず
で。ただ、前巻より把握し易い仕掛けと感じました
が、それでも種明かしのタイミングは絶妙で「成る
程ね〜」と納得させられたのは今回も一緒でした。
 マサキの幼馴染み二人、ユミとリカが主で、ハル
カは脇で支える役割な印象で、最後はちょっと良い
話で落ち着きました……と、既に読後感に浸る姿勢
で緩み切っていたので、完全に油断していました。
 最後の最後、本当に、この不意打ちにはしてやら
れましたね。何となく、マサキとハルカの関係性が
曖昧で一向に定まる気配が無いように感じていたの
ですが、今思えばそれも伏線の内だったのかなあ。

既刊感想:

2017年06月25日(日)

[]追伸 ソラゴトに微笑んだ君へ

[著者:田辺屋敷/イラスト:美和野らぐ/富士見ファンタジア文庫]★★

 第29回ファンタジア大賞『金賞+審査員特別賞』受賞作。

 終盤でハルカに背負わせた、その手段だけは使っ
て欲しくなかった。余程納得出来る理由が設けられ
ているか、或いは進行上で必然性が無ければ、『奥
の手』とか『禁断の』とか、その位重いものだと言
うイメージがあるんですよね。マサキを焚き付ける
にしても、別の手段にしても良かったんじゃないか
なあと。安易な用い方とは思いませんでしたが、こ
こだけはどうしても容認し難いものがありました。
 躓いたのはそこだけです。マサキに降り掛かった
「何故?」の連続にぐいぐい興味を引かれ、謎解き
も鮮やかで成る程と唸らされました。超常現象染み
たものではありましたが、マサキとハルカ、認識の
ズレを正せた結末はとても心地良いものでした。

2017年06月24日(土)

[]キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦

[著者:細音啓/イラスト:猫鍋蒼/富士見ファンタジア文庫]★★

 三度目の再会で、必ず出逢える確信を抱いての行
動って凄くないですか? しかもイスカとアリス、
お互いにです。二度目の再会で偶然にしては出来過
ぎていましたが、こうして根拠が無くとも当人同士
で感じ合えているのを見せ付けられると、出逢うべ
くして出逢ったのだと納得させられてしまいます。
 二人の視線は同じ方向を見ているのに、周囲の状
況がそうする事を許さない。敵対している二国間が
こんな現状ではねえ、個人の感情なんか軽く消し飛
ばされて無かったことにされてしまいそうです。
 親密になるまでの近付き方が急速だった為、逆に
想い合っていても引き裂かれるような不吉な未来し
か描けなくて……この先どうなるんでしょうね。