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 ライトノベル読書感想を書いたりしてます。
 感想評点は個人的嗜好により★〜★★★の三段階で加点。
 ネタバラシしてるのがありましたらご容赦を。
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2017年02月21日(火)

[]機甲狩竜(パンツァーヤクト)のファンタジア

[著者:内田弘樹/イラスト:比村奇石/富士見ファンタジア文庫]★★

 戦闘時に置ける戦車の役割とは? あんまり詳し
い知識も持ち合わせていない場所からのイメージと
しては、遠距離強火力の後方支援型って感じでしょ
うか。この物語の戦車『パンター』の特性もあるで
しょうけど、そんな概念が覆された気分でした。
 小回りが利くのかも知れないし、巨大剣を装備し
ているので接近戦も可能だと思うんですけど、あん
まり最前線で攻撃する上での利点は持ち合わせて無
くて。それを既存の『狩竜師』を押し退けて戦車で
やってみせている所に興味を惹かれました。今の所
戦車はパンターしか見当たらず、この世界でどんな
位置付けなのかは把握し切れていません。登場人物
達を含め、まだ伏せられている事も多そうです。

2017年02月20日(月)

[]たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語

[著者:サトウとシオ/イラスト:和狸ナオ/GA文庫]★★

 第8回GA文庫大賞『優秀賞』受賞作。

 “無自覚”って罪ですねえ。いや、ロイド君は何
にも悪くない。非があるとすれば、こうなると分か
っていながらロイドを後押ししたアルカでしょう。
 これが、「一般常識が壊滅的なので見聞を広める
意味でもロイドを旅立たせよう」みたいな意向なら
何の問題もないんですけどね。そんな立派な常識な
ど欠片も持ち合わせちゃいませんでしたよこの人。
 これは多分、盛大な“常識非常識の擦れ違い”を
楽しめるかどうか、面白さを見出せるかはそこに掛
かっていると思います。振り回される周囲の気苦労
を考えると、ロイドには早いとこ一般常識欠如をど
うにかして欲しい気持ちもありますが、このまま純
粋無垢でいて欲しい気持ちもあって困りますね。

2017年02月19日(日)

[]りゅうおうのおしごと!5

[著者:白鳥士郎/イラスト:しらび/GA文庫]★★★

 シリーズの最初の頃、対局シーンは駒の打ち合い
の“動き”で表現されていた事が多くて、未経験者
にはとっつき難いと感じる部分は正直ありました。
 そこからの変化が明確に感じられたのは前巻から
で、作中でそうなっているかどうかは本当に個人的
な印象でしかないのですが……あまり盤上の駒の動
きには触れず、対局者同士の“感情表現”によって
対局の描写が組み立てられている、と感じました。
 どちらの描き方がより物語の内容と登場人物達に
没入出来たかと言うと……今回がシリーズ中で最高
潮でした! と言うような感想ですね。ただ、将棋
が達者な方からすれば「もっと奥深くまで踏み込ん
でもいいのよ」的な感想になるのかも知れません。

既刊感想:

[]ぜったい転職したいんです!! 〜バニーガールは賢者を目指す〜

[著者:山川進/イラスト:なつめえり/GA文庫]★★

 ごく当たり前の事の様に盛り込まれている為、全
く気にも留めませんでしたが……ふと冷静になって
考えてみると“職業・遊び人”は割とおかしい。
 だって『遊び人』が『職業』ですよ!? 一体どん
な職業なのかって話ですよ! まあ馴染みのある所
で、『某有名RPGの第三作目』の転職事情を彷彿
とさせるものがありまして、当時プレイした時もそ
んなもん疑問にすら思いませんでしたけど。改めて
触れてみて、遊び人が職業の一つとしてまかり通っ
てる自体が凄い事だよなと思い知らされました。
 アサヒはマキナの転職の希望を取っておっぱいを
捨てるか、おっぱいを取って転職を諦めさせるか、
結構本気で板挟みになりそうな未来が見えてます。

2017年02月18日(土)

[]物理的に孤立している俺の高校生活

[著者:森田季節/イラスト:Mika Pikazo/ガガガ文庫]★★

 この業平の異能力って、世の中に自由に放置して
おくの不味くないですか? 本人を厳重に隔離しな
きゃならんレベルの危険度と思いましたけど……。
 物語の雰囲気は全体的に明かるいですし、業平も
大分自虐は入りつつも孤立状態な割には暗く沈んだ
イメージは無かったですし、あえてクソ真面目にド
レイン能力があーだこーだとケチつけるのもどうか
なー、って考えはしました。ただ、ドレイン異能力
の効果や周囲への影響力の描写がやや大雑把なのが
気になって、口出さずにはいられませんでした。
 細かい事には拘らずざっくり行こう、的な雰囲気
はあって、その方がこの物語には合っていて、業平
やえんじゅのやり取りを素直に楽しめるのかなと。

2017年02月17日(金)

[]ほま高登山部ダイアリー

[著者:細音啓/イラスト:東西/ガガガ文庫]★★★

ほま高登山部ダイアリー (ガガガ文庫)

ほま高登山部ダイアリー (ガガガ文庫)

 登山に対するイメージとしては、気軽ではなくて
準備に時間が掛かる上に面倒で一人では重い腰がな
かなか上がらず初心者には敷居が高い……何か浮か
んで出たのがネガティブ思考ばっかで済みません。
 そんな所を出発点として追い掛けてみましたが、
最初は未経験で興味の薄い冬馬と同調出来る様な流
れで、とても気軽で楽しい印象を受けました。あま
り深い部分まで語り尽くされてしまうと、初心者で
は置いてけぼりを喰らいそうな気もするので、今回
程度の盛り込み具合が絶妙で心地良かったですね。
 月一実施の設定で徐々にレベルアップして行く見
込みが充分あるので、合わせて冬馬と縁の微笑まし
い関係の進展も願いつつ、続きに期待したいです。

[]デボネア・リアル・エステート3 傭兵は勇者となり、地上げ屋たちは浮遊城を堕とす。

[著者:山貝エビス/イラスト:柴乃櫂人/GA文庫]★

 今回は一国による一大規模の取り組みだったもん
で、正直もっともっと尺があれば良かったのになあ
って思いでした。準備段階はいつもの身内の見慣れ
た騒動を横目に楽しめたのですが、いざ本番となる
と割とあっさり片付いてしまったような感じで。
 デボネアやルーウィン達が総力を挙げて挑んだの
が、名のある地上げ屋共もこぞって音を上げる様な
攻略不可能最難関物件だったので、その割には……
と言う印象が際立ってしまったのでしょうかね。
 イルミナの指標にしてもディアボロの扱いにして
も、ほぼ全て有耶無耶にされたこの結末にはちょっ
と納得行きませんでした。せめて自らを犠牲にした
ルーウィンの事だけは最後に触れて欲しかったです。

既刊感想: