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 ライトノベル読書感想を書いたりしてます。
 感想評点は個人的嗜好により★〜★★★の三段階で加点。
 ネタバラシしてるのがありましたらご容赦を。
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2016年10月01日(土)

[]ふあゆ

[著者:今慈ムジナ/イラスト:しづ/ガガガ文庫]★

ふあゆ (ガガガ文庫)

ふあゆ (ガガガ文庫)

 第10回小学館ライトノベル大賞『優秀賞』受賞作。

 物凄くとっつき難いと感じていましたが、それで
も何処かでハマるだろうかと思っていましたが、結
局最後まで全くハマりませんでした。ツクシの心因
性相貌誤認症が、彼の視点でそのまま描かれていて
訳が分からなくなってしまったのか。それともツク
シの癖の強い語り口調がどうしても受け入れられな
かったせいか。何が原因かはよく分かりません。
 ただ、物語の文章を追っていると大抵自然と頭の
中に様々なシーンが思い浮かぶものなんですが、本
当にどうしたらいいのか対処の仕様が無い程にイメ
ージ出来ませんでした。一体何を読んでいるんだろ
う? どんな事を追っているんだろう? 認識出来
ないと言う意味ではツクシを追体験出来たのかも?

2016年09月30日(金)

[]七日の喰い神3

[著者:カミツキレイニー/イラスト:nauribon/ガガガ文庫]★★

七日の喰い神 3 (ガガガ文庫)

七日の喰い神 3 (ガガガ文庫)

 終盤、極限状態のラティメリアとウミネコのサキ
ちゃんのあのシーンは、胸にグッと来るものがあっ
てかなりやばかったです。確かに食料だの食ってや
るだの言いながら連れ回して飼ってましたけど、本
当にラティメリアが一線を踏み越えていたとしたら、
それ以上は読み進められなかったかも知れません。
 今回だけでもこのマガツカミとウミネコは、一緒
に食べて太ってダイエットして旅行に出掛けて……
これで愛着湧かないわけがないです。最悪は回避し
ましたが、ひょっこり戻って来てくれないかなあ。
 ……他にもっと取り上げるべき大きな事態があっ
ただろう、とか思ったりもしましたが、サキちゃん
の扱いに衝撃が走ってしまったので仕方ないです。

既刊感想:

2016年09月29日(木)

[]我が驍勇にふるえよ天地2 ―アレクシス帝国興隆記―

[著者:あわむら赤光/イラスト:卵の黄身/GA文庫]★★★

 お気に入りの登場人物が見つかると、「もっとこ
の人を活躍させて欲しい!」「見せ場を沢山与えて
欲しい!」なんて我が侭をつい言いたくなってしま
うのは、物語に夢中になり没頭出来ている証です。
 主人公無双で危機的状況に陥る事が(現時点では)
まず有り得ない設定になっているので、何処に楽し
みを見出せるかと言うのは結構大事な所だと思って
います。好きな登場人物探しはその内の一つでしょ
うかね。レオナート自身は勿論惹き付けられる魅力
があり、その魅力に引き寄せられ更に魅力的な人物
が集まって来る。目移りしてしまいます。場面毎に
動かせる人物も当然違って来るわけで、どう適材適
所で巧く描き分けて行くのかも楽しみな所です。

既刊感想:

2016年09月28日(水)

[]我が驍勇にふるえよ天地 ―アレクシス帝国興隆記―

[著者:あわむら赤光/イラスト:卵の黄身/GA文庫]★★★

 タイトル、『クロード帝国』ではなく『アレクシ
ス帝国』なんですね。読み終わってから改めて目に
付いた事です。現帝国の腐敗ぶりを散々見た後、こ
の最初の大一番を経てレオナートの目指す果てしな
い道が見えて、成る程と頷きました。些細な事かも
知れませんがハッとさせられた所です。勝手に解釈
して意図を読み違えてなければ良いのですが……。
 そもそもの出発点がそこで、レオナートが奪還を
切望している部分でもあったので、アレクシス州を
我が手に取り戻し帰還する事こそが最終目的だと思
ってました。が、全然違ってましたね。元々はそこ
を目指していたんでしょうけど、もっとずーっとレ
オナートの抱いた構想は果てしなくて壮大でした。

[]フィクション・ブレイカーズ

[著者:西島ふみかる/イラスト:大崎シンヤ/GA文庫]★★

 第8回GA文庫大賞『奨励賞』受賞作。

 これって現代の現実社会に蔓延しそうな恐ろしい
病気じゃないんだろうか、と思わず震え上がってし
まいました。何かこう精神的に疲弊したりで心が参
ってしまった時、フィクションに浸かって身を委ね
るのも一つの回復方法だと思います。そんな手段が
安易に取れなくなってしまうのは一大事ですよ。
 どの程度の浸かり具合で侵されてしまうのか。曖
昧な感じはしましたが、症状に対する対抗策を見せ
付けるお話なので、その辺はあんまり気にし過ぎる
程でもないのかなと。潜った後の感染者の妄想垂れ
流しが長過ぎた場合、ちょっと中だるみしてしまい
そうな感じもありましたけど、“物語の中の別の物
語”というのは不思議な感覚で印象に残りました。

2016年09月27日(火)

[]りゅうおうのおしごと!4

[著者:白鳥士郎/イラスト:しらび/GA文庫]★★★

 八一の側に寄っていた部分と、あいを中心に描か
れていた部分と、これまで半々か、或いはあいの方
がまあまあ多かったかなという印象でした。多分八
一の一人称視点が殆どなので、あいがメインであっ
ても八一の存在感が大きかったのかも知れません。
 対して今回、八一は割と横に放り投げる感じで、
女流棋士の存在や対局についてがっつり語られてい
たので非常に満足させて貰えました。多くは現実と
通ずるものがあるんだと思います。そうやって想像
しながら読んでみて、その熱量の凄さに圧倒されて
しまいました。表向きは華やかさを際立たせて通っ
ていても、本当は華やかなだけではない、泥臭くて
複雑な感情が対局の中で渦巻いているんだなと。

既刊感想: