[著者:田中ロミオ/イラスト:山崎透/ガガガ文庫]★★
今回は主に“妖精さんのアイテム”とのコミュニケーション。上手な付き合い方編、とでも言えばいいのかな?
「決して人間に害を与える意図で制作しているのではないから大丈夫」と、確か主人公の調停員さん(結局今回も名無しの娘さんのままだった)は幾度かこんな風な事を言っていたような。
……いやいやちょっと待って! 彼女のその身に受けた事を考えると結構実害出てないかい? あーでも妖精さん達が作った物が超絶にヘンテコな効果を発揮するだけで、害が及ぶかどうかは使う人次第って事なのかこれは。
別に誰かに害を及ぼしたいと思って色々な物を生み出してるわけでなく、しかしながら無邪気に無意識の内に出来てしまっている(らしい)ので、用途不明なままそこら辺にポンポン投げ置かれていると意外に性質が悪い。
調停員さんも基本のほほんお気楽極楽な性格してるから、妙な効果に触れながらも(身体縮小&知能減退に時間旅行)楽しんでいる節があるんだけど、不意打ちのように切実に「たすけて……」とか懇願されたらドキッとしてしまうよなぁ。まあどちらのエピソードも大事に至らなくて良かった良かった。
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