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2008年03月17日(月)

[]SHI−NO ―シノ― 夢の最果て

[著者:上月雨音/イラスト:東条さかな/富士見書房 富士見ミステリー文庫]★

SHI‐NO―シノ 夢の最果て (富士見ミステリー文庫)

SHI‐NO―シノ 夢の最果て (富士見ミステリー文庫)

 シリーズ第7巻。今回のは、真犯人が辿った人生と、
その真相を知った自分(僕)の人生とを照らし合わせる
意味で描かれた事件だったのか? 被害者や犯人から見
れば、僕や志乃やキララ先輩との接点は無いので、言わ
ば部外者的立場からの介入。じゃあ何で部外者が介入し
たの? って理由があんまり無くて比較的弱目だったか
ら、事件や謎解きとしての興味は得られても、「SHI
−NO」というシリーズとしての旨味はちと薄味だった
のかなぁと。ぶっちゃけると「これ、別にSHI−NO
でなくてもいいじゃん」となる訳で。結局、理由は志乃
が事件――それもどす黒く凶悪な事件であればある程引
き込まれ易い体質である、という一点に尽きるのか。
 第三者の立場だったからこそ「罪を背負う義務がある」
と突き付ける志乃に対し、「君にそれを言う権利がある
のか?」と思わず問い返したくなった今回の事。でも、
もしかしたらまだ見えない志乃の内面の『闇』に、相手
を完膚なきまでに叩き落とす行為にも納得出来るだけの
“何か”が潜んでいるのかも知れない。それを暴く事は
非常に危険な気もするのだけれど、僕が志乃に近付けば
近付く程に露呈して行きそうで怖いな……。

既刊感想:黒き魂の少女
     アリスの子守唄
     天使と悪魔
     愛の証明
     呪いは五つの穴にある
     支倉志乃の敗北

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