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2008年05月14日(水)

[]DクラッカーズVI 王国―the limited world―

[著者:あざの耕平/イラスト:村崎久都/富士見書房 富士見ファンタジア文庫]★★

 最終章前半戦。もどかしさ満載。存在は理解してい
るのに思い出だけが記憶の中から薄れてゆく。一瞬の
フラッシュバック、でも直ぐにするりと抜け落ちる。
 頑張れ! 思い出してくれ! って梓や景や水原や
茜に何度も懇願したくなったのは、やっぱり千絵の孤
軍奮闘を見せ付けられたから。自分だけは景との記憶
を覚えている、しかし伝えたいのに明確に伝える術が
ない、理解を得られないまま梓や水原との関係も崩れ
てゆく……事情を理解している読み手側からしたら、
辛いよなぁ歯痒いよなぁと思わされてしまう。
 だから、そんな千絵の頑張りが一縷の希望と共に実
を結んだ時は凄く嬉しかった。決して諦めなかった千
絵のお陰で、梓が、水原が、茜が、甲斐が、そして景
が、全てを終わらせるため集結しつつある。この時の
高揚感がホントに堪らない。そしてここから更に気持
ちを昂ぶらせてくれる展開が待っているに違いない。

既刊感想:『Dクラッカーズ』感想一覧

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