SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

ラブコメ禁止ですの!

[著者:一柳凪/イラスト:シロガネヒナ小学館 ガガガ文庫]★

ラブコメ禁止ですの! (ガガガ文庫)

ラブコメ禁止ですの! (ガガガ文庫)

 生徒会長・羽織の中にある“ラブコメの定義”っ
てやつが全く理解出来んな〜。何処までがラブコメ
未満でどこからが校則に抵触するラブコメ行為なの
か、その辺の線引きが随分曖昧だなぁと。話の性質
的にそういうのあんまし難しく深く考えてもしょう
がないのかも知れないけれど、せめてラブコメ禁止
という校則を制定した羽織の胸の内くらいは示して
欲しかったかも。あと、普段速攻でラブコメ行為を
見つけて罰してる癖に、久瀬達の“恋愛実験”に全
く気付けていなかったのもなんだかなぁという感じ
だったか(早乙女が裏工作してたのかもだけど)。

ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック

[著者:深見真/イラスト:織田non小学館 ガガガ文庫]★★

ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック (ガガガ文庫)

ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック (ガガガ文庫)

 高貴なエルフ娘の拷問はあはあ……と、なりそう
で全くそんな気分にならないのは、主人公のリョウ
トや彼が所属する特殊部隊の仲間達が心底拷問行為
を嫌悪してたからだろか? リョウトの一人称で、
エルフ娘・フランカを助けたいが為に上官に逆らう
気満々な心境で描かれていたら、彼に同調したくも
なるよなぁと。特にリョウトはこういう物語に憧れ
ている節があったから、物語と自身を重ねるように
大胆かつ迅速に動く事が出来たのかも知れない。
 ただ、リョウトとフランカの逃亡劇の道中は、も
っと前途多難であった方がより盛り上がれたかな。