SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う2

[著者:昼熊/イラスト:加藤いつわ/角川スニーカー文庫]★★★

 ごめんなさい、ハッコンの生前の自動販売機経験
値を甘く見てました。ただ単に無闇に新機能発現を
頻発させるのではなく、その全てを用途に合わせて
活かす方向へ注ぎ込んでいるのは凄い事ですね。
 それでいて、特定の言葉でしかコミュニケーショ
ンを取れない、ハッコンの能力では自身の機体を動
かす事が一切出来ない、この部分の重要なお約束事
を破らず守り続けて進めている点も良かった。自動
販売機能力の多様性も文句無しで、しっかり面白く
なる様に繋げてくれているなあと実感しました。
 思惑ありげな『愚者の奇行団』の目的が判明した
のと同時に、話の規模が大きくなりそうな予感を抱
いたりも。魔王とか。関わったりするんでしょうか。

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