SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

異世界横断鉄道ルート66

[著者:豊田巧/イラスト:真早・富岡二郎/富士見ファンタジア文庫]★★

異世界横断鉄道ルート66 (ファンタジア文庫)

異世界横断鉄道ルート66 (ファンタジア文庫)

 タイトルに『異世界』が付くと、昨今では読みも
しない内から「ああまた例のジャンルね」となっち
ゃいますねどうしても。でも、この物語に異世界転
移の要素はありませんでした。新鮮な感覚です。実
際にそうじゃなかったのは初めてかも知れません。
 ただ、面白いかどうかはまた別のお話で。ちょっ
と期待していたのとは外れてしまっていたかな、と
言う印象でした。肝心の鉄道と列車があんまり中心
に据えられてなくて、どちらかと言えばメインは降
りてからのイベントばかりだったんですよね。まあ
無銭乗車に文無しに冤罪の指名手配と来れば、のん
びり鉄道の旅とは行かないのでしょうけどね。車内
での交流イベントがもっとあったらいいのになあ。

いま、n回目のカノジョ

[著者:小林がる/イラスト:Tiv/富士見ファンタジア文庫]★★

いま、n回目のカノジョ (ファンタジア文庫)

いま、n回目のカノジョ (ファンタジア文庫)

 割と成り行き任せな構えの中から、ループ脱却の
糸口を探して行く様なもの。ループの原因の全てが
詩音の願望から発生するものであったとして、必ず
しも叶えなければ脱出不可と言うわけでもなく、時
には偶発的な出来事から抜け出せる場合もある。
 明確に「これだ!」って解決策が見出せていない
感じなので、その場しのぎであったり曖昧であった
り適当であったり。和人の接し方がそう言う具合な
ので、そんな風に見えてしまうのでしょうかね。
 日常ループの見せ方を工夫しないと、続いても飽
きが早くなるだろうかと思います多分。既に類似環
境でお腹一杯なもんで。流留が何故ここに関わって
いるのか? 展開してくれたら面白くなりそう。