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 ライトノベル読書感想を書いたりしてます。
 感想評点は個人的嗜好により★〜★★★の三段階で加点。
 ネタバラシしてるのがありましたらご容赦を。
 読書感想保管庫はこちら

2017年05月25日(木)

[]友人キャラは大変ですか?2

[著者:伊達康/イラスト:紅緒/ガガガ文庫]★★

友人キャラは大変ですか? 2 (ガガガ文庫)

友人キャラは大変ですか? 2 (ガガガ文庫)

 一郎はもう既に主人公の引き立て役の友人Aでは
無くなっていて、軌道修正しようと足掻く程に中心
人物感が増してしまう。一体どうすれば主役級キャ
ラを払拭出来るのか? 知恵を振り絞っての涙ぐま
しい努力と必死さに切なくなってしまいました。
 龍牙に秘密を知らされた時点からキャラ崩壊は進
行しているので、「このキャラ昇格の現状を素直に
受け入れちゃえよ!」と言いたくなりましたけど、
あくまで主人公を引き立てる脇役ポジションを欲す
る一郎独自の強い拘りも感じられたんですよね。
 しかし結局万事丸く納まらない内に、想定外のサ
イドストーリーが始まってしまいそうで、一郎の友
人キャラ立ち位置の復調はどうなるんでしょうね。

既刊感想:

2017年05月24日(水)

[]月とライカと吸血姫2

[著者:牧野圭祐/イラスト:かれい/ガガガ文庫]★★★

月とライカと吸血姫 2 (ガガガ文庫)

月とライカと吸血姫 2 (ガガガ文庫)

 その時が来たら、沢山の事を切り捨て犠牲にして
背負わなければならない“覚悟”というやつ。レフ
に課せられたそれを、随分と甘く見ていました。
 “人類史上初”と言う冠付きで有人宇宙飛行が成
功した場合のその先で、レフの身に何が待ち受けて
いるか? 勿論、想像は巡らせていましたが、頭で
描いていた想像を遥かに超えていました。特に一躍
時の人となってからのレフの心理状態です。群集の
興味と関心と賞賛の渦に飲み込まれながら、表向き
の振る舞いと深層心理とが徐々に徐々に乖離してゆ
く様子を見て、余りの恐怖に震えが走りました。
 最後のは正直よく収拾がついたなと。見越してい
たゲルギエフこそ、最も恐るべき存在なのかも。

既刊感想:

2017年05月23日(火)

[]俺と彼女の恋を超能力が邪魔している。

[著者:助供珠樹/イラスト:いつい/ガガガ文庫]★★★

 思春期高校生男子の性欲の基準値とは如何程のも
のか? ハッキリ断言は出来ませんけど、大治郎は
そこまで突出したド変態の域にまでは達していなか
った気がしました。多少は他人より過敏に旺盛に反
応する程度で、まあこんなもんじゃないかなと。
 それでも間違ってアダルトビデオ渡したりとか合
コンルーレットの罠だとか、女子にとってドン引き
行為には違いないので、割と穏便に済んでいたのは
箱庭育ちの初心な小春だったからでしょうかね。
 振り返ってみて、甘酸っぱいボーイ・ミーツ・ガ
ールな青春よりも、大治郎の抑え切れない欲望の方
が妙に印象に残りましたが、この結末は意表を突か
れる形ながらも凄く良いなと思えるものでした。

2017年05月22日(月)

[]青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。

[著者:境田吉孝/イラスト:U35/ガガガ文庫]★★

 負の感情を盛大に吐き出している狭山の一人称視
点で物語を追っていましたが、案外ゲスな印象もク
ズな印象も、予想していたよりはそれ程でもなかっ
たです。ダメ人間なのは間違いないでしょうけど。
 そもそも狭山自身の相談案件ではなく、彼以外の
問題ばかりだった影響もあったのかどうか分かりま
せんが、自虐や卑下や嫉妬を盛大に撒き散らしつつ
も結構客観的に物事を見ているじゃないか、と。
 無理をして、苦痛を抱えてまで、好意を持たれる
ように振舞う生き方が徹底的に出来ない。狭山はそ
んな印象だったでしょうかねえ。黙って口閉じてり
ゃいいものを……って思ったんですけど、ぶちまけ
ずには生きて行けない性質なんでしょうきっと。

2017年05月21日(日)

[]暴血覚醒(ブライト・ブラッド)

[著者:中村ヒロ/イラスト:加藤いつわ/GA文庫]★★★

 第8回GA文庫大賞『奨励賞』受賞作。

 好きになった人だから護りたい。何が何でも護る
為に戦いたい。戦う為の強い力が欲しい。強い力を
得る為に覚悟を決めて好きになった人の事を想う。
 弥彦の感情の何もかも、どストレートに描かれて
いて実に気持ちが良いですね。特に灯花の事を照れ
も躊躇もなく「好きだ」と言い切った所と、戦いの
最中の格上相手にも臆する事無く立ち向かう所と、
弥彦の熱い想いや気迫が目一杯伝わって来ました。
 ただ、こうもキッパリ言い切られてしまうと、ち
ょっと睦紀が報われないなあって気持ちもありまし
た。単なる幼馴染みではなく、弥彦の能力関係で過
去から深い関係が築かれているので余計に。なんか
こう、どうにか報われる展開もあって欲しいなあ。