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 ライトノベル読書感想を書いたりしてます。
 感想評点は個人的嗜好により★〜★★★の三段階で加点。
 ネタバラシしてるのがありましたらご容赦を。
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2017年05月23日(火)

[]俺と彼女の恋を超能力が邪魔している。

[著者:助供珠樹/イラスト:いつい/ガガガ文庫]★★★

 思春期高校生男子の性欲の基準値とは如何程のも
のか? ハッキリ断言は出来ませんけど、大治郎は
そこまで突出したド変態の域にまでは達していなか
った気がしました。多少は他人より過敏に旺盛に反
応する程度で、まあこんなもんじゃないかなと。
 それでも間違ってアダルトビデオ渡したりとか合
コンルーレットの罠だとか、女子にとってドン引き
行為には違いないので、割と穏便に済んでいたのは
箱庭育ちの初心な小春だったからでしょうかね。
 振り返ってみて、甘酸っぱいボーイ・ミーツ・ガ
ールな青春よりも、大治郎の抑え切れない欲望の方
が妙に印象に残りましたが、この結末は意表を突か
れる形ながらも凄く良いなと思えるものでした。

2017年05月22日(月)

[]青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。

[著者:境田吉孝/イラスト:U35/ガガガ文庫]★★

 負の感情を盛大に吐き出している狭山の一人称視
点で物語を追っていましたが、案外ゲスな印象もク
ズな印象も、予想していたよりはそれ程でもなかっ
たです。ダメ人間なのは間違いないでしょうけど。
 そもそも狭山自身の相談案件ではなく、彼以外の
問題ばかりだった影響もあったのかどうか分かりま
せんが、自虐や卑下や嫉妬を盛大に撒き散らしつつ
も結構客観的に物事を見ているじゃないか、と。
 無理をして、苦痛を抱えてまで、好意を持たれる
ように振舞う生き方が徹底的に出来ない。狭山はそ
んな印象だったでしょうかねえ。黙って口閉じてり
ゃいいものを……って思ったんですけど、ぶちまけ
ずには生きて行けない性質なんでしょうきっと。

2017年05月21日(日)

[]暴血覚醒(ブライト・ブラッド)

[著者:中村ヒロ/イラスト:加藤いつわ/GA文庫]★★★

 第8回GA文庫大賞『奨励賞』受賞作。

 好きになった人だから護りたい。何が何でも護る
為に戦いたい。戦う為の強い力が欲しい。強い力を
得る為に覚悟を決めて好きになった人の事を想う。
 弥彦の感情の何もかも、どストレートに描かれて
いて実に気持ちが良いですね。特に灯花の事を照れ
も躊躇もなく「好きだ」と言い切った所と、戦いの
最中の格上相手にも臆する事無く立ち向かう所と、
弥彦の熱い想いや気迫が目一杯伝わって来ました。
 ただ、こうもキッパリ言い切られてしまうと、ち
ょっと睦紀が報われないなあって気持ちもありまし
た。単なる幼馴染みではなく、弥彦の能力関係で過
去から深い関係が築かれているので余計に。なんか
こう、どうにか報われる展開もあって欲しいなあ。

2017年05月20日(土)

[]ゴブリンスレイヤー5

[著者:蝸牛くも/イラスト:神奈月昇/GA文庫]★★

 今回はたったひとつの依頼を一冊丸々使って描き
切っているので、ゴブスレさん一行と多勢のゴブリ
ン共と濃密な時間を過ごせる事請け合いです。鳥肌
モンのおぞましさも普段より増し増しでしたよ。
 相変わらずゴブリン=雑魚のイメージが跡形も無
く吹き飛んでしまいますね。しかも今回、小鬼聖騎
士(ゴブリンパラディン)とか登場したり。小鬼と
聖騎士って間違っても相容れない要素じゃないかと
思うんですよ。それが当たり前の様に存在感を誇示
してるんですよ? この物語におけるゴブリンの実
態ってやつが、本当に理解の範疇を超えていて、特
に今回は強く不気味さが感じられました。想像もつ
かないゴブリン種がまだまだ控えていそうですね。

既刊感想:

2017年05月19日(金)

[]なぜ、勉強オタクが異能戦でもトップを独走できるのか?

[著者:霜野おつかい/イラスト:はくり/GA文庫]★★

 学斗の場合、既に充分過ぎる程に個人異能が備わ
った状態で描かれていた為、“勉強して知識を得る
程に強くなる”過程が物語の中で殆ど見られなかっ
たんですよねえ。そこが少々残念ではありました。
 学斗自身の頭に無かったが故に太刀打ち出来ず、
その足りない知識を学び取り入れる事で雪辱を果た
す……とか、そんな展開も見てみたかったかも。
 まあ学斗に関しては、異能の凄さを超越したどう
しようもない弱点の方が際立っていたような気もし
ましたが、致命的な部分を補うよう巧みに異能を駆
使していたので、その様子が特に際立っていたのか
なと。もし次があれば、やっぱり学斗が強さを得る
為の“学習”の部分をじっくり見てみたいですね。