深呼吸する言葉 嗚呼

海に何が流れ込もうと
それでも海が美しいように
この地に何が降っていようと
やっぱり土に触れていたい
なぜならそこはわたしの一部
地球に起きていることは
わたしの身の上のことと同義
寸分狂わずそのまんま
嗚呼

深呼吸する言葉 つなわたり

綱渡りというには心細い
華奢なひもをたぐりよせ
歩いているような、
そんな心持ちになるときもある。

でも、その繊細なひもで
きっと結晶のような紋様の軌跡を、
編んでいく。
編んでいける。