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【ヒト感!!】 RSSフィード Twitter

“人は感情の生き物だ!!”というフレーズのポジティブな面に注目しています。
感情を喜ばせてくれるヒト・モノ・コトバにたくさん触れて、よりハッピーな人生を!

2014-07-12

背後にある善意を見つける 〜本物の「信頼」を育てる方法

前回エントリで紹介した、岩井俊憲先生の『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』を読み終えた。

(発売1週間で、すでに2万5千部発行なのだとか!)


同書のなかで、「信頼」について腹落ちする定義に出逢ったのでご紹介したい。


それは、「良い人間関係を築く4つのガイドライン」として紹介されている、以下の解説文だ。

(1)尊敬……人それぞれに年齢・性別・職業・役割・趣味などの違いがあるが、人間の尊厳に関しては違いがないことを受け入れ、礼節をもって接する態度

(2)信頼……常に相手の行動の背後にある善意を見つけようとし、根拠を求めず無条件に信じること

(3)協力……目標に向けて仲間と合意できたら、共に問題解決の努力をすること

(4)共感……相手の関心、考え方、感情や置かれている状況などに関心を持つこと


「信頼」と「信用」のちがいとして、「無条件に信じる」か「条件付きで信じる」かというのはよく言われること。

一方で、定義の前半にある「相手の行動の背後にある善意を見つけようとし」という観点は、今まで考えたこともなかった。でも、考えてみると「あぁ、なるほど!」という強い納得感が得られた。


例えば、ある人が厳しい言葉をなげかけたり、つれない素振りを見せたり、やる気のない態度をとったり、予想もできない行動をとったとする。それでも、その人に対する「信頼」を強くもっていれば、落胆したり反発したりする前に、「きっとこの行動の背後には何か意味があるにちがいない」と感じるだろう。本物の「信頼」というのは、軽々しく「裏切られた!!!」と嘆くようなものではなく、岩井先生が同書で書いておられるように決意や忍耐を必要とするものなのだ。


見方を変えれば、「相手の行動の背後にある善意を見つける」ことが、本物の「信頼」を育てるための有効な方法なのではないか。相手が子どもだろうが、年下だろうが、過去に嫌なやりとりをされた人だろうが、まずはその人格を尊敬&尊重する。その上で、背後にきっとあるはずの善意を見つける。


こんな行動をとりつづけることで、まず自分から「信頼」を与える人でありたい。、

そしてそれを積み重ねていけば、いつか本物の信頼が得られる人になるだろう。

「背後にある善意を見つける」ことは、その第一歩に違いない。意識して実践しよう。


関連エントリ

2014-07-05

【レポート】6月28日「アドラー心理学を学ぶデー」(講演会&読書会)

先日のエントリで書いたように、6月28日は「アドラー心理学を学ぶデー」と題して、

  • 岩井俊憲先生講演会「自分と他者を勇気づけるアドラー心理学」
  • アルフレッド・アドラー著『性格の心理学』読書会

に参加した。ともに、一般社団法人 人間塾 主催のイベントだ。


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(一般発売前の最新刊『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』にサインをいただいた!)


以下、学びの記録としてレポートを…。


講演会「自分と他者を勇気づけるアドラー心理学」

12時からは、アドラー心理学ひとすじに活動してこられた岩井俊憲先生ヒューマンギルド代表)による講演会。

タイトルは「自分と他者を勇気づけるアドラー心理学」で、アドラー心理学のエッセンスである「勇気づけ」を、僕のような初学者にも分かりやすく伝えていただいた。となりあった3人でのミニワークを頻繁におこない、そのたびに会場に笑顔と熱気がみなぎっていたように思う。なかでも、ほめると勇気づけるの違いを体感するワークは面白かった。


なお、アドラー心理学をすでに学んでいる人にも響くようにと、普段の講座や講演ではしない話もふんだんに盛り込んでくださった、とのこと。確かに、ご自身のアドラー心理学との出会い、ご家族との関係や日常のやりとり、アドラー心理学ブームのとらえ方 等をお聞きすることで、アドラー心理学を実践することの価値を大いに感じることができた。


ノートにメモした言葉から、心に強く残った箇所を転記すると…。

  • しかしちょっと待てよ → 陽中の陰
  • 「勇気づけ」とは、困難を克服する活力を与えることであり、テクニックではなく態度である。
  • 放てば手に満てり
  • 息子さんからのメール(感動!) → 僕自身の父との会話を思い出した
  • 尊敬(re-spect) … もう一度、離れて、見る
  • 共感…「相手の関心」に関心をもつ。相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じる。
  • 信用(credit)と信頼(trust)のちがい … 証と条件
  • 毎日が結婚のし直し
  • 良い出し・感謝・学んだこと を伝える … 右にいくほど、否定しづらく(=受け入れられやすく)なる。

特に、勇気づけの実践として、相手へ「感謝を伝える」「学んだことを伝える」というのは有効だなと感じた。今週、親しい人と話をするときには、意識して実践中である。


(会場で20冊限定で販売されたこの本、タイトルどおり分かりやすかったです!)


『性格の心理学』読書会(第29回人間塾in東京)

講演会の余韻もさめやらぬなか、15時からは人間塾の読書会。

今回の参加者は 44名で、うち7名が人間塾初参加。5,6人で1つのグループをつくって、課題図書『性格の心理学』について対話を重ねていく。このグループのなかに、岩井先生や小倉塾長も1メンバとして参加するのだから贅沢なひととき!


グループごとの対話は、黒田塾頭が作成されたお題によって進んでいった。

  • 「本書で出てきた性格のうち、あなたまたは周りの人にあてはまるものを1つ選び、実例をあげてお話しください」
  • 「ご自身がアドラーになったと仮定し、どのようにアドバイスするかをお考え下さい。(できるかぎり引用箇所を挙げて)」

僕のいたグループでは、5人中3人が偶然にも同じ箇所をアドバイス箇所として挙げていた(僕もその一人)。

人間の不安は、個人を共同体に結びつける連帯によってのみ取り除かれうる。自分が他者に属していることを意識している人だけが、不安なしに人生を生きるだろう。(p.95)

グループ内ではさらに「受けるよりも与えることが幸いである」(p.62)の部分を挙げている方もいて、なるほどぉと感じた。この連帯は、自身が共同体に積極的に貢献することによってこそ得られるにちがいない。


読書会は、このあともう1つのお題(相談&アドバイス)をみなで対話したあと、最後に岩井先生の総評で締めくくられた。

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ぜひ岩井先生の声で聞いていただきたいのだが、お話のポイントは次の3点。

  • 『性格の心理学』は最も離脱率が高い本 → 読みきったこの集団はすごい!
  • この本はアドラーの「人間知」あふれたもの → さらに進んで、みなさん自身の人間知を開発してほしい
  • 独善的な「良い・悪い」から、共同体にとっての「建設的(useful)・非建設的(useless)」軸へ

この岩井先生の総評(特に3点目のポイント)を聴いて、思い出した課題図書のフレーズがあった。会の最後にグループ内でシェアしたところ、かなり共感を得られたみたい。

人生においては、正しいということは重要ではない。むしろ、自分の問題を前に進め、他の人の問題を促進することに貢献することが重要なのである。(p.42-43)


意見や考えそのものの「良い・悪い」で考えず、自分が関わる共同体にとって1mmでも1cmでも建設的な方向へ進める。そんな貢献ができるように、小さな行動を積み重ねながら、自らの人間知を高めていきたい。


懇親会

読書会のあとは、麹町カフェという、雰囲気のあるお洒落なお店で懇親会。

初参加の方や人間塾in関西のメンバもたくさん集まって、昼間の学びを振り返りつつ、おいしく楽しい時間を過ごせた。

(会の前半、岩井先生の隣でお話させていただく機会も得られ、とても光栄でした!)


この「人間塾」という共同体は、これからも大切にしたいつながりだな、としみじみ実感する時間だった。

お話しできたすべての方に感謝!


人間塾in東京の次回ご案内

人間塾では毎月1回課題図書を設定した読書会を実施している。

次回、東京での開催は 2014年7月26日(土)に、『きけ わだつみのこえ』を課題図書として行われる。


この会にご興味がわいた方は、以下のリンクにて詳細をご確認ください(お申込みもこちらから)


関連エントリ

2014-06-22

6月28日は「アドラー心理学を学ぶデー」(岩井俊憲さん講演会、『性格の心理学』読書会)

最近なにかと話題のアドラー心理学。

書店に平積みになっている、青い本や赤い本を目にした方も多いはず。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉


そのアドラー心理学を学ぶイベントが、6月28日(土)に都内で2つ開催されるのでご紹介です。

なお、いずれも主催は 一般社団法人 人間塾で、1時間あいだをあけて同じ会場で開催される。僕は両方のイベントに続けて参加するつもり*1


講演会「自分と他者を勇気づけるアドラー心理学」(12時開始)

日時: 2014年6月28日(土) 12:00〜14:00(開場 11:30)

会場: ハロー貸会議室永田町

内容: 有限会社ヒューマン・ギルド 代表取締役 岩井俊憲さんによる講演会

    お題「自分と他者を勇気づけるアドラー心理学」

アドラー心理学は別名「勇気づけの心理学」とも呼ばれています。勇気づけに関する日本の第一人者であり、アドラー心理学ブームの立役者でもある岩井俊憲が、アドラー心理学の神髄である「勇気づけ」について語ります。(ヒューマンギルドHPより)

料金: 3,000円

詳細・申し込み: こちらから ⇒ http://www.ningenjuku.net/adler0628/


『性格の心理学』読書会(15時開始)

日時: 2014年6月28日(土) 15:00〜18:30(受付 14:30〜14:45)

会場: ハロー貸会議室永田町

内容: 『性格の心理学』(アルフレッド・アドラー著)を課題図書とした読書会

課題図書を事前に読み込み「感想・気づき」「本文の中で心に残った箇所から想起された自分の体験エピソード(失敗談、失敗→成功談、よくしてもらった体験談)などを用意し、当日発表される課題についてプレゼンテーションもしくはディスカッションを行います。参加者は相互の発表を聞きながらさらに学びを深めます。 (こくちーずイベント紹介ページより)

料金: 参加費 0円+会場使用料 200円

詳細・申し込み: こちらから ⇒ http://kokucheese.com/event/index/180609/

 (申込期限 6月25日 正午)



今年に入ってから、雑誌の特集でも数多く取り上げられるようになったアドラー心理学。

気になっている方は、今度の土曜日にたっぷり半日ひたってみるのはどうだろうか。特に、人間関係について何らかの課題を感じている人には強くつよくオススメします。


なお、会場は、両イベントともにハロー会議室永田町(東京都千代田区平河町2-16-9 平河町KDビル3階)で行われる。


関連エントリ


追記

人間塾の雰囲気をつかんでいただくために、以前の東京本会 読書会の様子をご紹介します。

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4月の課題図書『個人心理学講義』(アルフレッド・アドラー著)をもとに学ぶお題を、人間塾 塾長の小倉広さんが解説した動画です。

「ありがとう」をもらえる会社に!〜フューチャーセッション「企業の中にいるからできること」に参加して

「あー、やっと参加できた!!」

20分遅れで会場に到着したとき、心からそう思い、嬉しさがこみ上げてきた。


フューチャーセッション「企業の中にいるからできること」

先日、浅草・吾妻橋で開催されたイベント「企業の中にいるからできること〜企業と向き合う企業人」に参加した。

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https://www.ourfutures.net/sessions/575


これまでも、OUR FUTURES*2のサイトで提示される魅力的なイベント(=フューチャーセッション)に申し込んだことはあった。だが、願い叶わずドタキャンすることが3度ほど続いたので、「こりゃ、ご縁がないのかな…」と思っていたところ、今回ギリギリですべりこむ形に。


この日のフューチャーセッションの目的は、イベント説明ページにもあるように、「自分と企業に向き合い、企業の中にいるからこそできることについて考え、2020年へ進む」というもの。セッションの説明、グループごとの自己紹介(僕はここから参加)のあと、4人の方の Lightning Talk を聴き、それをもとに対話をする、という流れで進行していった。


以下、対話に向けて提示された3つの問いに沿って、僕がぶつかった答えを記録しておきたい。

会社がどうなっていると嬉しい?

この問いをきいたとき、頭にぼんやりとうかんだのは「笑顔」というキーワードだった。

社内にいる人はもちろん、世の中の人みなが笑顔になるといいな、ということ。


同じグループになった4人での対話のなかでいいなと思ったのが、「たくさんの『ありがとう』をもらえる会社」というもの。笑顔だけでなく、提供したサービスや商品のもたらす何かがお客さんや周りの人たちに役に立ち、「ありがとう」という言葉をもらえる会社ということだ。


売上や利益はもちろん会社存続に必要だけれど、この言葉をたくさんもらうことが結果的に、そういう財務的な目標へ到達する近道なのだと思う。


その時、会社ではどんなことが起きていますか?

僕が思い受かべたのは、こんなシーン。

  • みなが自分の「やりたい」を口にしている。
  • 「こうした方がいい」と思うことを迷わず実行している。

自由気ままに好き放題している、というわけではない。

みなが「やりたい!」ことを臆せず口にできていることが大切であり、まわりの仲間の(そして上司や経営者の)「やりたい」をも受け止めたうえで、チームとして会社として「こうした方がいいんじゃないか」という対話を繰り返しながら磨き上げていくイメージ。


当然ぶつかることもあるだろうし、トレードオフで諦めなければいけないことも出てくるだろうけど、それも「今は、こうした方がいいね」と納得・共感して進んでいくようなこと。


その変化を、あなたはどうやって起こしますか?

ここは覚悟なのだと思う。

くじけない、あきらめない、やり続ける、ということが大切だろうし、よいと信じることがあるのなら、自分でやってみせるしかない。で、共感してくれる仲間を巻き込みつつ、少しずつ大きな流れにしていくのだ。


企業という器を活かしながら、世の中の人たちから「ありがとう」をたくさんもらうためには、単純なトップダウンではなく、ボトムアップも組み合わせたこんな取組み方がこれからは有効になっていくような気がする。


※この日、Lightning Talk で話してもらった神垣さん、中村さんの活動事例がWeb上に公開されていた。お二人がとってきたのも、そんなある意味ゲリラ的な方法なのではないだろうか。


この日の最後は、1分間のエレベータピッチをみなで実施。

エレベータ内で社長(会長、クライアント等)と遭遇したという想定で、それぞれが「いま、私はこんなことがやりたい!」と訴えるロールプレイ。みながみな、「場づくり」や「つながり」をテーマに、自分のやりたいことを主張していたのが印象的だった。


僕にもやりたいことがある。

自分も含めた僕らが潜在的にもっている力をもっと信じて、それを引き出して形にしていきたい。それができる同志や仲間がいるし、それを試す現場もある。「ありがとう」をたくさんもらい、結果としてそれが何らかの数字で返ってくれば最高だ。


そんなことを感じさせてくれた素敵なイベントでした。

フューチャーセッションをファシリテートしてくれた高柳さんをはじめ、あの場に参加し、対話してくれた全てのみなさんに感謝!


おまけ

イベントが終わって駅に向かう途中、振り向くとこんな夜景が!!

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スカイツリーの紫紺色のライトアップ、綺麗ですね。


この記事を書き始めたとき、自宅本棚(未読コーナー)で見つけたのがこちらの本。タイトルといい、表紙の色といい、不思議なシンクロニシティを感じました。

(Kindle版も出ているようです。asin:B0079DZKOC

*1:後半の読書会には、スタッフとしても関わっています

*2:OUR FUTURESは、「一人ひとりの未来を支援し、つなげる、フューチャーセッションのプラットフォーム」。詳しくはこちら

2014-06-08

『強い会社の教科書』で見つけた 3種類の「生き物」たち

「ある言葉や表現が、なぜかとても気になってしょうがない…」。そんな経験ってないだろうか?


僕にとっては、「○○の生き物」という言葉がそれにあたる。

本を読んでいると「人は、○○の生き物だ」という形式で、人間の特性や習性が表現されるケースがよくある。*1


最近読んだ小山昇さんの『強い会社の教科書』でも、そんなフレーズをいくつか発見したので記録しておきたい。

強い会社の教科書

強い会社の教科書


1つめはこちら。

そうしたいと思ったときにのみ動く生き物

本書では、「強い会社」を作るためには「強いしくみ」が必要だ、と著者 小山さんは説く。

では、どうやったら強いしくみを作れるかというと、以下の2点を実践することだ、という。

  • 「数字として実際に成果が出ている業務」が正しい
  • 「人間の感情を理解したしくみ」を作る

そこで登場するのがこんなフレーズ。

つまり、人間は、「感情的に、そうしたいと思ったときにのみ、動く」、そういう生き物だということを、理解したうえで「会社のしくみ」を作らなければなりません。(p.012)


これには強く共感する。数字として成果が出ないことを「命令だ」と言ってやらせても人はついてこないし、いくら論理的に正しくても感情的に腹落ちしていなければ続かない。 そこを理解して会社のしくみをつくれ、ということ。


回数をこなすことでしか学べない生き物

部門ごとの利益計画作成について、役員・部長・課長へとそれぞれの利益計画をブレイクダウンする流れのなかで、こんなフレーズが登場する。

新任の課長の場合は、数字が正しくても(差異が少なくても)投げ返します。なぜなら、一度では勉強にならないから。もっと考えてもらうためです。「人は回数をこなすことでしか学べない生き物」なのです。(p.065)


武蔵野では、こういうやり方で繰り返し経験を与えて鍛えていくのだとか。

失敗すればポストを外れることもしょっちゅうあるのだが、逆に抜擢や再挑戦も可能になっているのがいい。


そして、昇進についてはこんな言葉が…。

クセや欠点を取り除くと、バイタリティーがなくなる生き物

昇進制度について、小山さんには「人を代えなければ、会社は変わらない」という想いがある。

ある部門を変えようとすると、そのときの課題をもとにどういう人材が必要なのかを考える。そして、あえて「仕事ができる社員」を代えるそうだ。


そのときにどんな人を選ぶか、という説明の際に、こんなことが語られていた。

私は、「クセや欠点のある社員」を積極的に昇進させています。「可もなく不可もなく」の社員を長に据えると、会社は弱くなります。なぜなら、「人間は、クセや欠点を取り除くと、バイタリティーがなくなる生き物だから」です。(p.338)


一瞬「ん?」となるこの言葉。その背景には、小山さんの次のような信念があるのだとか。

「クセや欠点」を多く持った人が、クレームを受けたり、理不尽な思いをたくさんして、それがやがて熟成して、長所に変わります


僕もクセや欠点はたくさんあるのだけれど、まっすぐに受け止めて理不尽な思いをするなかで、長所に変えていこう。



強い会社の教科書
小山 昇 / ダイヤモンド社 ( 2012-10-19 )


いろいろと学びの多い一冊でした。

小山さん、ありがとうございました!!



参考

これまで集めた「○○の生き物」という表現はこちら。

最近ちょっとサボリ気味だったけど、これを機にまた投稿していきたい。


なお、もう一つ「言葉のごちそう」フレーズも集めている。胸にグッとくる言葉、感情をグワングワン揺さぶる言葉、じんわりと気持ちが温かくなる言葉に出逢うたびに、「言葉のごちそう」というカテゴリで記録しているのだ。よかったら、こちらもあわせてどうぞ。


 

*1:このブログのタイトルも、まさにそうなのですが…

2014-06-07

おすすめ人開本(その4)<メルマガ vol.81〜100 より>

「人材開発・育成ジャンルのオススメ本、教えてください!」


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本ブログで、「人開レター」という取組みを何度か紹介したことがある。(関連エントリ:


これは、社内の人材開発・育成関係者に向けて発行していたメールマガジンのことで、2009年1月に個人プロジェクトとして始めたもの。当初はチームメンバ3人との情報共有のために、人材育成に関する【言葉】と【本】を紹介するメールとして送っていた。その後、すこしずつ配信数を増やしつつ、3年5ヶ月で計100本ほぼ週刊で発行し続けた。(2011年6月 人事部からの異動にともない終了)


このブログには、2010年12月に 80号までを紹介したあと、続きを書かずに今日まで来てしまった。ゴールデンウィーク中に、たまたま3年前に受けたインタビュー記事を読みなおす機会があり、人材開発・育成に関する想いがわきあがってきたため、続き(81号〜100号)の言葉と本を紹介して記録しておきたい。


(参考)人開レター関連エントリ


全紹介本(人開レター vol.81〜100)

(凡例:【発行号】紹介した言葉/紹介した本)


続きを読む

2014-05-31

25年目の「星のラブレター」におめでとう&ありがとう

「今から25年前、どこで何をしていましたか?」

「当時のことで、今でも心に残っていることは何ですか?」


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1989年、僕は大学2年生。通っていた学校の学園祭に、最近デビューしたバンドがやってくるという。

あんまりよく知らなかったものの、ぴあでチケットをゲットして、サークル仲間とバイト友人を誘った。ふだん法学の授業を受けていた大講堂でのライブは、飛んだり跳ねたり踊ったりで想像以上に楽しいステージ。

それが、僕の THE BOOM との出逢いだった。



あれから 25年がたち、今年の5月21日にデビュー25周年を迎えた彼ら。

2014年いっぱいでバンドとしての音楽活動を終了し解散する、とのこと(発表記事)。


25周年記念に発表されたのは、ファーストアルバムにも入っている彼らの代表曲「星のラブレター」。

素朴なメロディーとあったかい歌詞が好きでカラオケにいくと今でもほぼ毎回歌っている。僕個人としても思い入れのある一曲だ。

星のラブレター

星のラブレター


今回新たに作られたミュージックビデオには、THE BOOM がデビューした1989年に生まれ、今年25歳になった多部未華子さんが出演。

「星のラブレター」のあったかい世界観が表現されているドラマ仕立てで、観ていると自然と笑顔になれる*1

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特に、ちょっぴり甘く切なく響くサビのフレーズがいい。

♪愛してます 好きにしてよ

 君に会いにいくよ


THE BOOM が大切に歌い続けてきたこの曲が、25歳を迎えたことに心から「おめでとう」を。

そして、素敵な曲を生み出してくれた彼らに「ありがとう」と言いたい、そんな気分です。


25年前の自分や、いま大切にしている人のことを思いながら聴いてもらいたい一曲。

*1:主人公である「僕」ではなく、ラブレターを受け取る「君」視点でのドラマ展開?

2014-05-04

アドラー『人生に革命が起きる100の言葉』(3) 〜劣等コンプレックス

アドラー心理学の用語・概念について考えるシリーズの第三弾(第一弾第二弾)。

今回も、テキストとして小倉広さんの『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(以下、赤本)を参照するが、あわせてアドラーの著書『個人心理学講義』からも一部引用する。

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉 個人心理学講義―生きることの科学 (アドラー・セレクション)


アドラー心理学に関する書籍を読んで、強く印象に残るのは「劣等性」「劣等感」「劣等コンプレックス」という言葉。


一般的にはネガティブな印象を受ける言葉だが、アドラー心理学ではこれら3つを明確に分けており、「劣等性」「劣等感」については問題視していない。

「劣等性」は、目が見えにくい、背が低いなどの具体的な性質を指したもの。そして、「劣等感」については、赤本に次のくだりがある(11番目の言葉)。

あなたが劣っているから劣等感があるのではない。

どんなに優秀に見える人にも劣等感は存在する。

目標がある限り、劣等感があるのは当然なのだ。

目標(あるいは「自身が目標としていること」を達成している人)との比較によって劣等感は生まれるが、これをバネにして努力し、その結果、目標達成する人も多くいる。


一方、問題視されるのは「劣等コンプレックス」と呼ばれる感情である。

これは、12番目の言葉*1の解説で次のように述べられている。

「劣等コンプレックス」とは「劣等感」を言い訳にして、人生の課題から逃げ出すことを指します。(略)

現在の問題を人のせいにして、努力を放棄し、課題から逃げること。それが「劣等コンプレックス」です。


そして、この「劣等コンプレックス」としっかり向き合わず、否定し、強がって、逆に「そんなことはない。自分は他人よりも優れている」と考えるのは「優越コンプレックス」なのだ(15番目の言葉の解説より)。。自分が本当に強くなるための努力をせずに、強く見えるような努力をするのだ。具体的には、自慢する、他人をバカにする、威張る、人の話を聞き流すなど。これは劣等コンプレックスの派生したものだが、より一層たちがわるい(苦笑)


これらの用語の関係を図にすると、こんな風になるのだろう。

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(『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』の解説文より作成)


図の右側に位置する不健全状態から抜け出るための行動、それは、「不完全な自分を認める」こと(=自己受容)らしい。これは19番目の言葉にある。

できない自分を責めている限り、

永遠に幸せにはなれないだろう。

今の自分を認める勇気を持つ者だけが、

本当に強い人間になれるのだ。


「ONLY IF(もしも欠点を克服したら)I'm OK なのではなく、EVEN IF(欠点があってもなお)I'm OK とする勇気」。なかなか難しいのだが、この考え方を身につけていきたい。


関連エントリ


関連リンク

*1:12番目の言葉:「劣等感を抱くこと自体は不健全ではない。劣等感をどう扱うかが問われているのだ。」




■「よろしかったら、もひとつどうぞ!」