映画「おとなのけんか」2011年

hitto2015-06-08

付属池田小学校の事件から14年が経ったという。
亡くなった児童は8人。


あの事件を思い出すだけで背筋が凍る。
あの事件があってから、近くの小学校では門のところに何時も警備の方が座っている。
買い物の途中に姿を見かけるようになり、今日も安心と思いました。


しかし絶対安全と言える場所などないと思う方が良いのか、少なくとも学校は子ども達が安心して暮らせる場所であってほしいし、この先ずっとそれが当たり前であってほしい。






この頃はダイエット広告より後期高齢者向けの広告が目に付き、関係ないと思いつつも自然と目を移す。

これから健康でいられる年数をどこまで伸ばせるか、一年一年が勝負の年になりそう。


ブログが或る日突然途切れると、如何にも亡くなったかと思われるのに抵抗はない年齢に達したという、少し寂しい思いがしている。

まあ大袈裟な・・後20年はいけるでしょうか。
そこまで行くのには色々ありそう。
実際亡くなった人のブログを読むのは辛いので、その折は娘に閉じてもらおう。


月に一度発行される読売新聞の「読売ライフ」。
中に、「我が家の家計簿」というコーナーがあって、62歳一人暮らしの女性の家計支出が載っていました。

収入の合計は11万円。

中でも驚きなのが食費の欄。
特売日にまとめ買いと書いてあるが、ひと月の食費は7500円。


7500円でやり繰りしていることにまず感服します。

この方、貯蓄は3000万円あるというのだから、かなりの節約家。

工夫次第でそこまで削ることが出来るのかと、行く末の二人、もしくは一人となった時の参考にしたいが、只今の我が家の支出を見直す切っ掛けにはならず、ただ無情感が漂うばかり。

だいたいお米5キロが1週間ともたない。






おとなのけんか」2011年 フランス・ドイツ・ポーランド・スペイン合作のコメディ映画

監督 ロマン・ポランスキー
脚本 ヤスミナ・レザ
原作『大人は、かく戦えり』ヤスミナ・レザ

製作 サイード・ベン・サイード
出演者
ジョディ・フォスター
ケイト・ウィンスレット
クリストフ・ヴァルツ
ジョン・C・ライリー




面白かったです。

途切れない言葉の応酬、このしつこさは何だろう?面白くするため・・とか思いながら、最後まで惹き込まれました。


スッキリしたと言えるほど単純ではないけれど、現代人は面と向かった口論を避けるから、こんなふうに言いたい放題にできる2組の夫婦が羨ましくもあります。
最初と最後に、喧嘩の原因である子どもたちの顔立ちもハッキリとさせないくらいに遠く距離をおいて映していたシーンがあったが、それが真実の和解なんだろうなと思う。



ジョディ・フォスターケイト・ウィンスレットクリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリーの4人の役者さんが凄いなあと思う。
特に女性二人の演技が素晴らしい。

監督さんの指示だろうが、顔の表情、仕草までが、もの凄い。
その集中力と役者魂に拍手を送りたい。




4人とも譲らないタイプのようで、立場が変わるとそれが正論だと思うのだが、話し合いの最中の携帯電話や嘔吐シーンやらと、余計なストレスが加わるイライラ感がたまらない。

アルコールが入り遂には、それぞれがそれぞれに言いたい放題の泥沼に入ってしまう。


まるでそれを面白がって覗き見していると錯覚を起こす自分。

自分がこの輪の中にいたとしたら「まあまあまあ・・」と、集中砲火を受けてタジタジとなるか、後はどうなれ山となれと見放すだろう。


怒りの方向がずれていき、夫婦間の問題へと脱線し、その口論となる理由のつまらなさが滑稽で、そこがまた堪らなく面白い。

大爆笑を誘ったのは何といっても携帯を花瓶の水の中へドボン!したところ。

夫君に「後で見てね」と、ビデオを消さずに置いておく。