コメントが もりあがりました。いひ。
日本に定住している朝鮮系のひとたちの国籍が「朝鮮」である場合、日本社会で どのように位置づけられているのか、みなさん ご存じなんですっけ。
しってんだか、しらないんだか わからないひとたちと はなしをするのは、ちょっと たいへんですね。
日本国籍ってのは、国籍ですよね。文字どおり。韓国国籍も国籍。国籍として みとめられているから、その政府が発行したパスポートを もてる。世界でも通用する。
台湾人の ともだちは、むかし日本にくるとき入国審査でパスポートを提示しても無視されたって いってました。どういうことかというと、日本政府は中華民国を国家として認定していないから、日本政府にとって中華民国のパスポートは無効だったということです。
阿貴(アークイ)さんの「中国国籍より私は無国籍を選択します」をみると、最近ではパスポートであると認定するけど、「中華民国」国籍として みとめることはせず、「中国」国籍にされるようです。
中華民国 - ウィキペディアも、だいぶ くわしい。
さて、「朝鮮籍」について。
なんかね。「朝鮮人」は日本国籍だったことさえ、わかっていないひとが いるんじゃないかと感じましたね。
1910年の韓国併合により朝鮮が日本の領土となったことに伴って日本国籍とされていた朝鮮人のうち、朝鮮解放後も引きつづき日本に居住している朝鮮人について、1947年以降日本の外国人登録制度の対象になったことに伴い登録されることになった便宜上の籍であり、正確には登録法制上の記号である。
日本国籍をもつという意味での「日本人」は、のびたり、ちぢんたりしてきたわけです。
ともかく、日本に定住している朝鮮系のひとたちの国籍において「日本」や「韓国」国籍と、「朝鮮籍」のあいだには、おおきな ちがいが あるということです。記号だという位置づけですからね。国籍ではなく、出身地域をさすものだということです。
その「朝鮮」という記号は、南北が分断される以前の ひとつの朝鮮を象徴しているわけです。南北分断に反対し、賛同しないひとたちは朝鮮籍を もちつづけているということですね。
追記(2008年 07月24日)
もちろん、南北分断に反対しているからというだけが、朝鮮籍のままでいる理由だとは かぎらないでしょう。安直に、「朝鮮籍だから北朝鮮を支持している」というのは一面的な認識だということです。「北朝鮮国籍」などと いうひともいるけれども、「朝鮮籍」というのは国籍ではないということです。