大漁、異漁。

十代をすぎても心を隠す私のような人間は、大人の形に見えるだけの羽化できないサナギのようなものなのかもしれない。    遠野りりこ『マンゴスチンの恋人』

06-10-18-水 破滅の愛

[]「喜劇は終わった」という最期の一語に集約される物語構成 11:16

不滅の恋 ベートーヴェン デラックス版 [DVD] 『不滅の恋 ベートーヴェン デラックス版 [DVD]』、1994年の映画。生涯独身をとおしたベートーヴェンが遺言ですべてを与えた猊毀任領人瓩箸話だったのか。回想シーンが入りながらその謎を究明する、というミステリー仕立てでそれ自体は非常に安手な物語ではある*1。つまり、フィクションとしては弱いのだけれど主役はベートーヴェンなのだからその奇天烈や苦悩や、音楽は素晴らしい。もちろんこの映画がなければ今冬公開の映画『敬愛なるベートーヴェン』はできなかったはずだし、小さいながらも重要な作品。

ベートーヴェンはどんな女性を愛しどのような音楽を愛したか。そういう映画。ベートーヴェンはひたすら仕事をしない(スランプな)ふうに描かれている。性格のみ強くて作品に対して精力的である描写はなかった。苦闘の人生において芸術だけを見て、「歓喜の歌」(たとえば「貧苦の歌」、などでなく)を作ったすがたは創作家としてモーツァルトよりも偉大。

主演はゲイリー・オールドマン。「個性的な俳優」であります。

*1:善人なのか悪人なのか史実では犁刃任凌有アントン・シントラーによる探査,というかたち.

やすあきやすあき 2006/10/30 15:51 はじめまして。
さきほどトラックバックさせて頂きました。
それほど内容も表現なさらずに、魅力を書かれている。かっこいいです。

望まない場合は、当方に連絡と、私のコメント消して下さい。

hiyakkoikitonhiyakkoikiton 2006/10/30 20:23 コメントとトラックバックありがとうございます。
そちらのブログで90年代のどんな映画が紹介されるか、楽しみにしております。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/hiyakkoikiton/20061018/1161137807