群青


昨日拾った両口式点眼瓶にもまして嬉しい拾いものが、こちらの小壜。青い! きれい! 
28mm×17mm×66mmと、可愛いサイズ。表には「眼病専門 精贒水」、裏には「本舗 田邊厚生堂」とあります。


精贒水とは、硫酸亜鉛を主成分とした目薬の名前。日本初の点眼薬で、1867年に岸田吟香によって販売されて以降、様々な会社で製造されたようです。「田邊厚生堂」については今のところ不明です。旧田辺製薬かとも思いましたがハズレでした。


壜の一部がへこんでいるのは、スポイト代わりのガラス管を同梱するため。1931年に両口式点眼瓶が開発されるまでは、この形が主流だったようです。
この瓶にはほとんど歪みがないので、比較的新しそう。ガラス管式壜が作られた最後の頃の製品かもしれません。