後備甜心(デザート)(パティシエの恋) 

鄭伊健(イーキン・チェン)、林嘉欣(カレーナ・ラム)、曾志偉(エリック・ツァン)、胡兵(フー・ピン)、呉日言(ヤン・ン)、陳文媛(ボボ・チャン)、葉山豪、張燊悦(ニコラ・チャン)、田蕊妮(クリスタル・ティン)、錢嘉樂(チン・カーロッ) 
廬弘軒(モーリス・ロー)&李明文(アンドリュー・リー):監督


レストランを舞台に、かっこよくてモテモテ医者の彼氏(胡兵)を持つレストランのマネージャー・ジル(林嘉欣)と、実は彼女に2又かけられていたシェフのジェイソン(鄭伊健)が、お互い控え選手(後備)状態から脱しようとするが・・・というラブストーリー。


鄭伊健は《古惑仔》の頃とがらりと変わって、女に振られる、飲んだくれるという普通の男の役が馴染んでいた。
最近、林嘉欣の演技と顔がちょっと鼻につく(笑)。林嘉欣が出てくると画面全体が林嘉欣色に染まるぐらい彼女のキャラは強い。少々子供っぽい顔とぽてっとした身体つき、さらに言語不明瞭な話し方で画面が妙に甘くなる。デビュー作《男人、四十》(2002年)からこれが10作目ぐらいのはず。けしてどの映画も映画自体は甘甘ではないが、印象とは恐いもので、彼女を見ると映画も甘ったるい気がしてしまう。彼女、一時少し痩せていたが、また成長しているようで、そのぽてっとしたところが(日本人男子にはウケそうではあるが)、さらに女の子っぽさを過剰に感じさせる。ついでに話し方が、これまた広東語の発音が悪くて、少女ちっくで聞きづらくて困る。すでに26歳ぐらい。少女というにはとうが立っている。これらを気にしなければ、まあまあ面白かった。しかし少女漫画にでもありそうな話しだなとは思う。
2005.3.5@旺角百老匯


■□05年に見た映画の一覧□■

「香港国際電影節」について

昨日の百老匯電影中心サロンのお題は「香港国際電影節」について。名前が分からなかったのだが、映画祭関係者が出席した。
少し前に、今年のプログラムは例年より妙に大きいと書いたのだが、それには理由があった。昨年までメインのスポンサーを勤めていた「キャセイ航空」がスポンサーを下りたため、別のスポンサーを捜した。その結果、1社ではまかなうことが出来ず、たくさんのスポンサーを集めることになり、プログラムの表紙にスポンサーのロゴを掲載するため、大きな紙面が必要になったというのが、ホントのところだという。
さらに今年から少し映画祭の方向性に変更があるという。たとえば、SONYがかかわっている、タマールサイトでの《功夫》と《精武門》の屋外上映(3月27日夜)、劉徳華アンディ・ラウ)特集でも分かるように、少しばかりの商業化が認められる。劉徳華が書いた「香港国際電影節」という字を用いて、旗を仕立て街に飾っているのもその現れだという。ここで「周星馳チャウ・シンチー)特集」は、という質問が出た。すると映画祭関係者氏は「周星馳が協力的ならばね」と言った。「劉徳華特集」は劉徳華が選んだものではないが、劉徳華の意見は聞いているとのこと。御本人は《無間道III》が最近作では一番のお気に入りらしい。
香港国際電影節にもっとも似ている海外の映画祭は「トロント映画祭」で、「トロント」は成功例だという。そこで各国の映画祭の話しなども登場。東京国際映画祭の話しも出た。もちろん激しく商業化、というか新作映画の宣伝の為の映画祭という認識だった。
香港国際電影節のチケットは前日や当日でも買えるものも多いので、この時期香港へ来る人は、ものは試し、文化中心や大会堂のチケット売場へどうぞ。