最長的一夜

樂蒂、宝田明 易文:監督 1965年 電懋


抗日戦争中の話し。宝田明は従軍記者で、怪我をして道に迷う。彼のことを前線から逃げて来た自分の息子と思い込み、家につれて帰る父。息子の嫁はもちろん別人と気付き、なんとかこの家からいなくなってくれと頼む。息子と思い込んでいた男が日本人と知り、卒倒する父。倒れた父に薬をと、部隊から盗みだす宝田。そんな心優しい宝田を知って行くにつれ、素っ気無かった嫁の態度が優しくなっていく。


宝田明が流暢な北京語を辿々しく話し、ところどころ日本語も話すという、一部バイリンガル映画。「自分は中国で大きくなったので中国語が話せる、中国は大好きだ」などという台詞もある。宝田明はハンサムで、背も高く見栄えがする。樂蒂は面長で、芯が強そうな清楚さ、時に寂しそう。若い時の蕭芳芳などもこの種の顔だち。村人と嫁のやりとりや、最後の父と村人とのやり取りなどに、喜劇的な要素を入れ、それなりに面白かった。


実はこの日、朝からとても暑かったのに、用事で半日外にいたりで、かなり弱っていたので(笑)、最初のところ睡魔に勝てず。さらに北京語、字幕無しなので、きちっとした感想がかける状態でもないのだが、一応ということで。2005.10.2@香港電影資料館「早期港・日電影交流展」


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