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2007-10-17(Wed)

《無味神探》

[][]《無味神探》

劉青雲(ラウ・チンワン)、李若[丹彡](カルメン・リー)、[广/廿/尺]宗華(トゥオ・ツォンホア)、黄卓玲(ルビー・ウォン) 杜[王其]峰(ジョニー・トー):監督 1995年 邵氏 DVD


刑事の劉(劉青雲)らは、囮を使って麻薬密売組織を取り押さえようとしていたが計画は失敗、囮は殺されてしまう。現場に踏み込んだ劉は、犯人([广/廿/尺]宗)ともみ合うが取り逃がす。しかし犯人は大金を失い、劉は犯人の恨みを買うことになる。

劉の妻(李若[丹彡])は、家庭を顧みることにない夫に愛想をつかし、不倫のすえ妊娠、劉との離婚を考えているが、それすら劉に伝えられずにいる。劉は、バーの女性(黄卓玲)とワンナイトスタンド、その女性に誘われて入ったレストランで、恨みを買った犯人から襲われる。からくも犯人を取り押さえるが、劉は頭部に負傷し、命はとりとめたものの、味覚と臭覚を失っていた。


仕事は出来るが、相手の気持ちを思いやることができず冷淡で自分勝手な男は、怪我をして初めて、妻の大切さを知り、相手を思いやることができるようになる。妻もまた、自分にとって最も大事な人は不倫相手ではなく、夫なのだと気づく。一度は壊れかけた夫婦再生する物語と、警察と犯人の戦いが同時に進行していく。


妊婦の李若[丹彡]がことごとく犯人に痛めつけられる様子は、《真心英雄(ヒーロー・ネバー・ダイ)》(1998年)を思い出し、廃ビルでの犯人との戦いは、《暗花(ロンゲスト・ナイト)》(1998年)の劉青雲と梁朝偉トニー・レオン)の戦いを思い出し、爆発場面では《十萬火急》(1997年)を思い出す。

そして、同じ杜[王其]峰作品で、駄目男が再生する話しとしては、《阿郎的故事(過ぎ行く時の中で)》(1989年)と《再見阿郎》(1999年)を思い出す。《阿郎的故事》のバイクレースは《無味神探》では銃撃戦にグレードアップ。《再見阿郎》では余韻を持って終わる恋の結末を、《無味神探》では夫婦の再生として映画の中で完結してみせている。

つまり《阿郎的故事》がドラマにアクションを加え、《無味神探》ではドラマとアクションの五分五分での融合を試み、《再見阿郎》ではアクションは姿を消しドラマだけが残るという流れになっている。《無味神探》は、時期的にも2つの作品の中間に位置するとともに、杜[王其]峰の駄目男再生物語の発展(進化)過程においても中間に位置するのだと思う。


出演者の中に今は監督の麥兆輝(アランマック)がおり、エンドロールで林雪(ラム・シュ)が雑務として記載されていた。


■□07年に見た映画一覧□■


[][] 金紫荊奨は再び香港評論人協会へ

香港評論人協会が創設した金紫荊奨は、2005年蔡継光が株の50パーセントを所有する金紫荊文化発展基金有限公司が主催することになっていた。受賞については、協会本来の目的に影響を与えないことになっていた。しかし過去2回のノミネート者は、映画界やマスコミに大きな反響を呼び起こした。

特に第12回受賞式で3作品が最優秀映画賞を受賞した件で、業界やマスコミは騒然となった。昨日、評論人協会はマスコミに向け「香港評論人協会と金紫荊文化発展基金有限公司は協議書に署名し、金紫荊文化発展基金有限公司は香港評論人協会及び金紫荊奨の名を傷つけたとして、金紫荊奨を取り戻すことを決定した」と発表した。これにより評論人協会は業界に起こった困惑と不安に詫びることになった。by 2007.10.17「大公報」

第12回金紫荊奨は迷走甚だしく、公開されていない《出埃及記》が大量ノミネート(id:hkcl:20070826)され、受賞式では最優秀映画が3作品、主演女優賞2人に、最優優秀主題歌賞も2つという尋常でない状態になっていた(id:hkc:20070901)。


KEIKEI 2007/10/19 00:13 こんにちは。
『無味神探』は邵氏ではなく、大都會の製作だったと思います。(まあ同じと言えば同じですが)
『十萬火急』もこれも、今度のリマスター版はオープニングが邵氏のものと差し替えられていますね。
改めて観直してみると、後の作品に出てくるモチーフがたくさん出て来ていますよね。
『ダメ男再生物語』の発展の中間という見方も興味深いです。
ところで麥兆輝はどこに出ていたでしょうか?私、全然気がつきませんでした。(汗)

茶通茶通 2007/10/19 00:47 こんにちは。邵氏のDVDというつもりだったので、とりあえずそのままにしておきます。//カルメン・リーが子供が出来たと告げると怒った劉青雲がぶつかるウエイターが麥兆輝だと思います。

KEIKEI 2007/10/19 22:41 >邵氏のDVD
ああ、そうですね。たいへん失礼しました。
麥兆輝も見つけられました、ありがとうございます。
私、とても好きな作品です。
杜[王其]峰にはもっと、この系統の作品も撮って欲しいのですが。
今度ユンファと撮る(と言われている)作品に、期待しています。