花花型警

《花花型警》余文樂ショーン・ユー)、陳坤(チェン・クン)、鍾嘉欣(リンダ・チョン)、譚俊彦(ショーン・タム)、黄又南(ウォン・ヤウナム)、熊欣欣(ホン・シャンシャン)、李修賢(ダニー・リー)、米雪 
馬楚成(ジングル・マー):監督


事件を金で解決してしまうというお金持ちのぼんぼん警察官マイケル(余文樂)は、ある日、兄を何者かに殺され中国大陸から調査にやってきた警官・林肯(陳坤)が元彼女・リサの恋人になっているのを知って嫉妬心を感じた。林肯が事件をさっさと解決して大陸へ戻ってくれることを願っているマイケルは、林肯の兄の事件を共に調査することにした。


《花花型警》というタイトルのせいもあり、映画が始まってすぐはコメディ的要素も少しあるちょうど《東京攻略》のようなタイプかと思っていたのだが、大きな間違いだった。
初めはお金持ちのぼん余文樂がお金をバラまいて事件を解決してしまうという展開だったが、余文樂がどうみてもお金持ちのぼんに見えない(笑)。後半、お金がなくなってからは妙に似合う。しかし後半になればなるほど、当初の軽さはなくなり、クライマックスでは譚俊彦の怪演で、まったく別の映画に仕上がっていた。余文樂がお金持ちという設定でなくても十分映画として成り立つし、むしろその方が映画としてまっとうにすっきりしているように思う。ねたばれになるので書かないが、他にもこれは?という展開もあり。このタイトルとポスターがまったく映画の内容を表していなかった。
香港映画初登場(ですよね?)の陳坤、可もなく不可もなく。アクションさせるより、やはり文芸映画の方が相応しいだろう。つまりは大陸公開を考えての人選なのだろう。香港では陳坤で見に行く人は少ないと思われるから、公開スクリーン数は少ないし、あっという間に終わってしまう。2008.3.5@GH旺角


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