蝴蝶

《蝴蝶》曾一哲、陳佩君 
張作驥(チャン・ツォーチ):監督


哲が刑務所から出て来たその日、日本へ逃げていた父親が地元へ帰って来た。父は日本人で、黒道(ヤクザ)ともめ日本へ逃げていた。哲の弟仁は人を殺めていたが、日本へ行きたいという弟をかばって兄の哲が刑務所に入っていた・・・・。


ビンナン語に英語字幕のため、細かいところでよく分からないところがあるが、またしたも台湾映画とは相性が悪合いようだ。
台湾、宜蘭の南方澳が舞台で漁港の風景が独特の風情を持って登場する。風景は美しく、暗闇も綺麗に撮れていて、DV撮りばかりを見ていると画面の美しさで十分感動する。しかしストーリーは・・・。日本人のヤクザな父というのが、いかにもヤクザな話し方で、ヤクザ映画の見過ぎかと思ってしまうし、弟は日本に行ったことになっているが、彼の話す日本語がめちゃくちゃで何を言っているのかまったく分からないのも興ざめの一因。さらに人殺しの場面が痛い。それから、映画が幾つかの章に分けられていてタイトルがついている。これを見た途端に嫌な予感。インディ映画ならいざしらず・・・。この作品は、今年の香港国際電影節のオープニング映画。
2008.3.30@香港国際電影節(文化中心)


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