Hatena::ブログ(Diary)

香港電影迷宮+blog このページをアンテナに追加 Twitter

2008-08-11(Mon)

左から羅仲謙、海一天、莫小奇、任達華

[][]《一半海水、一半火焔》

廖凡(リアオ・ファン)、莫小奇(モニカモック)、海一天、任達華(サイモン・ヤム)、林雪(ラム・シュ)、鮑起静(パウ・ヘイチェン)、羅仲謙(ヒム・ロー)、許紹雄(ホイ・シウホン)、鄭丹瑞(チェン・ダンソイ)  劉奮鬥(リュウ・フェンドウ):監督 III級


ごく普通の女性がヤクザな男を好きなる。男は仲間たちと同じ部屋に住み、自分の女を使って美人局で金を稼いでいるろくでなし。愛情表現暴力的な男と、そんな男から離れられず、愛情と憎しみが渾然となっていく女の姿を描く。


製作は星皓(フィルモコ)、プロデューサーは任達華なので、香港映画と言うべきなのかもしれないが、やはり見たあとの印象は中国映画だと思う。なにより香港の監督たちとは描き方が違う。香港で一部撮影されており、主人公たち以外は広東語を話す情況からも香港が舞台のようにも見えるが、映画のどこにも香港を強く印象づける風景は登場してこない。主人公たちの住まいホテルの部屋、海岸。この3か所でほとんどの物語は進んで行く。映画はかなり骨太な印象で、暴力的な場面を含みながら、ぐいぐいと進んで行く。


また主役を演じる廖凡の面構えと姿で映画は成り立っているとも言える。暴力的で刹那的、不敵な面構えと鍛えた肉体。「愛していると言え。嘘でもいい」といいながら、愛し方を知らない男。廖凡が主役そのものに見えてくるからすごい。莫小奇は映画初出演だそうだが、《色、戒》の湯唯(タン・ウェイ)ほどではないが、かなり体当たりで、ナイスバディで露出も厭わず。


その中に時々登場する香港映画の脇役の面々が奇妙でかなり違和感がある。さらに香港で撮られいているのにちっとも香港的な語り口ではないという居心地の悪さもあるが、映画はそんな不自然さをなぎ倒しながら結末へと進んで行く。とにかくなんだかあらゆるものを力づくで押し倒していった感じ。非常に評価の高い1作目《緑帽子》を見てみたい。

おまけ:またも中國氷室ココ)が登場していて、笑いそうになった。劇中、林雪が映画を見ているシーンで使われていたのは《異度空間(カルマ)》(星皓なので)だった。2008.8.11@The Grand Cinema(夏日國際電影節)


■□08年に見た映画一覧□■


kumabohkumaboh 2008/08/12 18:30 昨晩、わたしも同じ会場で観賞しました! 
「非常に評価の高い1作目《緑帽子》を見てみたい」<全く同感です。
鄭重役の海一天が上映前のインタビューで、「劉奮闘監督との仕事では、前作のほうが良かった」(これは、「楽しかった」という意味なのか、今回ほどは「きつくなかった」という意味なのか判然としませんが)と語っていましたもんね。なんとかお皿を手に入れたいものです。