最近、信和中心あたりのDVD屋に日本から流れてきたと思われる廉価なDVDが出回っている。洋画など10ドルからという店もある。そしてどれも正規品でほとんどが新品。試しに新品を2枚ほど購入してみる。ともに28ドル。
1枚は《全職殺手（フルタイム・キラー）》の日本版。間違いなく正規品。再生に何の問題もない。
そしてもう1枚はフランス版《PTU》で、どうやらこれも正規品らしい。字幕はフランス語で、Jean-Pierre Dionnet（ジャン＝ピエール・ディオネ、フランスの映画プロデューサーらしい）の解説、杜琪峰（ジョニー・トー）、林雪（ラム・シュ）、任達華（サイモン・ヤム）への特別インタビューが収録されている。このフランス版、香港版より色が綺麗で鮮明な感じがする。asianstarというレーベルらしく、公式サイトもある（http://www.asianstar.fr/）。
店のオヤジに聞いてみる。「こんなに安いのどうやって日本から運んで来るの。不思議じゃない」「いや〜、方法はあるんだよ。向こうが要らない商品だからね・・・」というわけで、明らかに日本で売れ残った商品がどういうわけか大量に香港にやってきている。ただし日本では要らない商品でも香港では稀少価値のものもあり、70ドル以上の値がついているものもある。
フランス版もやはりフランスからやってくるのだろうか？
本来処分すべきものが流れてきているとしか思えないような価格なのだが、いったいどうなっているのだろうか。そのカラクリが知りたいものだ。
