東北、東北

鄒鵬監督(中央)。鄒鵬:監督


ハルピン出身の監督が撮ったハルピンが舞台の話し。出演者は全員ほぼ素人。主人公は19歳の小雪。昼間は洋服屋の売り子、夜は猫姐という社長の酒の席について回っているが、絶対に酒は飲まない。ある日ヤクザっぽい男・偉哥に出会い、関係を持つようになる。


北の方の殺風景で寒そうな風景。そこに生きている人々の関係は、都会の人間関係の縮図のようなものかもしれない。あー中国映画だという感じ。氷を切り出すシーンと最後の線路のシーンは美しかった。途中何回も挟まれる舞台がおかしい。歌を歌い曲芸をする男女グループの舞台で、男は上半身裸でマイクを振り回して歌うかと思うと電撃ネットワークのような体を張った藝を見せ、女性はというと、比較的露出の多い服でロックを歌うかと思うと、雑疑団のごとく体の柔軟性を披露するというもの。こんな劇団がハルピンでは流行っているらしい。
監督は元ファッションデザイナー、その後北京で映画を勉強、初めての長編がこの作品。陳果(フルーツ・チャン)が好きで作品は全部見ているそうだ。この映画は28日間で撮影している。偉哥役の人は公務員だとか。
2009.3.29@香港國際電影節(The Grand Cinema)


■□09年に見た映画一覧□■