姣妹日記

《姣妹日記》Karin Anna Cheung、Wilson Cruz、Archie Kao 
李孟熙:監督 2009年


画家アンジェラは愛を語るよりセックスが好き。相手の写真を撮っておくのが趣味。そんな彼女はある日、妊娠してしまう。7週目だ。父親の可能性がありそうな男性を呼び出し標本を採集、子供の父親と結婚しようと考える。ところが父親探しのうち可能性のある男性の1人を本気で好きになっていく。彼は本当に子供の父親なのだろうか。


本当の愛や自分の生き方を理解していないアンジェラが、妊娠と父親探し、ゲイの友人の恋、父親の恋愛、結婚した姉の考えなどを通して成長していく様がコメディタッチで描かれていく。アンジェラが本気で好きになるハンサム君もチャイニーズ・アメリカンでいいところのお坊ちゃま。父も祖父も政治家で自分も選挙に出るという。実は料理の腕がプロ級なのだが、父母はその事を知らない。彼と結婚寸前までこぎ着けたアンジェラだったが、直前で結婚を取りやめてしまう。それは一緒に式を挙げることになったゲイのカップルの誓いの言葉を聞いて自分の愛が不確かな事に気がつくからだ。その後、アンジェラは出産して、さらに絵の個展も開く。そこにお坊ちゃまハンサム君はやってくる。その時彼は・・・・。


監督はチャイニーズ・アメリカンでアメリカが舞台。華僑の女性を主人公にして英語で撮られている。ありそうな題材ではあるし、最後も適度にハッピーエンドでおとぎ話的ではあるが、テンポもよく面白く見た。父親役の人がいい声だったのと、ハンサム君が誰かに似ている(思い出せない)。エンドロールを見ると日本人(もしくは日系人か)も関わっているようだった。
昨年、亞洲獨立電影節で上映され、その後The Grand Cinemaだけで短期間上映された作品。
2010.2.21@香港藝術中心 Agnes b.電影院(香港獨立電影新選)


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