翻叮我老婆(跟我前妻談戀愛)

左から司徒、余、司会。袁泉、陳坤、陸毅 
李公樂:監督


資産家の息子・馬勇(陳坤)と靴を買うのが大好きな暁紅(袁泉)が結婚。ラブラブな2人。馬勇は父親から融資してもらったお金でウエディングプランナーの会社を作った。仕事が忙しく、だんだんと妻の買い物につきあえなくなっていく。結婚何百日をすぎたある日、2人は大げんかをし分かれることに。しかし彼女は大量の靴を家においたまま。新しい彼女が出来た馬勇だが、元妻が勝手に家にやってきて靴を取っていく。耐えられなくなった馬勇は友人のカメラマン張叙ャ(陸毅)が元妻に気があるらしいと知って、デートするようにけしかけるのだが・・・。


明らかに大陸マーケットに向けた映画。ちなみに李唯著の「跟我的前妻談戀愛」(映画の大陸タイトルでもある)という原作がある。映画そのものは出来は悪くはないが、それほど面白くない。それは袁泉の演技が鼻につくのと、陳坤も陸毅も上手いのだが、どうもおもしろみ(意外性)に欠けるからか。
実はこの映画、最初は韓国と中国で撮ろうとしていたがうまくいかず、香港の司徒錦源が脚本を書くことになったといういわくつき。そのため出演者にも韓国人がいる(詳しくないので誰か分からないが)。
上映後、プロデューサーの余偉國と脚本の司徒錦源へのQ&Aでは、みな砕けすぎな質問ばかり(笑)。なんで今時こんな題材で?と聞かれ「見れば分かると思うが大陸向け」。大陸ではいつから公開。「今日かな?」。全然プロモーションしてないんじゃ?「袁泉は出産したばかりで手が離せない。陳坤は忙しい。俳優いないと駄目だから、それでプロモできないんですよ」。香港で上映しないの?「するから香港タイトルついてるんじゃない」。香港タイトルよくないですよね?「いいタイトルあったら映画会社に言ってよ」。全然大陸の現実を表してないじゃない?「現実と同じものを映画出見たくないでしょう。昔の香港だってそうだったじゃない。現実見たければ《山査子樹》見ればいいんだから」。といった具合。
そういうわけなので、香港ではヒットしないだろう大陸向け作品。
2010.10.24@百老匯電影中心(香港亞洲電影節)


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