我要活下去

《我要活下去》
呉楚帆、張瑛、李清、黎奔、白燕、容小意、黄楚山 
李鐵:監督 1960年 モノクロ 粤語


失業中の男(呉楚帆)、失意の画家(張瑛)、足を怪我し元サッカー選手(李清)と靴磨きの子供の4人は現金強奪を企てた。まんまと現金は手にいれたものの、警察の追っ手を逃れるためにちりぢりになった。彼らのその後は・・・。


映画のはじまり、この4人が次々と車に乗り込んでいくシーンは、ピストルを密かに忍ばせていたりと、スリリングで話の展開を多いに期待させる。一見なんの繋がりもないような4人が、強盗に向かう様子を台詞は少なく、犯罪映画風にロケをふんだんにつかって写していく。(個人的にはこの60年代香港の風景が興味深い)
その後、この4人の背景がだんだんと分かってくる。失業中の男には病気の娘と妻がいる。元サッカー選手は、足の怪我ですべてを失い、将来を誓ったと思った女に逃げられている。靴磨きの少年一家は父が長い間失業し、身体もこわしている。というわけで、ここからは中聯の本領発揮。だが、それでも道理を説く場面は比較的少なめで、犯罪映画として面白く見られた。
2011.3.26@香港電影資料館「人人為我,我為人人:中聯電影」


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