ソフトウェア工学のエッセンス: SEMATカーネルの適用

"The Essence of Software Engineering: Applying the SEMAT Kernel" 概略訳 *1

ソフトウェア工学のエッセンスは、「ソフトウェア工学の手法と定理(SEMAT: Software Engineering Method and Theory)の中核を紹介します。SEMATは、ソフトウェア開発の実践を定義するための共通基盤です。これには、すべてのソフトウェア工学の行動の中で普及している基本的な要素を含んでいます。例えば、要求、ソフトウェアシステム、チームワークなどが含まれています。本書は、関連する人すべて(アーキテクト、設計者、開発者、テスター、要求エンジニア、プロセスエンジニア、プロジェクトマネジャーなど)が、それぞれの方式を比較して、実践においてよりよい決定の支援を行います。

SEMATの "Call for Action"に対する著名人の署名だけでなく、彼らの企業や学内のサポートも、成熟していない手法がソフトウェア工学に重大な危機があると感じています。これらの問題の中には、ソフトウェア業界というよりもファッション業界で典型的な一時的な流行、合理性の欠如した広く受け入れられてしまった理論上の基礎、非常に多くの方法論と、誇張されたり理解のたりないまま分離した多くの派生系、信頼できる実際の評価と実証の欠如、実際の業界と学術的な研究の乖離などが含まれています。
SEMATは、信頼できる定理、証明された原理、広範囲で認められた要素の中核を含むベストプラクティと特定ユーザーへの拡張性をベースとして再構築したプロセスをサポートしています。この方式は、技術的な問題と、人間関係の問題の両方を解決し、業界、学術、研究、ユーザーの全てをターゲットとしています。また、要求や技術の変更に直面した場合への拡張をサポートしています。

参考データ

The Essence of Software Engineering: Applying the SEMAT Kernel

The Essence of Software Engineering: Applying the SEMAT Kernel

  • The Essence of Software Engineering: Applying the SEMAT Kernel--- By: Ivar Jacobson; Pan-Wei Ng; Paul McMahon; Ian Spence; Svante Lidman
      • Publisher: Addison-Wesley Professional
      • Last Updated: 17-JUL-2012
      • Pub. Date: November 30, 2012 (Estimated)
      • Print ISBN-10: 0-321-88595-3
      • Print ISBN-13: 978-0-321-88595-1
      • Pages in Print Edition: 250

コメント

ヤコブソン的な、ウォーターフォールをベーストしたイテレーション開発の教科書のように見えます。個人的にはありま心に響きませんが、アンチアジャイル的な部分は、読んでおくとためになるかも知れないなぁと感じています。

*1:このOverviewは、Safari Books Onlineの対応する書籍のOverviewを概略で翻訳したものです。省略や意訳もありますので、詳細はオリジナルページを参照してください