シネサルの「映画のブログ」

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 ススめる!ぴあ <= Weeklyぴあ ★

 11月6日(木)発売の11月20日号から、週刊から隔週刊にリニューアルした情報誌「ぴあ」。
 さて、その結果は?というと、結論から言えば、いよいよ「ぴあ」からはおさらばすることになるかも
 まず気づいたことを挙げていくと…
【1】個人や作品の特集や紹介のページが増えた
  「ススめる!」ということで、単なる情報ではなく推薦するという意図か?
  ただし、元々読む気がしないページなので、余計なお世話。
【2】「ススめる!編集会議」という、新作に対する編集者のトークのページができた。
  全く内容が無い。何の役にも立たない
【3】「ロードショー作品紹介」に、4人の「おススめ!」のコメントが追加された
  これも全く役に立たないどころか、「観て良かったから薦める」のではなく、観てない映画に対し「いいと期待する」というコメントを「おススめ!」としてしている
  はっきり言えば「詐欺まがい」。
【4】「ロードショー作品紹介」と「映画館スケジュール」のページが離れた。
  わずらわしいです。
【5】「映画インデックス」のページが無くなった
  困ります。
【6】「映画館スケジュール」のページに、スケジュールの最新情報にアクセスするためのQRコードがつけられ、代わりに上映時間の情報が減った。
  雑誌では最新情報に追随できないので、オンラインに移行して迅速に対応できるようにするということか?
  そして、その結果隔週刊で十分になって、コストに対する売り上げの比率の向上が期待できる。
【7】都心近辺以外の「映画館スケジュール」が大幅に省略
  個人的には困らないけど、困る人もいるだろう。
【8】「オフシアタースケジュール」のページが無くなった
  とても困ります。
 以上をまとめると、
<1> 情報量が減った
<2> 代わりに、表面的には多くの情報を単に提供するだけではなく、特定の有益な情報(誰にとって?)に絞る手間とそれらについての内容を詳しく(ただし、役に立たない情報、読者を欺く情報によって)する手間を加えている。
<3> 紙媒体からケータイベースへの移行が進んだ。
 マイナーな上映や地方の上映の情報が減らされたのは、マニアと地方軽視。
 代わりに重視している読者ターゲットは、情報誌が「おススめ!」などとして提供する情報を簡単に真に受けてくれる、メディアリテラシーの低い(例えば子供、ミーハーなど)大衆
 解りやすく言えば、「子供だましが通用するカモり易いところからカモろう」ということだろう。
 なんたって、【3】で示したとおり、「良い映画か悪い映画か判らないものを薦めるということは、それによって読者がカス映画に無駄な出費をすることになっても知ったこっちゃない」ということだから。
 【3】に目的があるとすれば、特定の映画に対して好意的なコメントをすることで、ぶっちゃけ「広告」の商売が出来るということだろう。
 まあ、このことに限らず、日本のマスメディアは既にほとんど「受け手のため」「公共性」といった考えは無くて「広告主のため」「売り上げ」が目的なのは明らか。
 それなのに、「読者のためを考えて、いいこと教えてあげましょう」なんてふりをしたリニューアルなんて、全くの噴飯もの。
 とにかく「メディアの言うことは信じない」っていうことが、みんなが口先とか頭で判るだけじゃなく、行動として実践することが早く常識になって欲しいもんだ。
 だまそうとする側がだましきれるか?だましにさらされている大衆側が賢くなるか?これは今日本で進行中の最大級の階級闘争だろう。

 『石内尋常高等小学校 花は散れども』 ★★☆

2008年、日、カラー、1:1.85、35ミリ上映、35ミリ撮影、DTSステレオ、118分、日本語
【監督&脚本&原作】新藤兼人
【出演】柄本明豊川悦司大竹しのぶ六平直政川上麻衣子大杉漣原田大二郎角替和枝、りりィ、根岸季衣、吉村実子、田口トモロヲ大森南朋松重豊麿赤児、他
2008/11/01(土)10:00-12:00鑑賞、川崎市アートセンター、約35人/113席
(感想はこちらに載せるつもり)