射撃体験


もうすぐアメリカを去るので、アメリカらしい体験をしておきたい。
という事で拳銃とライフルの射撃体験ツアーに行ってきた。




無造作に並んだ拳銃
車でサンフランシスコからオークランドの南にある射撃場(San Leandro Rifle & Pistol Range)へ移動。
駐車場には警察の車両もとまっていて、警官もここで練習するらしい。
ガイドの人が気楽にケースを開けると、中には拳銃が割と無造作に入っていた。


最初に簡単に安全に関するレクチャーを受ける。
弾の装填の有無に関わらず銃口を覗かない、人に向けない、常に前(ターゲット側)に向ける。
撃つ時以外は指をトリガーに掛けない。ジャムったらそのままにして人を呼ぶ。
どれも当然の事なのだが、間違えると命に関わるのでここだけは真剣。




早速射撃開始
安全に関する説明を受けた後、すごく簡単に使い方を教わってすぐに射撃開始。
最初の銃は9mm拳銃弾のオートマチック。最初の一発目は音というか衝撃と反動に驚いたが、
すぐに慣れて的の中心を狙うのが楽しくなった。
うまく狙うコツは、ガクっとトリガーを引くのではなく、絞るように引く事。
カメラで低速シャッターを切るときと同じような感覚だ。




ルガー P89 (多分)
撃った銃と弾倉と弾薬。弾倉はグリップのボタンを押すと落ちてくる。
弾倉のバネを押さえるようにして弾を装填してからグリップに戻す。
後は銃身横のレバーを押すか、スライドを少し引くとバネでスライドが前進して射撃準備OKになる。
セミオートマチックなので、後は引き金を引けば弾がある限り撃ち続けられる。
小火器の類は詳しくないので、自分がつかった拳銃の種類がイマイチ分からないのが残念。




.44口径マグナム
9mm拳銃の次は.44口径マグナムのリボルバーを撃たせてもらった。
マグナム弾だけあって音も反動も一周り強烈だが、銃本体も重いので思ったより扱いやすかった。
リボルバーはオートマチックと違って装填したり、撃鉄を起こしたり、排莢したりするのが手動なのが面白い。
そしてやっぱり銃の種類が分からないのが残念だ。




拳銃のターゲット
ターゲットは約10mの距離に置かれていた。
黒い丸の直径が約15cmほど。この距離なら素人でも十分に当てられるという事が分かった。




M16
続いてライフルも体験。使わせてもらったのはM16で、米軍を始め世界中で使われているライフルだ。
あるいはゴルゴ13の銃、と言った方が通りがいいかもしれないが。
こちらは拳銃とは全く違った操作感覚。まずターゲットが100mの距離に置かれる。
それをスコープで覗きながら、スコープの十字線をターゲットの中心に合わせて発射する。
スコープ内でもターゲットの黒丸はほぼ点にしか見えないので、
静かに銃を持って揺れを押さえながら、十字線が重なるタイミングを測って撃つ感じだ。
ターゲットに当たったかどうかが全く分からないのが難しかった。




拳銃のターゲット
拳銃のターゲット。口径の違いがそのまま弾痕のサイズの違いになっている。
少し上に寄っているが、思ったよりもよく集弾している。初めてでも割と当たる物だ。




ライフルのターゲット
こちらはライフルのターゲット。撃っている最中は当たっているのかも分からなかったが、
こうやってみるとちゃんと当たっている。 (やはりやや右上に寄っているが)
一番上のと左下のは意図的に外したので、それを差し引くとこちらも結構集弾している。


という訳で最後にアメリカらしい体験をしてきた。
純粋に的を狙って撃つというのが楽しく、発砲の衝撃も心地よい感覚だ。
スポーツとして面白いとは思うが、日本では決してできないのが残念だ。



今回ツアーしてもらったのはHigh Bridge Armsという会社。
射撃場への往復の車中なんかに社長の高橋さんのワイルドな話が聞けるのが面白かった。