双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

短い贅沢

|雑記|



弟夫婦の計らいで、両親の古希の祝いに宿を取り、
皆で一泊して、束の間、のんびりと過ごして来た。
と云っても、車で半時程の距離の近場なのだが、
名勝を臨む落ち着いた老舗の和風旅館で、
幸いにも”離れ”に宿泊することができた。
数寄屋造りのこじんまりした二階建て、
松林に雑木も交えた植栽も風情宜しく、
裏手へ回れば小さな露天風呂が付いて居る。



午後四時半の到着後、早々に露天風呂へ湯を張り、
イソヒヨドリの声など聞きながら、ふうっと木々を仰ぐ。
世俗の憂さから離れて、只清々とする贅沢。
短いながらも、久々の骨休め。

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