帰ってきた・・・! 戦士たちが帰ってきた!

う・お・お・お!

id:ub7637さん、id:otsuneさん、その他貴重な情報を下さった方、またあるいは貴重な情報をWebに乗せていた皆さん・・・ありがとう! 帰ってきました! 我が(エロ)データが帰ってきました! ありがとう!

ところで

教えてもらった情報の中に「BIOSから認識しなくても諦めない!」というのがあったのは流石に驚きましたね。そっか・・・FreeBSDではそこまで出来るのか・・・。

あやかしびと

あやかしびと 通常版
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propeller 2005-06-24
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やってみたんですけど、うーむ、という・・・。
非常に書くのに苦労してますこの感想。一体何を書けば上手い具合にこの作品から受けた印象を伝えられるのか・・・七転八倒して書いてます。この「書くのに苦労する」感じが、実に星3つですね。

饒舌なストーリー/進まないストーリー

とにかく最初に気になったことといえば、本格的にストーリーが動き始めるまでの時間がやたら長い、という事ですね。この「あやかしびと」の楽しいところは中盤から後半にかけてに集中していまして、ずばり言ってしまうと「神沢市」に入って「八咫烏」との会合を経た後、なんです。が・・・。
それまでのフリが長い長い長い! もう正直言って序盤のボリュームは半分にしてもいいんじゃないかと思える程ですね。
おっちゃんとの邂逅と、その後に続くやりとりは・・・まあ悪くはないけどはっきり言って「退屈」以外の何者でもないですね。この辺りのストーリーをばっさりと切り落として早いこと神沢市に双七とすずを入れてしまい、その後の話のボリュームを増量した方が断然面白いものになったんじゃないかと思います。
とにかく私は最初ここで脱落しています。とにかく序盤がつまらなくて長い・・・これは辛いですね。

魅力的なキャラクター/大味な展開

キャラクターは魅力的ですね。これは間違いないと思います。特に男性キャラクターの描写が光りますね。
主人公の如月双七もなかなか個性的なキャラクターですが、その周囲を固めるキャラクターが実にいい味を出しています。登場回数の多い一乃谷愁厳上杉刑二朗九鬼耀鋼加藤虎太郎などのキャラクターは「いないと作品全体の価値が2〜3割下がる」と言ってもいいくらいの魅力を持っていたように感じます。
そしてもちろん女性キャラクターも良いです。如月すずを初めとして、一乃谷刀子トーニャ、などなど・・・メインに絡んでこないキャラクターもしっかり作られているという感じがしましたね。
しかしそのキャラクター作りのために展開が犠牲になっているなあと感じたところもありますね。大けがしているはずの人間がいきなり元気になっていたりとか、そんな状態でそんなこと出来ないだろ〜とか思ったことも一度や二度ではありません。キャラクターを活躍させるためにムリヤリ補正が入る・・・まあ仕方のないことなのかも知れませんが、全体で見た場合にはやっぱり・・・減点ですね。

過激なエロ展開/無理のあるエロ展開

18禁ゲームである以上、エロシーンがあるのは織り込み済みですが、そのシーンにムチャが多いなあ・・・と感じましたね。
特にそれを感じたのは飯塚薫ルートです。どのシーンもちょっとムチャがあるというか・・・ラストの方のエロシーンではずっこけましたよ私は。なんでそんな時にそんなところでヤッちゃってんの!? バカなの? とか本気で思いました。いきなり3P状況なまで仲良くなっちゃってるのも違和感ありまくりだったし・・・とにかく、もうちょっと考えて欲しいなあとか思いましたね。
エロシーンに関して言えば、主人公と絡まないサブキャラクター同士のエロシーンが自然で良かったです。
あと、エロシーンで気になったのが、

そんなところでヤッたら背中とか膝とか擦り傷だらけになっちゃうだろ!?

というシーンが多かったのも気になりましたね。いや、どうでもいいっちゃあいいんですけど、そのえっちぃことはベッドでしましょうよ〜とか思ったんで、一応書いておきます。つーかこの作品の中で、ベッドの上でのエロシーンって数個しかなかったような気がしますが・・・。
それから話なかでいわゆるレイプシーンが出てくるんですが、その扱いが適当だったのも気になりました。
話を盛り上げるためだけに存在しているというか、プレイヤーのニーズに応えるためだけに存在しているというか、必然性が無いというか・・・。いや、必然性のあるレイプシーンなんて後味が悪いに決まっていますが、それでも消費されるだけのレイプシーンより、無駄にならないレイプシーンの方が良い訳で・・・って何を言いたいのか分からなくなってきた・・・。

総合演出の下手さ/到達点の不明瞭さ

盛り上がって参りました〜! ・・・と思ったらいきなり回想シーンに突入したりして、出鼻を挫かれる事が多かったようにも感じましたね。
多少のムチャはあったものの、燃えるストーリーを書き上げたシナリオライターは評価できますが、それを切り貼りしてゲームとして作り上げた編集が三流というか・・・「見せ方の下手さ」を感じた作品でもありました。
とにかく「リズム感が無い」と感じましたですね。盛り上がったと思ったら差し水。ムード満載かと思ったら横やり。話の先が知りたいのに何故か時間軸が巻き戻って過去の話、なんてのはあんまり多用して欲しい技じゃないなあと思いました。特にバトルシーンでそのリズムの崩れを感じることが多かったように思います。
また、一体ゲームの終着点がどこになるのかが曖昧で、何をもってして主人公たちの勝利条件が満たされるのかがはっきりしなかったことも痛かったですね。
敵を倒せば終わりなのか? じゃあ敵は誰なのか? 人妖追跡機関なのか? 九尾の狐なのか? ロシアの秘密部隊なのか? それらが敵として並列で存在するので今ひとつ「物語上のピント」が合わないんです。
ルートによって敵が入れ替わるのは別に良いと思うんですが・・・それであるなら他の伏線をきっちり潰しておかないとなんだか消化不良な感じになります。特にトーニャルートはすずが元もと抱えているトラブルの種との相性が悪く、ウヤムヤになってしまっていると思います。
しかし、それでもすずルートのラストバトルは良かったですね。懸案事項を何もかもを片付けた後の大戦争には流石にビックリしました。ムービーシーンも力が入っていて、見ていて感心したというのが本音です。・・・正直に言って、このシーンが無ければ星の数がもう一つ下がっていたでしょう。
というか、最後までプレイしての印象ですが、この話は「すずルート」を最初に書き上げておいて、他のルートはムリヤリそこから派生させたんじゃないかという感じを最終的に受けました。すずルートの完成度に比べて、他のルートは無理をしていると言っていいのじゃないでしょうか。

総合

評価に困る星・・・3つ? もうちょっとで4つ星の3つ星ですね。
つまらないという事はないと思うんですが・・・良いところと悪いところがつぶし合いをしているところが非常に残念ですね。これは想像ですが、作っている最中にシナリオをいじりすぎてしまって悪くしてしまったんじゃないかな〜なんて印象を受けました。
もう一つ何かあれば星4つに手が届いたと思うんですが、その「もう一つ」が無い、という所です。これはあくまで「もし」ですが、最後にプレイすることになる「すずルート」を最初のルートとして持ってきて、他のルートもすずルートと同じくらいの密度と飛躍があったら5つ星になったかも知れないなあ・・・と、思います。
あと、メイン攻略キャラに見た目がロリなキャラが2人いたのが痛かった・・・というのもありますね。ずばりトーニャと如月すずですが・・・まあトーニャは貧乳で済ませられるところはありますが、すずはダメでした。だって完全なる幼児体型じゃん! 改めて自分にはそっち方面の属性が無いんだなあ、と思った作品でしたね。

オマケ1

私が良いと思ったルートを上位から書いておきます。

  • 刀子ルート、すずルート

刀子ルートはとっても青春していてよかったストーリーと、刀子自体が気に入ったというのが大きいです。
すずルートは総合的なストーリーが良かったですね。すず自体はあまり好みではありませんでしたが・・・。

  • トーニャルート

トーニャが余り気に入らなかったのが大きいですね。あとストーリー展開に無理が多かった印象があります。

  • 薫ルート

過去を清算するという意味では良かったし、バトルシーンも良かったですが、うーむ、そのエロシーンはないわ・・・という感じですね。

オマケ2

私が良いと思った女性キャラを上位3位を書いておきます。

  • 一乃谷刀子

純情可憐かつ強くていじらしいです・・・! なんか変なオマケがいつもくっついてますけど。

母性的な性格と肉体が個人的にスットライーク! なんでメインの攻略対象キャラじゃないんだ!

  • 七海伊緒

眼鏡少女ですが、この娘のエロシーンは実に卑猥・・・! 豹変する知性派ってステキ・・・!