HOGHUGの日記  

June 17, 2017

今日のお題・・・・・・・・・・『メッセージ』(2016年 米)

原作テッド・チャン 監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ 出演:エイミー・アダムス ジェレミー・レナー フォレスト・ウィテカー マイケルスタールバーグ他)

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ある日、空に浮かぶ巨大な宇宙船のような物体が地球各地に出現し、その解明の為、秘密裏米国政府言語学者であるルイーズ・バンクスエイミー・アダムス)を招聘するに至った。また彼女は12歳で亡くなってしまった娘、ハンナ(ジュリエット・スカーレット・ダン)の幻影を湖畔に建つ家の中で一人見るが、何気ない日常に訪れた巨大宇宙船の存在に我を忘れる事もなく、世間の騒ぎとは何処か掛け離れていたのだ。一方、米国政府責任者の一人であるウェバー大佐フォレスト・ウィテカー)がルイーズと共に招集した数学者、イアン・ドネリージェレミー・レナー)に宇宙船の中にいる謎の生命体とのコンタクトの方法、もしくは使用するその言語を解明せよ、と求めるが・・・


本作は米国在住のSF作家テッド・チャンによる短編小説原作とし、『灼熱の魂』(2010年)、『プリズナーズ』(2013年)、『複製された男』(2013年)、『ボーダーライン』(2015年)等々、またSF映画金字塔、『ブレードランナー』(1982年)の続編であるブレードランナー 2049』(2017年)の公開が待たれるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が演出を務め、脚本映画監督でもあるエリック・ハイセラー担当して映画化されている。突如現れた地球外生命体とのコンタクトとその操る言語を解明する為、合衆国政府に招聘された言語学者、ルイーズ・バンクスエイミー・アダムスが扮し、他にもジェレミー・レナーフォレスト・ウィテカーマイケルスタールバーグらが出演されたSFドラマ

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それで拾えた画像銃器ネタ・・・謎の地球外生命体に対応を迫られるCIA局員、ハルペーン捜査官役のマイケルスタールバーグがP22×系のSIGピストル(中央)、そして米軍兵士の一部がEo Tech ホロサイト他の光学機器が乗っかったM4カービン使用し(両脇)、別のシーンで発砲されるM4は音声で処理しておりました。んで、こちらを観るか公開中の『LOGAN/ローガン』(2017年)を観るかで悩み、課長の鶴の一言で本作に決定。にしても劇中では世界の12ヶ所に突如現れた巨大宇宙船、かの『インデペンデンス・デイ』(1996年)に登場する巨大侵略円盤母船とは真逆抽象的な姿に驚き、大きなスクリーンで見るとまるでルネ・マグリットが描いた“ガラスの鍵”か“ピレネの城”なんかを髣髴させられ、その幻想的な光景に暫し魅入ってしまう。にしても何て云うのかねぇ・・・俺は劇中で描かれる喪失が例え未来の到達?通過点の一つだとは云え、それを決して受け入れたくないと云うのは正直な処だわ、自分が約1ヶ月以上も巨大宇宙船の下で地球人類の為に寝食を忘れて奮闘する科学者のような使命感もなく、どちらかと云えば街で暴動を起こし、略奪の限りを尽くす暴徒なんだろうなぁ・・・と思えて困ってしまった(ハハハハハ)。兎に角自分はそうした喪失に較べれば地球とか人類平和なんざ、どうでも良い、と感じられて仕方がない。


そんな意識の低い小市民的な俺の向こう、主人公自分が生まれ、生きて来た意義を本件の中から見出すよう、それが例え受け入れ難い悲劇の一つだとは云え、自己を見詰め直して行く。その言語学者の彼女を時に肥ったナウシカのようにすら思えたエイミー・アダムスが物静かに演じていて、彼女の心の中と云う小宇宙で繰り返される喜びと苦悩の反芻、その反芻が地球外生命体が現れた事で意味付けられ、感取して行く様は本当に見物でしたな。一方、コミュニュケーションさえ取れないなら敵対勢力と見做して人類生存の為、世界各国が攻撃をも選択肢に入れざるを得ない事実人類の終わりをも予感させ、そこは空恐ろしかったのだけど、案外、その終わりを選択させるのは地球外生命体ではなく、人類では?と、髣髴させるドラマも非常に意味深かと。また我々の軍隊が突然現れた巨大な何者かに対応出来るのか、と云う事を始めとし、地球を圧倒する何者かの胡乱とした姿に世界中が怯える中、彼等からのアクションの少なさが姿以上に不気味さを醸し出していて、ここも良かったです。話変わって科学者達が異次元の者にアプローチし、解明しようとする姿は変わらぬSF映画のノリを感じられて頼もしくもあり、俺なんかは大好きな怪獣映画を思い出しながら観ていたんだが(笑)、今までとは違った“遭遇”を描いた作品として極北とでも云いましょうか、己の根源とその意味に触れつつ、内なる自分自身物語をも綴ったかのようなスタイル、ここにセンス・オブ・ワンダーの妙を強く感じ、お薦めにして本日も終了です。

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