保健師のまとめブログ

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IRカジノとマスコミと〜マスコミがマスゴミたる所以〜

2020年以降、色々と忙しくあまり更新もできていないんですが、久しぶりにマスコミがマスゴミらしいことをしていたので記事を書きました。

まあ、以前からこのブログを読んでいた方や、医療に従事している方は、
マスコミが
「専門知識もないくせに理想論を語る」
「現場も知らずに理想論を語る」
「受け入れ不能でもたらい回しとバッシング」
ジョギング中に土手を飛び降りてみたら骨折して搬送されたけど、手術は週明けと説明を受けたたので、医療担当デスクだと脅し土曜日に緊急性がない緊急オペをさせる
など、マスコミのゴミ加減は把握されていたと思いますが

今回は、正論面したダブルスタンダードが目に余ったので、記事にしてみました。

大阪IR(統合型リゾートだのカジノだのと言われているやつ)です。


では、ダブスタくそ親父ダブスタくそマスコミさんの大阪IRに関する社説を確認しましょう

新聞社 社説タイトル 記事抜粋
読売新聞 万博まで2年 魅力や意義をいかに伝えるか カジノは、ギャンブル依存症の増加や治安悪化への不安が拭えない
朝日新聞 大阪カジノ認定 懸念置き去り許されぬ 何より心配なのが、ギャンブル依存症の拡大である
毎日新聞 大阪のIR計画認定 カジノ推進に尽きぬ疑問 ギャンブル施設を招くことへの住民らの反対は根強く、撤退が相次いだ
産経新聞 大阪IR認定 懸念解消へ対策の徹底を 負の側面も持つIRへの対応策に手抜かりがあってはならない
日経社説 カジノの懸念払拭するIRに カジノはギャンブル依存症に根強い懸念がある
北海道新聞 大阪IR認定 政治色濃い拙速な判断 住民にはギャンブル依存症や治安悪化の不安が根強くある
京都新聞 大阪IRを認定 日本にカジノ、本当にいいか ギャンブル依存症の増加や生活環境の悪化など、多くの課題は残されたままだ


各紙ともに「統合型リゾートといっても所詮はカジノであり、カジノはギャンブル。ギャンブル依存症や治安悪化等の問題があるぞ」といった感じで懸念を示していますね。


さて、こちらは、そのギャンブルの一つである中央競馬のレース名です。

冠会社 レース名 格付け
読売新聞 読売新聞マイラーズカップ G2
朝日新聞 朝日杯フューチュリティステークス G1
毎日新聞 毎日王冠 G2
産経新聞 産経賞オールカマー G2
日経新聞 日経賞 G2
北海道新聞 北海道新聞杯 クイーンステークス G3
京都新聞 京都新聞杯 G2


大阪IRは、公的身分証の提示を求めて入場回数管理を行い、入場料も24時間で6000円。家族からの申立で入場制限することも可能。一方で競馬や競輪、競艇、オートレースやパチンコ・パチスロにはそのような制限はなし。


そんな大阪IRカジノよりも制限が緩い中央競馬に自社の名前を冠したレースをやって(しかも朝日新聞は、G1レースという年間26レースしかない中央競馬最高峰のレースで優勝賞金7000万円の朝日杯FSの冠企業)、ギャンブル依存症の懸念を示しているんですよ。


これまでのマスコミのダブルスタンダードは、「ヒッピーが大麻吸いながらラブアンドピースを訴えている」ような認識だったのですが、ギャンブルの競馬に冠協賛しているとなると、「武器商人が平和を訴える」とか、「愉快殺人犯が死刑反対を訴える」とかそんなレベルですよね


そういったレベルのひどいダブルスタンダードを、堂々と社説でやるのがマスコミのマスゴミたる所以です。


ちなみに、NHKは社説がないのでスルーしましたが「NHKマイルカップ」というG1レース(優勝賞金1億3000万円)があります。

役所に手紙を送るときの宛名

このブログでコンスタントにアクセスがあるのが「医師に手紙を送るときの宛名」という記事なのですが

hokenshi.hatenablog.com

「役所に手紙を送るときの宛名」も気になる方がいらっしゃるみたいなので、その解説です。

結論

はじめは「○○市✗✗課」と「○○市役所✗✗課」の違いとかを説明をしようと思ったんですが、結論から言うと、送りたい相手に電話をして「宛名宛先どうすればいいですか」と確認するのが一番です。

「そんな身も蓋もないことを・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「受け取ってほしい相手に聞く」のが一番確実ですし、業界的に「宛名宛先を聞くなんて公務員を舐めているのか!」と勘違いするやかつは少ないです。
万が一そんなことをほざく小役人がいたら、首長(秘書広報課)か議員に苦情を出しましょう。

この業界は、担当課に直接苦情を出すと担当課が対応できる範囲でがんばりますが、首長・議員という選挙で選ばれた方を通るルートになると、いっきに問題が広がります。(なぜこのルートがいいのか、なぜ問題がいっきに広がるかについては、需要はあるのかしら?)

というわけで、宛名の確認ぐらいで奢り昂ぶるやつがいたら秘書広報課か議員にちくり報告しましょう。

では、なぜ担当に聞いた方がいいのか。

それは・・・

「○○市✗✗課 御中」だと、✗✗課が複数のフロアに分かれていたり、出先だの支所といった複数の建物にバラけていたり、大きな都市だと課の職員だけで数十人いたりして、担当者の手元に届くまでに"たらい回し"にされる可能性が高いからです。

最終的には担当者にたどり着くと思いますが、時間がかかることになりますので、受け取って欲しい相手に聞くのが一番ですよ。

組織委員会の看護師500人確保要請と日本看護協会

(地域医療が崩壊しようが)「開催するぞ!」という政権の強い意気込みが感じられる、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の「看護師500人確保要請」ですが、

東京五輪期間中に看護師500人確保要請、組織委が弁明 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News(AFP:2021.4/27)
www.afpbb.com

この世界の片隅にいる立場としては、要請された日本看護協会の対応が気になります。

まず、基本知識として(要請された日本看護協会の政治組織である)日本看護連盟は自民党が大好きです。

hokenshi.hatenablog.com
hokenshi.hatenablog.com
hokenshi.hatenablog.com

2009年に自民党が色々合って大敗して民主党政権になり、翌2010年の参院選で、日本医師連盟(日医の政治組織)や日本歯科医師連盟(日歯の政治組織)が自民党から距離を置いたときですら、看護連盟は自民党一本で候補者を出しています。

この時、看護連盟の「自民党から候補者出します」という方針に対して、看護協会は「政権が変わったのに自民党一本はねーわ」と反対する決定をしましたが(リスク分散?)、協会と連盟の所在地が同じ住所(日本看護協会ビル)にある時点で、基本的には同じようなもんです。

そんな中(どんな中?)で出てきた組織委員会から看護協会への「看護師500人確保要請」ですが、この世界の片隅にいる立場としては看護協会の対応が気になります。(2回目)

看護職(保健師・助産師・看護師・准看護師)の職能団体である看護協会は、それはもう現場からの声を聞いているはずなんですよ(たぶん)。
そして、日頃から現場の意見を聞き(たぶん)、看護職の地位と待遇の改善を訴えている看護協会としては(ここはやっているはず)、
このコロナ禍で疲弊・困憊・崩壊している看護師を、東京オリンピック・パラリンピック大会に派遣する余裕なんてないと考えているはずです(たぶん)。

しかしながら、要請しているのは組織委員会≒自民党。そう、看護協会・看護連盟が大好きな自民党です。(上記過去記事参照)

ちなみに現役の看護連盟所属国会議員である
①あべ俊子(自民党・衆議院議員)
②たかがい恵美子(自民党・参議院議員)
③石田まさひろ(自民党・参議院議員)
④木村やよい(自民党・衆議院議員)
の4人は全議員、自民党です。

現場と一般国民からは「ふざけんな」と受け止められている組織委員からの「500人強制動員要請」ですが、組織として自民党大好き&恩を売りたい上に(たぶん)、連盟の所属議員は4人全員自民党。(国民新党やみんなの党、民主党から候補者を出したヘタレ医師連盟とは気合が違うのです)


「現場&国民」と「組織委員会&政府&所属国会議員」に挟まれた日本看護協会の対応から、目が離せませんね。